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東京湾奥・東扇島を拠点に静岡・伊豆半島や三浦半島のボート釣りなど


2005年6月25日(土)
釣行場所 埼玉県笹目橋
天気 晴れ、北よりの風やや強い、とにかく暑い
潮(芝浦標準) 大潮
満潮06:07 20:27
干潮00:57 13:21
釣行時間 15:30〜18:30
キープ テナガエビ4尾
リリース ハゼ10尾程度

安値世界一への挑戦は、初めてのテナガエビ釣りの挑戦へ…(謎)
今週末、新聞の折込広告を眺めていると、ある家電量販店の開店セールのチラシが入っているのに気づいた。
なにやらコジマの新座店がオープンとのことで、日替わりで激安の目玉商品が紹介されている。特にその中の「HDD内蔵DVDレコーダ税込29800円」がなんとも良さげではないか。小生は普段からさほどテレビも見ないので、普段から番組を録画することもないし、DVDを観たくなったらパソコンがあるし、、、ってことで、早急に必要でもなかったのだが、とりあえず自宅用に1台といった感じで買ってみようと思い、本日、安値世界一への挑戦をしているらしいコジマ新座店へレッツ・ゴーした。
開店は10時。小生が家を出たのも10時。新座まではそんなに遠くもないので、ちょっとしたドライブ気分で到着するだろうと思っていたのだが、それが激しく甘かった。。。

道はどこも大渋滞、特に川越街道へ出る道は果てしない数の車列。ハンドルを握ること1時間半、ようやくコジマ新座店が見えてきた。前を走る車も目的地は同じようだ。店の前に差し掛かかり、駐車場へ入ろうとウィンカーを出すと、すぐさま警備員が近づいて何やら紙を渡しているようだった。その後に、小生の車にも近寄り、「現在満車なので特設駐車場のほうへお願いします」とのこと。
「わかりました」と言って、渡された地図を見てみると、その特設駐車場とやらが遠いのなんのって、、、
あまりにも遠いもんだから、駐車場と店の間は無料シャトルバスをお使い下さいみたいなことまで書いてある。
この時点で正直自宅に引き返そうとも思ったが、せっかく来たのだし、まぁ、仕方ない、、、と車を駐車場に入れ、シャトルバスに乗り込んだ。ただでさえ店まで離れている上に、大渋滞のため、シャトルバスに揺られること30分、、ようやく本当の意味で店に到着することが出来た。
店内はお客でごった返し、地元テレビ局の中継車まで来ている。
「なんでこんなに大騒ぎしてるんだろ??」
量販店の開店セールなど生まれて初めての小生は、ただただあっけにとられるだけだった。

早速、売り場へ行き、店員さんに「このチラシのDVDレコーダーありますか?」と尋ねると、「あぁ、これは開店して5分位で売り切れました」とのこと。
他に同じようなタイプで、安いものだとどんなのがあるか聞いてみると、店員さんが指差したのは5万円のDVDレコーダーだった。
清水の舞台から飛び降りる覚悟でこちらを買っても良かったかもしれないが、コマセで寄せられた後にオキアミ針に食いつくのもなんだか悔しいのでここは断念。
小生は落胆というよりも、やっぱり、、という気持ちのほうが強かったかもしれない。
「先着20台限り」だし!(爆)
よくよく考えてみれば当たり前の話で、今回のチラシが撒かれたエリアにはいったい何世帯が存在するのかはわからないが、その中で「そろそろウチもDVDレコーダ欲しいわよね。何やら最近はレコーダ本体にも録画できるみたいよ」なんて会話をしている家庭は20世帯どころではないだろう。まぁそれにしてもみなさん開店前に並んでまで買うんだなぁ。。並んでまでラーメンを食べたいとも思わないし、鉄火場と化した人気釣りスポットで気を遣いながら竿を出すのもあまり好きではない小生は、どうしてもそこまですることに抵抗を感じてしまう。
あっ、気付けば釣りとは全然関係ない話題でかなりの文字数を費やしてしまった。ここから釣りの話に入ります。

どう釣りの話題に転換するか、、、一見難しそうで、実は結構簡単なのである。
その理由はただ一つ。
コジマ新座店の真向かいは上州屋新座店だったのである。
とりあえず釣りに行くことは考えていなかったのでクーラーボックスなどは持って来ていない。しかしそれ以外の釣り具一式はバッカンも含め、全て車の中に放り込んである。しかもここは埼玉県。埼玉県といえば荒川、荒川といえばアレですよアレ。夏にクーラーボックスがなくても昼間にちょちょいと釣りができるターゲット。
ひらめいた小生は早速向かいの上州屋へ行き、赤虫とエビ針を購入。ついでに釣り雑誌なんかも買っちゃってルンルン気分で出てきた小生は早速帰りのシャトルバス乗り場へ行き、コジマの袋や、商品を手に抱えた人たちのいる中、ただ一人「上州屋」と書かれた袋をぶらさげてバスに乗り込んだ。
特設駐車場からすぐさま車を出し、一路荒川に向かう。向かう先は新大宮バイパス笹目橋の脇である。

テトラの上はテナガエビ狙いの人で賑わっていたが、各自黙々と水面のウキを凝視する様は結構不思議な感じさえ
した。遠くに見える赤い橋が笹目橋。
やはりここでも渋滞に巻き込まれ、到着したのは15時。現地にはすでに何人ものテナガ狙いの釣り人が黙々と釣りに興じていた。テナガエビ初体験の小生は、とりあえず空いているテトラの上に入り、持ち合わせのタックルで準備をした。竿は1.8mのヘチ竿で、これにナイロン2号が100m位巻かれたスピニングリールを装着。いずれも東扇島西公園でヘチ釣りをするときの組合わせである。今回はこれらに小さな玉ウキとエビ針といった、テナガエビ釣りならではのアイテムを追加した。
ウキ下はどれくらいにすればいいかも、どんな風にアタリが出るのかも全くわからない小生は正直ちょっぴり不安でもあったが、とりあえず本流のテトラの際へ仕掛けを投入。
しばらくするとウキがスポンっと沈んだ。軽く聞きアワセするとノッている。しかし上がってきたのは甲殻類ではなく魚類のマハゼだった。サイズにして5cmあるかないか。この春に生まれたばかりの初々しい当歳魚である。今回はハゼ狙いではないのでリリースし、速やかに手返し。しかし掛かるのはマハゼばかり。
周囲を見ると、コンスタントにテナガエビを上げている人がいる。見た感じからしてこの釣りには慣れているようで、仕掛けもシモリウキを使っていた。
その方は川の本流側ではなく、テトラの隙間に入れる穴釣りでGETしているようなので、小生もテトラの間に仕掛けを落とすようにした。
アタリを待つ間少し釣り座を離れ、戻ってきてみると、ウキがテトラの淵のあたりで潜っている。
「およよ?これはもしかして・・・・」
ワクワクしながら竿を上げると、一瞬根掛かりのような感触が手に伝わり、次の瞬間、スッポ抜けた感じが。そのまま竿を上げていくと、今度はガガガガッという小気味いい引きの感触が竿に伝わってきた。
初めての感覚で驚いている小生の前に現れたのは、生涯1尾目となるテナガエビだった。
針はきちんと口に掛かっており、外そうとするとテナガエビも一生懸命抵抗してその長いハサミで小生の指をギュ〜ッと挟みつけてくる。これが結構痛いのではあるが、逆になんだか嬉しいかったりする(爆)
記念すべき1尾目ではあったが、釣り座から離れているときに掛かったため、アタリが出てからウキが潜るまでのプロセスを見ることができなかった。
次こそはぜひともその辺も自分の目で確認したいと思っていた矢先、目の前の玉ウキがじわ〜っと沈んでいった。

チビハゼはテトラの側面など至るところで確認。もうしばらくしたらこの辺りのハゼ釣りも好期を向かえそうだ。
普通海釣りなどではウキが沈んだ瞬間、「きたーーーっ!」って感じがするのだが、このテナガエビの場合は「きたきたきたぞ」といった感じにゆっくりと沈んでいくようだ。
ウキが沈み、しばらくすると今度はその潜ったウキが横に動き始める。ハサミでエサをGETしたテナガエビはその場で食さずに、自分の住処まで引っ張っていって、そこでじっくり味わう習性があるらしいが、このウキの動きがそれをよく表している。
潜ったウキはやがてテトラの淵で止まり、そのまま動かなくなった。エサが口の中に入った頃合をみて、そーっと竿を上げてみると、さっきと同じような激しい衝撃が伝わってきた。
調子よく2尾目もGET。この調子で連荘なるか?とも期待したが、なかなか次に繋がらない。
右隣のお子さんを連れたご夫婦は小生よりも後から来たのにすでに小生より沢山釣り上げていた。
小生のほうも負けじといろいろな隙間を探り、何度かウキを潜らせることが出来たが、隙間に入られたまま上がらなかったり、針がテナガエビの口からスッポ抜けてしまったりなどして、結局のところ2尾しか追釣することができなかった。陽はだんだんと傾きはじめ、賑わっていたテトラの上でもみなさん帰り支度を始めていた。隣りのご夫婦も短時間の間に沢山釣り上げ、持参した水槽の中には20尾ほどのテナガエビが入っていた。小生はトータル4尾と、周りの人たちの中でも一番少ない感じの釣果ではあったが、初めてで要領もよくわからない中で型を見ることができたので満足だった。
自宅に戻って早速素揚げにし、塩を振って食べてみたが、香ばしくてかなりの美味。酒が好きな人はその美味さに舌鼓を打つことうけあい。

陽も落ちてきたことだし、そろそろ帰りますか。
今回は竿1本で挑戦したが、竿はやはり複数持参し、色々な隙間に順次仕掛けを投入してテナガエビの住処をなるたけ早く見つけていくのも釣果UPのコツかも知れない。
幼き頃、近所の池や用水路でザリガニ釣りをしたことのある人は、当時の懐かしい思い出を回顧しつつひとときの間でも童心に戻れるそんなテナガエビ釣り。テナガエビ釣り未体験の方は、この夏ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。評判以上にオススメの釣りですぞ。



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2005年6月5日(日)
釣行場所 静岡県宇佐美
天気 曇り後晴れ、東よりの風わずかに、暑い
潮(横須賀標準) 中潮
満潮02:50 16:47
干潮09:58 22:03
釣行時間 8:30〜18:30
キープ 13〜30cmサバ7尾、18〜20cmメジナ2尾、13cmシマアジ1尾、11cmムツ1尾、14〜16cmキス2尾、16cmササノハベラ1尾
リリース 15cmメジナ2尾、ネンブツダイ多数

久々!東伊豆への遠征
伊東港の離岸堤でメジナが好調との情報を聞いた小生は、早速準備し、伊東へ向かってレッツ・ゴー!
西伊豆フェチの小生が伊豆半島の東側へ釣行するのは超久々である。
現地に到着したのは深夜2時。時間があるので伊東港の新井堤防に車を停め、朝まで待機。周辺には同じように釣り目的の待機中の車が数台、ほとんどが地元ナンバーで、どうやら朝出港の釣り船を利用する人たちらしい。
6月ともなると日の出も早い。3時半頃から空も白々と夜が明け始め、5時には明るくなっている。
6時になり、離岸提へ船を渡してくれる釣り具屋へ行き、「すいませ〜ん、離岸堤へ行きたいんですけどぉ」と言うと、お店の方が「離岸提?渡せないよ」と、つれない返事。「え、なんでですか?」と聞き返すと、「昨日、今日と海岸で花火大会があるからね」とのこと。
「え?花火大会?」
いまいち状況が飲み込めない小生。するとお店の方がさらに、
「伊東の花火大会は離岸提で打ち上げるの。それで昼間は打ち上げの準備があるから上がれないのよ。今年から海開きにあわせて6月も打ち上げることになったのよ…」と説明してくれた。
予想外の展開に落胆する小生。天候不順で渡せないというのはよく耳にするが、花火で渡せないというのはこれっぽっちも考えていなかった。
「やはり事前にお問い合わせいただかないと…」
と言われ、ションボリ店を後にする小生。
悔しい。とにかく悔しい。片道2時間半掛けた140kmの道のり。「事前にわかっていることなら店のHP上でアナウンスしてくれればいいのに。。あんな立派なHP持ってるんだから…」とツッコミたくもなったが、問い合わせしない小生も小生なのだろう。仕方なしに代替の釣り場を考えてみる。
ここで思いついたのが伊東からも程近い宇佐美。ここには堤防だけでなくゴロタ浜もあるのでウキ釣りが楽しめるエリアである。
早速車を東京方面に戻る感じに走らせること5分、お目当ての宇佐美港が見えてきた。
実際には宇佐美港のさらに奥にある、大崎堤防というゴロタ脇の堤防が目的のポイント。
漁協を横目に車を走らせ、先端まで行ってみると、車がずらずら〜と連なって停まっており、わずか数十メートルの大崎堤防は釣り人の山。時間はすでに朝の7時半、新たに釣り竿を出すスペースなどほとんどない。
ここで竿を出すのを諦めた小生はふと、今来た道を振り返る。宇佐美港の港内に1本の堤防が見える。釣り人の数はまばらだ。「仕方ないあそこで竿を出すか…」
車を空きスペースに停め、荷物を準備して宇佐美港の堤防へテクテク歩いていった。
釣り人は少ないのでノンビリを竿を出せる。
先客さんに声を掛けてみると「なんも釣れないねぇ。サバが1尾釣れただけだよ。ここは何も釣れないんだよねぇ。人もいなけりゃ魚もいないって感じだよ。あははは。でも人が沢山いる釣り場は気を遣うから、その点ここの堤防は気楽でいいんだよ」とのこと。
なるほど、、、魚はそんなに期待できないが、空いている釣り場がいいという人にはうってつけの堤防か。。。
小生も当然のことながら混んでいる釣り場は好きではない。確実に大物が釣れる、あるいは爆釣できるというのなら別だが、ただ単なる人気釣り場というだけで混んでいるところで竿を出すのは気がひける。その方の言われることもなんとなくわかる気がした。


これが今回竿を出した宇佐美港の堤防。とにかく釣れない堤防らしいのだが…
釣れない釣り場で釣りをする。
せっかく来たのだからとりあえずここで頑張るか。。
早速準備に取り掛かった。
今回はウキ釣りがメイン。ウキはZENSO Let'sを使用し、コマセはアミコマセにグレベストオールラウンド3・6・5を混ぜてみた。いずれの配合エサも財布に優しく、コマセのボリュームアップには最適である。
実釣開始は8時半、最初手前にコマセを巻いてみるとエサ取りが上層にわんさか集まっているのが見える。全層釣りではあるが、仕掛けが上層を通過する時間を早めたいので、ハリスにはG6のカミツブシを2つ打ち、サルカンの上には水中クッションも装着。
遠めに仕掛けを投げ、コマセを打ちしばらく待っているとウキがじわぁ〜っと沈んだ。
上げてみるとネンブツダイだった。

リリースし、そのまま手返しする。仕掛けがだいぶ潜った感じのところでウキの近くにコマセを打ち、少しでもネンブツ君の猛攻を受けないようにしてみた。何回かに1尾はネンブツ君がかかることもあったが、このやり方でも意外とネンブツ君を避けることが出来た。
開始から30分くらい経ったとき、道糸にかけていた人差し指にアタリを感じ、道糸もがバチッと走った。リールを巻いてみると小気味よい抵抗が。掛かっていたのは小さいながらもメジナだった。久々に目にするメジナだったのでとりあえずキープ。そのさらに30分後にも若干サイズの大きくなったメジナが掛かった。とはいえ20cm級である。30cm級が姿を現してくれることを期待して手返し♪手返し♪
すると先端のテトラ付近でウキふかせをやっていた人が声を掛けてきた。どうやらその人は釣れないらしい。
その人も「何も釣れないでしょぉ。ここは釣れないんだよなぁ」と言われていたのが印象的だった。
どうやらこの堤防は釣れない堤防として定評があるようだ。ならば釣れない堤防でどれくらい魚が釣れるか試してみるのも面白いかも。釣れる評判のところで釣れないよりも、はなから釣れないとわかっているところで釣れないほうが諦めもつくというものだ。小生は今日一日、ここで釣り続けることを決意。なんだか妙に燃えてきた(謎)
この後もメジナが掛かったが、いずれも15cm程度の木っ端メジナだ。だんだんサイズダウンし、それ以降メジナが掛かることはなかった。
しかし、ひたすら仕掛けを投入する小生。11時頃には小さいながらもシマアジをGET。生まれて初めて釣り上げるシマアジにちょっと嬉しい。表1枚、裏1枚の計2枚の刺身しか取れないサイズではあったが(笑)
昼近くなるとさすがに全層仕掛けへのアタリも減ってきたので、コマセの節約も兼ねて一旦竿を置き、今いる釣り座の反対側でチョイ投げをすることにした。こちらは堤防の内側といった感じで一段低くなっており、水深もさほどなく、底は砂地のようである。
イソメエサを付け、投げた後に少しサビいてみる。そして置き竿にすること5分。竿先がピクピクっとおじぎをしたと思ったら、次の瞬間、竿ごとガタッと動いた。軽くアワせて巻いてみるとキスが掛かっていた。2匹目のドジョウならぬ、2匹目のキスを期待したが、それ以降、エサがとられることはあっても魚が掛かることはなかった。
今回も徹夜で寝ていなかった上、天気もいいので睡魔が襲ってきた。
1時間ほどウトウトしていただろうか、気が付くと顔が熱い。
置き竿のチョイ投げ仕掛けも魚は掛かっていなかったので、ウキ釣りを再開しようと高くなっている段へ上がった瞬間、目の前の光景にビックリ!
目の前に赤潮が広がっていた。それも物凄い色で、まるでペンキか何かの塗料が海面に撒かれたような恐怖絵図だった。
これでは釣りにならないので、しばらくの間休憩することにした。
1時間ほどすると目の前の赤潮もだいぶ薄れてきたので実釣再開。隣りではカゴ釣りの人が遠投で30cm位のサバやら20cm程度のメジナをコンスタントに上げている。
その人が「何を狙ってるの?」と聞いてきたので、「とりあえずメジナなんです」と答えると、「そうなの?これあげるよ。地元の人間はメジナなんか食べないし」といって、今釣れたメジナを小生に譲ってくれた。お礼を言うと、さらに追釣したメジナを譲ってくれた。
そのうち、小生の反対隣にご夫婦が入ってきて、そのカゴ釣りのおじさんと話をしているようだったが、サバを釣ってみたいとでも言ったのだろうか、サバが釣れると今度はそのご夫婦に釣れたサバを上げていた。
この人はメジナもサバも人に上げているけど、実際は何狙いなのだろうか??ちょっと謎である。
どうやらサバが本格的に回ってきたようだ。小生の全層仕掛けにもミニサイズではあるが、ちょこちょこサバが掛かるようになってきた。

このときは伊豆でも赤潮フィーバー(謎)だった。。
どう食べればいいのか迷ってしまう13〜20cm前後のサバが入れ掛かりになってきたと思った矢先、小生の竿先にガツンという大きなアタリがあり、同時に指の上を道糸がバチバチっと音を立てるとともに、激しく放たれていった。
「なんだかわからないけど、きたー!」
慌ててベイルを倒して巻き取りに掛かる。このガツン、バチバチっは本当に面白い。
魚は右に左に走りまくる。掛かったのは、残念ながら期待したメジナ君ではなく、サバだった。しかも小サバではなく、それなりの型のようだ。
サバでもいい、この時期に青物とのファイトが楽しめるなら全然OK!
とはいったものの、今回はメジナが第一目標だったので、ハリスも2号、竿は磯竿の1.5号、サバを釣り上げるには少々辛い。時折物凄い力で引っ張っていこうとするので、ドラグを調整しつつ徐々に岸に手繰り寄せ、なんとかGET。やはり青物釣りには硬めの竿がなんといっても一番であることを改めて実感。
時間もいよいよ夕マヅメ。この日は満潮とも重なるのでオーバー30cmのメジナに期待したが、木っ端メジナさえも顔を見せることはなかった。
周囲もだいぶ暗くなってきたので納竿に。最後に放置したまま(というより、存在を忘れていた…)のチョイ投げ仕掛けを巻いてみるとキスが1尾掛かっていた。
サバをもらっていたご夫婦はカゴ仕掛けでカワハギや、本日それまで姿を現さなかったアジを連荘で釣り上げていた。どうやら暗くなってからサバに代わってアジが回ってきたようだ。そのご夫婦に話を聞いてみると、10年以上この堤防に通われているようで、10年前は30cm以上のメジナが目の前でバンバン釣れ、先端のテトラではイシダイも上がるなど、今からは想像も出来ないような釣況だったとか。
釣れない堤防での釣り。今回の釣果はこんな感じだったが、小生の本音は、そんなに卑下するほどの堤防でもないのでは。。と言った感じか。型こそ小さいものの、カゴ釣りでも色々釣れるし、夏になれば青物、低くなった堤防の内側でもこれからキスだけでなくマゴチやヒラメも狙えそうな感じだし、釣り方によってはそこそこ楽しめると思う。雑誌やネットでさかんに騒がれるポイントへ出向くだけでなく、こういった草葉の陰に隠れているような場所でのんびり竿を出してみるのもいいかも知れない。なんたって休日にガラ空きなんですから(爆)






2005年5月21日(土)
釣行場所 東扇島
天気 晴れ・夕方から南よりの風強く・昼暖かく夜寒い
潮(芝浦標準) 中潮
満潮02:44 15:53
干潮09:25 21:35
釣行時間 5:30〜15:30
キープ 13〜18cmキス7尾、16cmハゼ1尾、23cmカレイ1尾、40cmアナゴ1尾
リリース イトヒキハゼ3尾

釣りの楽しい季節になってきました!
イカも釣れ、投げ釣りでも色々な魚種が上がっている東扇島。これならばボウズは逃れられるだろうと、今回もまた東扇島へレッツ・ゴー!
自宅を出たのは朝4時近くだったのだが、西の空は徐々に明るくなっていた。考えてみればもう5月の下旬。あと1ヵ月もすれば夏至なのである。
とはいえ、朝晩はまだ肌寒い日もあり、今回も現地へ向かう車の中でエアコンをつけていたが、25度に設定すると、吹き出し口からは暖かい風が送られてきた。
自宅から青イソメ1パックは持参していたものの、これだけでは足りないので、何時ものシマヤ釣具店に立ち寄り、2パック買い足ししてから東扇島へと向かった。
到着すると周りはすでに明るい。イカ狙いの釣り人がいたので、その右隣りに竿を出した。小生は投げ仕掛け2本にイカ狙いのテーラー仕掛け1本。テーラーにはキビナゴを巻いた。
準備をしていると、隣のイカ狙いの釣り人が「きたっ!」と発した。
竿をしならせ上がってきたのはコウイカ。壷のような体がピョコーンと海面から飛び出て、暴れながらスミをバァ〜っと吐いている。見たところその方の仕掛けはエギをハリスの先にぶら下げ、ウキを付けてエギを漂わせるといった非常にシンプルなものであった。
小生のテーラー仕掛けは相変わらず無反応。やはりイカGETの道は遠くて険しいものなのか。
陽も海面からだいぶ上がった6時半頃、小生の投げ仕掛けにようやく魚が掛かった。
身もパンパンのキスだ。サイズもまずまず良型である。正直イシモチを釣りたかったのだが、キスも大歓迎。
その後30分くらいするとピンサイズではあったがまたキスが釣れた。
「これならキス狙いにしたほうが楽しめるかも…」
そう判断した小生は針先に付けるイソメのタラシを少なめにして、仕掛けが着底した後もたまにサビいてみることに。
小生の左隣のグループは手返しよく、非常にコンスタントにキスを上げている。
そんな光景を羨みながら、小生もせっせとサビき、アタリを聞く。仕掛けがキスにいるところに見事命中すると、竿先にピクピクッという反応。この宝探しをしているかのような釣りが結構たまらない。田舎のバスのごとく、忘れた頃にやってくるキス君ではあったが、昼までになんとか5尾を上げることができた。
しかし、この日にそれと同じくらい掛かってきたのがヒトデ。こまめにサビいているつもりではあったが、少し気を抜くと、いつのまにかこいつの口がイソメの付いた針を捕らえている。
一方、イカ狙いのテーラー仕掛けのほうはどうかというとウンともスンとも言わないので、ここはとりあえず諦め、それに使っていた遠投用の磯竿を急遽キス狙いの投げ竿として活躍してもらうことに。
朝方から気にはなっていたのだが、海面には以前より話題に出ていたヘドロがどよ〜ん、、と漂っていた。
ヘドロも所々浮かんでいるといった感じだったので、小生の道糸から離れて流れているときはまだ良いのだが、道糸とクロスされるとほんと辛い。この日も、ティッシュで道糸を挟みながらリールを巻くことしばしば。
正午を回ったころだろうか、仕掛けを回収しようとリールを巻くと水の抵抗を感じ、竿がしなった。
「またヒトデか…」
気重にリールを巻いてくると、針先に平べったいものが。
「おっ、久しぶり♪」
掛かっていたのはかなりご無沙汰気味だったカレイ。サイズこそ手のひらサイズに毛の生えたようなものだったが、20cmは超えているだろう。
その後もキスとマハゼの一荷など、ひさびさに青空の下、小気味よい釣りを楽しむことができた。
先ほどまで海面を漂っていたヘドロの塊は見えなくなったが、その分海全体にまんべんなくヘドロが溶け込んでしまったような状態に。海の中が荒れ始め、ぐしゃぐしゃに攪拌されたような感じか。
潮にもまれ、海水も濁りが入っているようではキスは釣れない。案の定、キスのアタリはかなり遠のいてしまった。
15時を過ぎたころ、遠投用の磯竿にガツガツっというアタリが。
アタリの感じからしてキスではない。キスのそれより無骨な感じのアタリである。
「もしやイシモチ?」
ワクワクしながらリールを巻き上げると、針先に掛かっていたのはシルバーの魚体ではなく、茶色っぽく細長いものだった。
ここのところ東京湾での漁獲高が激減したと言われるアナゴだった。
赤潮(?)の濁りのせいで、好天の真っぴるまにも関わらずアナゴが掛かってきたのだ。サイズも余裕で30cmを超えた良型。
都合3パック持参したエサも底をついたので納竿に。
先ほどのイカ狙いの釣り人が帰り、空いたところに新たにやってきた人が投げでイシモチを釣り上げ始めた。
「エサが残っていればイシモチも狙えたんだが。。」
少々後ろ髪を引かれる思いで釣り場を後にした。
嫌われ者の赤潮だが、好天下のイシモチやアナゴ釣りには追い風になることもあるのか!?
イカやイシモチは釣れなかったが、晴天のもとのんびりと竿を出せ、ハゼ・キス・アナゴと、江戸前天婦羅ダネとしては申し分ないメンツが揃い、美味しい釣行をおさめることができたので満足♪




     釣具屋さんの店頭でおなじみ「釣りビジョン」を見るならスカパー!



2005年5月8日(日)
釣行場所 東扇島
天気 晴れ・北よりの風弱く・肌寒い
潮(芝浦標準) 中潮
満潮04:17 17:28
干潮10:53 23:08
釣行時間 18:00〜21:30
キープ 60〜48cmフッコ2尾、17cmキス1尾
リリース 15cmメバル2尾、25〜27cmセイゴ2尾

60cmフッコ vs 1.5号ハリス
ここのところ東扇島でもイシモチやカレイが上がっているとのことで、これは何としてでもGETせねば、と東扇島へレッツ・ゴーすることに。道具を全て準備して愛車の置いてある駐車場に行くと…
「はて?」
よく見るとフロント左のタイヤが少し萎んでいるような。。
近寄って見てみると・・・・
「うわぁ〜〜〜」
なんとタイヤの側面がえぐれて中の繊維が丸出しになっているではないか〜〜!

昼間だったからわかったものの、深夜に出発していたら気づかなかっただろう。くわばら・くわばら…(謎)
完全に萎んでいるわけではないが、明らかにスローパンクチャーを起こしている。このまま釣行するのは非常に危険なため、とりあえず自宅へ戻り、近所のカー用品店へタイヤの在庫があるかどうか電話を入れてみた。長かったゴールデンウィークの最終日ということで嫌な予感はしたが、一軒目では「そのサイズの在庫はありません」と予想通りの回答。二件目に問い合わせてみると「ダンロップの○○○ならありますよ」との回答。ちょうど今履いている銘柄とビンゴだ。ゆっくりと車を走らせ、そのお店にピットイン。当時お店はバッテリー交換やらオイル交換のお客さんでごった返しており、お店を出たのは1時間以上経過した後だった。おまけに予想外の手痛い出費。
そんなこんなで東扇島に着いた頃には辺りは薄暗くなっていた。
日曜日の夕刻ということもあり、すでに東扇島の人出もかなりはけていた。

小生は投げ仕掛けを3本出し、それらを置き竿にしている間、少し離れたところで手持ちで全層釣りも試してみる。実釣開始は18:00。
今回使用するウキはキザクラのGTR、お手頃価格で買えるウキなので便利。仕掛けが海中でなじんでくるとすぐさま竿先にガツガツっというアタリが。向こうアワセが基本なので、竿を少し立て気味にしてリールを巻くと、15cm程度のチビメバルが掛かっていた。このサイズでも竿先に明確なアタリが出るのが全層釣りのわかりやすさ。
エサを取り替えようと釣り座に戻りゴソゴソしていると、置き竿の1本が「ガタッ」と音とともに、それまで真っ直ぐを指していたのが、少し斜めに向きを変えていた。
「??」
それっきり何の動きも見せないので、再び全層仕掛けのエサの付け替えに専念。するとまた先ほどと同じさおが「ガタッ」と音を立てた。
「おかしいなぁ。。。」
竿を手に持ち軽くアワセを入れ、リールを巻く。最初のうちは何の手応えも感じなかったが、そのうちだんだん重くなり、岸に近づくにつれグイグイ引っ張られるようになった。
「フッコだ!」
って、今頃になって気づくのもどうかとは思うが、掛かった獲物は段々とその動きを激しくさせ、岸の前まで寄せられたときにはその反撃も最高潮。横に行くは、横がダメなら下に突っ込もうとするわでそりゃ大変。いや、本当に大変なのだ。なにせこっちは30号の投げ竿に道糸はPE、ジェット天秤直結で、ハリスは1.5号、針は流線の7号である。心もとない仕掛けのうえに、どう考えても衝撃の逃げ場がない。当然竿もさほどしならないので、相手が激しく動いたときに相手の動きに合わせて竿先を海中に向けたり、ドラグもゆるゆるにして少しでもハリスに負担をかけないよう試みる。
「いやぁ、えらいことになった…」
しばらくの格闘の後、水面に上がってきたところをなんとかタモでキャッチ。
安物のタモはビヨ〜ンと曲がり、今にも折れるのではないかといった感じだったがなんとかランディング。
パカ〜っと大口を開けた奴さんの口の中を見てみると、またまたビックリ。
7号の流線針が口内の薄皮に引っ掛かっているだけだった。
「上げるのにもう少し手こずっていたら、、もしタモがなくて無理矢理引っこ抜こうとしていたら、、」
そう思うと、やりとりをしている間より、今のほうがなんだかドキドキしてきた。
今回上がったフッコ君、後検60cm。1.5号ハリスで上げたフッコでは自己新サイズなのはもとより、今まで上げたフッコのサイズでも自己ベスト更新である。
とりあえずこのフッコの取り込みも一段落したので他の仕掛けも回収してみると、チョイ投げの竿にはいつのまにかキスが掛かっていた。
「本当は今日のお目当てはこういう魚たちなんだよなぁ・・・」
フッコが聞いたらさぞかしブチ切れるだろう。

今回釣り上げたフッコの口の中。上から延びているのがハリスで、その先に引っ掛かっているのが7号の流線針。小さい針が飲み込まれず、こういう掛かり方をするのも珍しい。
チョイ投げ仕掛けのエサを付け替えると、先ほどフッコを上げた竿が再び「ガタっ」という音を立てた。
「また来たか」
今度は1発でアワセを入れ、即座に巻き上げた。今度もなかなかの良型のようである。沖合いで1発ジャンプし、岸近くでは海底目掛けて猛突進。
今度もまた抜き上げるのは危なさそうだったのでタモでキャッチ。
先ほどのフッコよりはサイズはダウンしたが、明らかにフッコといえるサイズだった。
今回は珍しくリョービの「めたるしあさーふ」がいい仕事をしてくれている。そしてタモも久々に本業復活といった感じか。
とりあえずこれ以上フッコが掛かっても困るので、投げ仕掛けのエサを替える頻度を少なくし、放置に近い状態とした。
その間に今度は全層釣りを楽しむことに。辺りはすでに暗くなっているのでウキの姿は見えないが、ウキの動きがわからなくても竿先の衝撃でアタリは十分わかる。
こちらの全層釣りも好調で、仕掛けを投入するたびにガツガツッといった体感ショック。メバルの活性も非常に高いようだ。セイゴが2連荘で掛かったときは道糸がバチバチと解き放たれ、磯竿もイイ感じにしなりながらしばしの全層体験を楽しむことができた。
久しぶりの忙しい釣りのせいか時間はあっという間に経ち、アタリも遠のいてきたので21:30に納竿とした。
日にもよるだろうが、セイゴ・フッコはかなり活性が高くなっていることが今回確認できた。
次回はもう少し明るい時間帯にイシモチやカレイ、シロギス、ハゼといった江戸前ならではの魚を釣り上げてみたい。
怖くなくなった、、いや失礼、新しくなった海底トンネルのアナウンスに盛春を感じながら(?)東扇島を後にした。






2005年4月30日(土)
釣行場所 静岡県土肥
天気 晴れ・風は穏やか・日中暑い
釣行時間 5:30〜13:00
キープ 23cmメバル1尾
リリース ミニメバル1尾、オオスジイシモチ2尾

西伊豆の磯に初挑戦(磯釣り師観察記編・謎)
ここ最近暑い日が続き、静岡市で33.3度という最高気温を記録した次の日、小生は久々に西伊豆へ出向いた。
水温も上がり、陸釣りでも釣果が期待できるのでは、と深夜に自宅を出発し、何時もの国道246号線を沼津市に向けてひた走る。深夜ではあるがGWということもあってか、厚木あたりまでは結構な車の数。途中、こいのぼりを掲げた家族連れのRV車がガードレールに前面から突き刺さるといった事故の渋滞にも巻き込まれながら、どうにか沼津市に入り、そこからは三島を経由して修善寺、土肥へと向かう。
修善寺道路を走っていると、背後から速いスピードで車が近づいてきたので料金所の手前で左によけ、その車を先に行かせる。白のランクルだったが、どこかへ遊びに行くのだろう、かなり飛ばしているようだった。
夜中ということもあり、飛ばしたくなる気持ちもわからないではないが、長距離運転の場合はただでさえストレスが溜まりやすいので、いかにストレスを溜めることなく走りきるか、これも結構ポイントになってくる。
30分くらい走り、国道136号線で船山峠の山を登りきり、そこからは土肥までの下り坂が連続するところで、再び背後から猛スピードで1台の車が近づき、小生の後ろにピッタリくっついた。
「山中の下り坂でこんなにくっつかれたら危なくてしょうがない…」
しばらく走ると見通しのよい直線に出たので、ここで左ウィンカーを点け、背後の車を先にやった。
その車は先ほど修善寺道路で先に行かせた白のランクルだった。
修善寺を過ぎたあたりでコンビニかどこかに寄り道していたのだろう。その間に小生が抜いていたようである。それにしてもなぜにそんな飛ばさなければいけないのか、そんなに急いでいるならもっと余裕を持って出発すればいいだけの話。どでかい重量の車がワインディングの下り坂ですっ飛ばすのは非常に危険である。その車もしばらくは視界から消えたが、やがて先のほうで前車に詰まったらしく、結局は小生の車が追いつく形となった。
「意味ないじゃん・・・」
焦っているからといって山道を飛ばすのは言語道断。ましてや急カーブを急いで通過しようというのはもってのほか、大事故につながりかねない。この時間にその車で海岸を目指しているということは十中八九、釣り人かダイバーだろう。
「くわばら・くわばら…(謎)」
さて、小生の車は出発してから4時間半後、目的地である土肥の磯場に到着。
駐車場にはすでに3台の車が停まっていた。あたりは白々と夜が明けはじめていたので、小生も早速準備。荷物を担いで磯へ降りた。釣り人は先に入っていた人が一人だけ。おかげでスペース的には余裕があり、楽に釣り座を設けることが出来た。
早速、コマセと仕掛けの準備をし、周りが明るくとなると同時に実釣開始。
手前に若干のサラシが出来ていたが海はかなり穏やか。手前はテーブル状の根が張っているので、少し沖目に投げ、潮の流れに乗せて全層を探ることに。
仕掛けを投げては巻き、投げては巻きの作業を繰り返していると、30分後痛恨の根掛かり。全層釣法の弱点でもある。とはいえ、サルカンの上にからまん棒も付けてあるので、サルカンのところで切れてもウキは回収できると、強気に竿を引っ張った。
2.5号のハリスを使っていたので簡単には切れない。力をこめて竿を手前に引っ張ると、ようやく切れた。
仕掛けを作り直そうとリールを巻くがいやに軽い。しかもいくら巻いてもウキが近づいてこない。
やがて道糸の先端が目の前にシュルルルと。。。
「うぉぉ〜〜〜〜〜っ!」
なんとまぁ、ウキの上から切れていたのだ。ウキは海面を漂い、どんぶらこ〜どんぶらこ〜♪
「せっかく買った全層ウキがぁ。。。」
全層ウキは一つしか持っていなかったので、今回楽しみにしていた全層釣りはこれにて終了。
仕方なしに遊動仕掛けにスイッチし、再び実釣開始。

今回竿を出した場所。駐車場から徒歩1〜2分、釣り場自体の足場は非常によく、磯釣り初心者でも気軽に入れるが、海面まで距離があり、落ちたら簡単には上がって来れないので、ライフジャケットは当然必須。
30分後、コマセを撒こうと海から目を離した瞬間、竿先がググッと引っ張られた。
ウキは沈んでいる。アワセを入れ、リールを巻く。全然重くない。上がってきたのはチビメバル。ネンブツが掛からなかっただけまだましだが、サイズも小さいのでそのままリリース。さらに30分後、ウキがスポ〜ンっと潜ったのでアワセを入れる。今度は少し重量感がある。30cmくらいのメジナか?いや、走らない。赤茶っぽい魚が水面に浮かんできた。今度もメバルだったが、さっきのものに比べて型がよい。測ってみると23cm。目玉もデカく、久々の良型メバルとのご対面。西伊豆に来てまでメバルと遊ぶことになるとは思わなかったが、一番驚いたのは2.5号のハリスに掛かったということである。潮は若干濁りが入っていたものの、時刻は朝7時、お日様もカンカン照りである。東京湾などと比べて明らかに透明度の高い海中で、2.5号のハリスに掛かったということは、当地のメバルがいかにスレていないかが窺える。
とりあえずボウズは逃れてホッとしていると、釣り人がさらにポツポツ来はじめた。そのうちの2人組がいきなり小生の右となり1mのところで竿を出し始めた。
「おいおい他にスペースあるんだし、なにもこんなところで竿を出さなくても…」
見た感じ、磯釣りというより堤防釣りのいでたち。ご丁寧に折りたたみ式のイスは2人分持ってきているが、ライフジャケットなど身に付けておらず、コマセも用意していない。。
よし、この2人組を「コールマンズ」と呼ぼう(釣行記の便宜上、勝手にそうさせていただきます)
直近に並ばれたせいで、こちらとしては、仕掛けを回収した後、ハリスをキャッチする作業にかなり気を遣ってしまう。うまくキャッチ出来ずに横風でも吹いた日にゃぁ、その人を釣りかねないからだ。
磯の後ろはガケがせりあがっているので朝のうちは日陰になっているのだが、昼近くなってくると太陽が見え始め、次第に暑くなって来た。このとき磯の上には小生を含めて8人程度釣り人がいたが、みなさん渋いご様子。
そのうち、隣に割り込んできたグループのさらに奥隣の、小生とほぼ同じ頃磯に入った人が竿をしならせた。この方は見るからに「磯釣り専門です」といった感じの様相。ウェアや道具類もきちんと揃っていて、ふるまう一挙手一投足も非常に自然なのである。
「ん〜〜〜、この方なら釣れるのがわかる気がする」

では、この方は… 「Aさん」と呼ばせていただきます。
そのAさんが上げたのはオーバー30cmのメジナ。地磯では良型の部類だろう。
すると今度は小生の左隣りの方が竿をしならせている。竿は大きく曲がり、本人もフリーズ状態。正直根掛かりかと思ったが、よく見ると竿先が引っ張られているのがよくわかる。根掛かりなんかではなく、魚が掛かったのだ。しかも大物っぽい。ときたま真下に突っ込もうとする動きもしている。小生もそのやりとりをしばらく観察していたが魚はなかなか上がってこない。海面を見ると、立派な背びれを持った雄姿がじわじわと姿を現し始めた。
この方も結構ベテランといった感じだ。恰幅のいい体型に、顔には口ひげを生やし、キャップもかぶり、当然偏光グラスもかけている。そのせいか、見た目は少し強面な感じ(失礼…)もするが、次の瞬間、その方が発した言葉に今度は小生がフリーズ。

「ママ〜〜〜っ!」

「え??」
どうやらその方は奥さんにタモ入れをしてもらいたかったようだが、奥さんはお子ちゃまと一緒に駐車場のほうへ行ってしまっているようで、そんな叫び声は届かない。魚はすでに水面まで上がってきている。しかしそれから先どうすることも出来ない。そのまま抜き上げるにしても釣り場まで高さがあり、リスクはデカイ。
「よし、俺がママになっちゃる!」
小生は自分のタモを持ち、助太刀することに。とはいえ、小生のタモは堤防釣りなどで使う4.5mモノ。当然このままでは届かない。ここは気合を入れ、硬い体に鞭を打って岩をピョンピョンと飛び降り、なんとか海面まで届くところに入ることができた。
運よく1発でタモ入れに成功したが、その魚はアイゴだった。
とはいえ、かなりの大物。見た感じでも40cmは余裕で超えている。その方に魚の入った網を差し出すと、「どうもすいません」と仰りながら、針を抜くためにアイゴを持ち上げた。指先がむき出しのグローブで掴むとは… やはりベテランは違う。
では、この方は… 「パパさん」でいいや(笑)
「よし、がんばるぞ」
小生は竿とバッカンだけ持って少し移動し、投点を色々替えて試してみたが、アタリはさっぱり。
元の釣り座へ戻ろうとふと見てみると、小生が最初いたところに、あのコールマンズのうちの一人が入っているではないか!小生の荷物もそのままになっているにも関わらず本当に図々しい。
するとその輩は度々移動を繰り返しているのか、一瞬、その場から姿が消えた。
「よし、今だ!」
小生は元のポジションに戻り、急いで実釣再開。その後すぐにその輩が戻ってきたが、小生が入っているのにカチンときたのか、なんと小生の50cm右隣で竿を出し始めた。輩の付けているコロン(?)の匂いもはっきりわかり、息づかいまでわかりそうな距離であるが、今までの直近記録は静浦港や宇久須港でソウダシーズンに記録した3m。ここへ来てその記録を大幅に更新した。この記録は当分塗り替えられることはないだろう。よっぽど小生のほうがカチンときているのだが、ここはあえて知らんぷりした。
お互いの無言のプレッシャー(笑)がしばらく続いた後、その輩はまた他の場所へ移動し始めた。
しかも竿を出し始めてもうどれだけ時間がたっただろうか。時計の針は昼近くを指している。今頃になってコールマンズのうち1人がアミコマセを買いに行き、バケツの中でブロックを崩している。
ん〜〜、このコールマンズは本当によくわからん。。
肝心な小生の釣果はというと、朝方のメバル以来さっぱり。時折ウキに動きがあるのだが、アワせるのが下手なのか、それとも潮の加減でウキが怪しい動きを見せるのか、魚は掛かってこない。気温が高くなるにつれエサ取り君たちも現れるようになり、小生の仕掛けにも2度ほどオオスジイシモチが掛かっただけだった。
すると今度は最初にメジナを掛けたAさんが再び竿をしならせている。
そしてそれに続けとばかりにパパさんも!
お二人とも30cm台のメジナだった。
時計の針は13時を指している。小生はコマセが底をついたので納竿することに。この時点での竿頭はAさん、そして次点でパパさんといったところか。コールマンズは言うまでもなく、見たところ2人あわせても釣果はゼロのようだった…(その後釣り上げたかどうかは不明だが…)
小生はとりあえずブービーといった感じだったが、今回の釣行で気づいたことがある。
Aさんはその動きこそ慣れていてとてもスマートに見えたのだが、竿を出している間は一度として座ることがなく、常に立ったまま竿を持ち、ウキを凝視。ちょっとしたウキの反応も見逃さないといった感じの真剣な面持ち。ちなみに小生を含むほかの釣り人は皆、しばらく立っていると足が疲れて座り込んでしまう。つまり立ったり座ったりの繰り返しである。それだけに、Aさんの、釣りに集中しようという姿は素晴らしく、際立って見えた。
磯の経験こそまだまだ浅い小生だが、やはり堤防などでのお気軽フィッシングとは異なり、真剣勝負なのだなぁ、と実感。それがゆえに、誰かが竿をしならせていても他の人は無関心といった感じもした。
堤防や釣り公園などでは誰かが竿をしならせていると、周りの人が寄ってきて、獲物が上げられた後などヒーローインタビューも始まったりしてしまうのだが、磯にはそのような雰囲気はほとんどない。
堤防釣りのそんなホノボノとした雰囲気もいいが、今回の磯のように微妙に緊張感の漂う釣り場もそれはそれで新鮮かも。
いやぁ、それにしても磯釣りってのは難しいんだなぁ。。
沖目を泳ぐボラの隊列、カタクチイワシの群れに春を感じながら磯を後にした。
メジナ・クロダイが釣れる日は果たして来るのか。
そう遠くはない、いやかなり遠いような気がする…

土肥の漁協直売所で1パック1000円で売られていたイルカの干物。店員さんが焼き方のポイントを教えてくれた。
「元々黒いため、焦げてもわかりにくいので焼きすぎに注意してください。身の周りの部分が黒くなってきたら裏返して下さい」

「わかりました」とは言ったものの、よくよく考えると「???」の小生だった。
到着したばかりの、土肥港と清水港を結ぶ駿河湾フェリー「エスパルスドリーム号」からは続々と車が吐き出され、これから乗船しようとする車も沢山待っていた。土肥〜清水間は陸路だと日中でも3時間以上掛かるのに対し、このフェリーは約1時間で結んでくれる、静岡県民にとっても他県の観光客にとっても重要な交通機関である。






2005年4月17日(日)
釣行場所 東扇島
天気 晴れ・はじめ南よりの風、後北よりの風・暖かい
潮(芝浦標準) 小潮
満潮07:49
干潮17:50
釣行時間 14:00〜20:00
21:00〜23:30
キープ 23cmギンポ1尾、23cmソイ1尾
リリース ミニカサゴ1尾、ミニメバル1尾

春カレイはいずこ?
桜も咲き終わり、いよいよ春本番。そろそろ何か釣れるだろう、と今回はお馴染みの東扇島へレッツ・ゴー!
お決まりの環七を南下し、一路大森方面を目指すが、普段と何かが違う。というのも、ポカポカ陽気の日曜日だというのに、道がガラガラなのだ。言葉で言うとピンとこないかもしれないが、例えていうなら年末年始の都心の道を想像していただければわかりやすいかと思う。これは産業道路に入ってからも同じで、そのせいか予想していたよりも早く現地に入ることができた。

現地に到着すると、早速チョイ投げを敢行。天気も良く上着を着ていると汗ばむような陽気で、のんびりと釣りをするには絶好の陽気である。そんな中、チョイ投げ竿3本が立てかけられたその様は、なんともいえないホノボノ感が漂っている。

大師橋に向かう途中の産業
道路もご覧の通りガ〜ラガラ
ここ最近、東扇島ではカレイがポツポツ上がっているようだ。寒い時期は形より数といった感じだったが、最近になって、数こそ減ったものの、良型が掛かるようになってきたみたいだ。
1時間ほど経過したあたりで仕掛けを回収してみると、針先に何かが掛かっていた。
こないだの福浦釣行以来、しばらくぶりにお目にかかるギンポ君だ。長さも20cm以上あるなかなかの良型。当然本命ではなかったが、うれしい外道としてキープ。その後も投げた仕掛けを少ししゃくるように誘いを掛けたりしたが、アタリはいっこうに来ない。北の空を何本ものジェット機が通り過ぎる。そんな状態が続き、気付くと18時近くなり、少しずつ薄暗くなってきた。チョイ投げはさほど期待できそうにもなかったので胴付き仕掛けでヘチを探り始めた。するとすぐにブルブルッという生体反応。ヘチ竿で久々にあじわう快感だ。久々だったのがよくなかったのか、巻き上げようとすると根に入られたようでウンともスンとも言わない。
道糸を緩め、しばらく放置していると根から出て来たようだったが、掛かっていた針もそのまま外れてしまい、食べかけのエサだけが戻ってきた。
気を取り直し、再び探り始めるとまたアタリ。すぐさま竿先を上げるとうまくノッたようだ。上がってきたのはメバル。サイズ的には15cmにも満たないチビメバルだったのでそのままリリース。なんとかヘチ釣りの感覚を取り戻してきた頃、今度はチビカサゴが掛かった。
良型こそ釣れなかったが、久々にヘチの根魚と遊ぶことができたので少々満足。
辺りはすっかり暗くなり、向かい風も強くなってきたのでいったん納竿し、場所を移動した。
次の場所ではチョイ投げ2本にウキ仕掛け1本。チョイ投げはアナゴ狙いとでもいったところか。

チョイ投げ仕掛けをセットし、置き竿にしている間ウキを流してみる。
上げ潮のせいか、潮の流れはなんとなくイイ感じ。それでもアタリはなく、何度もウキを流しては上げ、流しては上げの作業を繰り返した。
開始から1時間くらい経っただろうか。ウキ仕掛けを回収しようとリールを巻き始めたと同時に根掛かりのような感触が伝わり、その直後、何かにグイッと引っ張られるような妙な手応えが。。
「おや?」
そのままリールを巻こうとするが、なにやら重い。岸に寄せる途中、再度引っ張られるような引きがあり、竿は弧を描くように曲がっている。
「フッコか?」
タモ網を使いたかったが、釣り座まで離れていて取りにはいけない。。
あまり暴れていないしなんとかなるだろうと抜き上げてみると、針先にはデップリとしたソイがヒレをめいいっぱい広げた状態で掛かっていた。
「おぉ〜、久しぶりに魚らしい魚を釣ったぁ。。」
嬉しさというより、なんだか安堵のようなものを感じた。
釣り座に戻ってみるとチョイ投げ竿は無反応、しいていえばヒトデが一度掛かっていただけだった。
この場所は以前、チョイ投げでアナゴのツ抜けを達成したところなのだが、この日はアナゴの反応はまったくなかった。海の中は本当に理解できない…
その後もウキ釣りに重点を置いて流していると、今度はウキが斜めにスパッと消し込んだ。
慌ててアワせるも、針掛かりせず、エサの先っちょが取られた状態で戻ってきた。
「何者?」
ウキが沈んだあたりを中心に仕掛けを入れてみたが、その後は何も反応がなかったので今回は諦め、完全納竿することに。
本当なら日中の間にカレイの1尾でも釣り上げたかったのだが、残念賞のソイで終わってしまった。しかし竿を曲げることが出来ただけでもまだ良かったのかもしれない。
暖かくなり、これから益々気温・水温ともに上がっていくことだろう。そうすれば色々な魚にお目にかかる機会も増えてくるので、焦らず今後の展開に期待していきたいと思う。






2005年4月2日(土)
釣行場所 城ヶ島
天気 晴れ後曇り・はじめ北よりの風、後東よりの風・暖かい
潮(横須賀標準) 小潮
満潮07:54
干潮02:25 16:52
釣行時間 7:00〜17:00
キープ なし
リリース ベラ1尾

春の磯釣り
たまには磯場で竿を出してみようと、今回は三浦半島の先っちょ、城ヶ島へ出向いた。
自宅を出たのが明け方近い3時半、東扇島より首都高湾岸線に乗り、終点幸浦インターで降り、八景島をなめるようにして国道16号線に出た後、横須賀方面に疾走。数年ぶりに通る横須賀市街。前来たときには見かけなかったような新しい商業ビルもそびえ立ち、以前にも増して都会チックな雰囲気を醸し出していた。早朝の横須賀市街には前夜から遊んでいたと思われる若者のグループがまったりしながらそこかしこに。ここからは国道16号線を離れ、県道を通って三浦半島の西を走る国道134号線に合流した後、そのままひたすら直進し、三浦市を目指すことになる。

駐車場前から磯へ通じる路地。両脇に並ぶのは土産物屋や飲食店。
左手に仕掛けでおなじみの美咲本社が見えてくると目の前に城ヶ島大橋が現れる。普段なら150円の通行料を徴収されるのだが、朝も早くゲートは無人。そのままスルーして城ヶ島に入ることが出来た。城ヶ島西端の県営駐車場に到着したのが朝6時。すでに徹夜組の車が数台停まっており、仮眠をとっている人の姿も多い。この時期だからこそ朝6時で西端駐車場に車を入れることが出来たが、夏場などのシーズンだとちょっと厳しいか。小生も長めのドライブに少し疲れたので車中で軽く休憩し、必要な道具をチョイスして磯場へと向かった。
磯へ出る途中にある土産物屋の路地もひっそり静まり返り、通行人はほとんど見えない。ときたま地元の主、野良猫が目の前をよぎる程度。
この路地をひたすら歩くと、目の前に広大な磯場が広がる。

お土産屋ロードを抜け出たところ。写真の小屋は遊覧船乗り場。


この岩塊の先端で竿を出すことに。
正面先端にあるヒナダンは人気ポイントでもあるせいか、すでに先客が何人かいたので、そちらへは向かわず、とにかく人のいないところへテクテク歩く。
いつも魚を見に来たというよりは人を見に来た。。といった感じの釣行が多かったので、今回ばかりはのんびりと竿を出したいという気持ちがあり、とにかく辺鄙なところへ。。というコンセプトだったのだが、先に言ってしまえばこれが裏目と出る結果に(涙)
駐車場から15分くらいは歩いただろうか。「東の入」と呼ばれるポイントに入り、実釣準備。少し離れたところに先に2人組が入っていたが、見たところ釣果は芳しくない様子、一人は置き竿、もう一人はルアーを投げていた。
足元を見ると水深もそんなにはないようで、深いところでも竿1本程度か。おまけにカジメが沢山生えていて、ちと難しそうな感じ。今さら移動も面倒なので、もういいや。。とここで実釣開始。
磯釣りのつもりで来たのだが、サラシなどはなく、それどころか潮通しも悪い。

とりあえず仕掛けを投入し、コマセを撒く。ここから3時間程、釣れない釣りが続いた。

遊覧船乗り場のすぐ前にある長津呂の入り江。一見期待できそうにない雰囲気だが、磯投げ情報2005年5月号ではここでクロダイが釣り上げられていた。。。
先に来ていた2人組も諦めたのかそそくさと帰り支度を始めた。
小生のポイントと距離は目と鼻の先なのだが、隣の芝生は青く見えてしまうのか、そちらのほうが少し良さげな感じがしたので2人組が撤収するや否や即移動。
移動してみると、2人組の残したゴミがそのままに。
3時間釣れない上に放置ゴミを見つけてしまった小生は怒り心頭。「磯にゴミを残しやがってぇ〜 頭にきた!こうなったら片付けてやる!」と、配合エサの袋とワンカップの空き瓶を小生のゴミ袋に収めた。城ヶ島は駐車場と磯の入口に観光客向けにゴミ箱が完備されおり、定期的に収集も行なわれている。そのせいか、磯ではほとんどゴミを見かけない。にも関わらず磯にゴミを捨てていくとはなんという不届き者。あぁいうオッサンどもは釣りするな!よく見るとタバコの吸殻まで捨ててあるし。。。トホホ。。。

そんな小生の行為を天の神が見ていたのか、本日最初のアタリが来た。ウキがすぅ〜っと沈んでいったので、すかさずアワせるとノッたぁ〜〜!
暴れることもなく、竿もさほどしならずに上がってきたのはベラ君…(涙)
本日の釣果がこれだけであったときのことを考慮し、とりあえず写真に収めた。
東京都指定ゴミ袋が満タンになるくらいゴミを集めていればこれが40cmメジナに化けていたか…(謎)
その後、ウキが何度か潜ることがあり、アワせること数回、しかし上がってくるのはカジメ・カジメ・カジメ…
どうやらカジメに仕掛けが引っかかり、ウキが沈むようだ。カジメが針掛かりし、竿をしならせる度に、遠く離れた他の釣り人がこちらを凝視する。「頼むから見るなぁ〜 そっとしておいてくれ〜!!」
偏光グラスを通してみても、水面のカジメはわかるのだが、深場のカジメまでは見当がつかない。どうやら今回のポイントはカジメの林が乱立しているようである。
カジメは魚の住処や産卵場になるとのことだが、こうもカジメだらけだと釣りが成立しない。
テンションが落ちてきた小生はテーブル状になった岩の上で横になって爆睡。ちなみに枕は未開封の配合エサ(謎)
夕マヅメ近くになってから再び再開し、アタリ浮きを使ったり、タナを色々替えてみたりと試みたのだが、状況は変わらず。磯場には10時間ほどいたが、釣れたのはベラ1尾。
暗くなってきたので、足元が見えなくなる前に撤収、退散。
駐車場で後片付けをしていると、近くの食堂のご主人が声を掛けてきた。
何も釣れずにベラしか掛からなかったことをいうと、水温が低いのかも。。とのこと、釣れるときは結構沢山の人が釣れるもんだが、釣れない時は全体的に釣れないことが多いらしい。そして、やはり何度か通ってポイントを見つけるのが一番だよとも言われていた。
ちなみにこのご主人、釣りはしたことがないらしい(笑)
帰り際、油壺の小磯に寄ってみると、2人組が釣りの撤収作業をしていたので、声を掛けてみると2人で朝から夕までやってカイズ1尾のみだったらしい。逆に「そちらはどうでした?」と聞かれたので、城ヶ島でベラ1尾と答えると、このお二方も、水温が低いんだろうな。。とのこと
ベラ=低水温??
とりあえず釣れなかった確固たる言い訳が見つかった小生は、お口直しに福浦あたりでメバルでも狙おうか。。と考えたが、心身ともに疲れていたので寄り道せずに帰ることに。
帰り道は釣れなった罰として、オール下道で帰った。

帰宅後、インターネットで城ヶ島のことを調べたら、今回小生が竿を出した場所はあまりイイ場所ではないとのこと。
「それぐらい事前に調べとけ!」
悲しくも自分に突っ込みをいれる小生だった(涙)






2005年3月19日(土)
釣行場所 福浦岸壁・東扇島
天気 晴れ・風は穏やか・昼暖かく夜寒い
潮(芝浦標準) 小潮
満潮08:23
干潮18:52
釣行時間 15:30〜20:30
22:30〜0:30
キープ なし
リリース チビメバル2尾・カサゴ2尾

昼はフェロモン、夜はズコバコ♪(謎)
昼近くに目が覚め、王様のブランチを見ながら「今日も釣りに行くどぉ〜!」と心に誓う。
今日は超久々に磯釣りでもと、いつになく強気だったのだが、家を出て数分後にその考えは春風とともに消えた。
すごい大渋滞である。気候も暖かくなり、3連休の初日ということもあってか、走っている車の動きにキレがなさすぎる。。
いわゆるまったり運転の車が多いのだ。
当初三浦半島の先っちょあたりで夕マヅメのウキ釣りを考えていたのだが、この分ではとても夕方に着くことはできない。到着する頃にはゴンズイ君のゴールデンタイム。そもそも家を出るのが遅かったのがマズイのだが、仕方がないので前回行った奥横浜の福浦へ行き先変更。
まずは何時ものシマヤ釣具店でエサを購入。今回は定番の青イソメの他にアミコマセとマルキューの2005年新発売の「メガミックスグレ」を買い込んだ。このメガミックスグレなる配合エサはフェロモンの効果で魚を寄せ付ける効果があるとのこと。実際のところどうなのかはよくわからないが、普段は配合エサにあまり関心を示さない(というか縁がない)小生が以前より無性に気になっていた配合エサである。
シマヤの奥様にうかがったところ、メガミックスグレは発売当初からかなり出ているとのこと。出てはいるが効果がどれほどのものかは耳にしたことがないらしい。
ん〜〜〜なんとなく想定内の回答だった。
でわでわ、小生が実際に試してみよう♪
配合エサの実験場が岸壁というのも少々物足りないが、ワクワクしながら福浦へ車を走らせた。
現地に着くと沢山の釣り人が投げ竿メインに竿を出していたが、釣り場自体が広いので人口密度もそんなに高くなくストレスなく竿が出せた。小生はウキ仕掛けをセットする前に短いハリスを結んだムツ針仕掛けの仕掛けをセットした。投げ竿を使うほどの気合はなかったのでコンパクトロッドに中通し錘の8号を使い、チョイ投げを敢行。
そしてウキ仕掛けをヘチから近いところに投入し、メガミックスグレを配合したコマセを少しずつ撒いた。
しばらくするとウキが上下に反応し始めた。
潜ったところでアワセを入れるが針掛かりしない。コマセの力で魚が寄ってきているのはわかるのだが、針掛かりしないので何の魚かはわからない。そんなこんなの繰り返しがしばらく続くとようやく1尾目が針掛かり。1.5号の磯竿がたいして曲がることもなく上がってきたのは10cm程度のチビメバル。
「ん〜〜、こいつが群れているのか…」
ウキの上下運動は延々続いた。
周囲の投げ釣り師たちは渋いようで、数十メートル右で竿を出していた人がチビカレイを上げているのが確認できただけだった。
その後も小生には何度か根魚がヒット。1尾目に比べればサイズアップしたものの、どれも15cmに満たないものばかり。
結局はチビメバル2尾にチビカサゴ2尾という少々塩辛い結果となった。
メガミックスグレの効果はあったような、わからないような、、、とりあえず終始魚が集まってくれたのでそれなりの効果はあったのかもしれないが、別の配合エサを使っても同じような結果が出たような気がしないでもない。でもまぁ、これを撒くことによって魚が集まった(かもしれない)という気にさせてくれる効果は確かにある。朝のキオスクで150円のリポDを買い、グイッと飲み干したらなんとなく元気になったかも。。に似た感じのパラシーボ効果は望めるので、おまじない程度に使ってみるのはいいかも。次回これを使うときはぜひ磯場あたりで撒いてみたい。
はてさて、コマセはなくなったのだが、イソメが余っていたので帰りに東扇島に寄ることに。
行きは東扇島から福浦(幸浦)まで首都高速を使ったのことだが、戻りは新しく出来たベイブリッジの一般道とやらを通ってみたかったので、そのまま国道357号線をひた走る。
それにしてもこの国道357号って千葉から神奈川の湾岸を通っているが、あちこちでプツプツ切れている、本当に妙な国道である。湾岸を埋め立てて作った島々を走っているので自然とそうなるのだろうが、もしこの国道が一本で繋がったらさぞかし便利だろう。
福浦からベイブリッジまで何度となく曲がる回数も多く、初めての小生にとっては少々ややこしかったのだが、ベイブリッジの高速道の下に位置する一般道は出来て間もないだけに綺麗で、なかなか快適である。
ベイブリッジを渡ってからは産業道路に入り、一路、塩浜交差点を目指す。
福浦を出てからジャスト1時間後、西公園に到着。
時間が時間だけに釣り人の数は少なく岸壁は静まり返っていた。
先端方面を目指し歩いていると、先のほうからなにやら変な物音が、、、
音楽っぽい。。でも釣り人が持参しているラジオなどとは明らかに違う。音量が大きい上になぜか重低音が強いのだ。
さらに近づいていき、展望台の向こう側に現れた光景に唖然とした。

ズコバコ♪ ズコバコ♪ どぴゅ〜〜ん・どぴゅ〜〜ん♪

文字に書くと少々誤解を受けそうだが、オジサンにはそう聞こえた。
公園先端のスペースにテントを張り、その前には巨大なアンプ。
そのアンプから物凄い音量というか音圧の重低音、いわゆるトランス?っていう音楽だろうか、それが絶え間なく流れている。あまりにもの低音で地響きすら感じ、音量も対岸の扇島や新堤まで聞こえるのではないか、という凄まじさ。
テントの中のDJブース?では一人がノリノリで音楽を掛け、その周りで10人以上の若い男女がリズムに乗りながらトランスに興じている。
そして岸壁に目をやると、そんなことはお構いなし(というか、内心はうるせーな、、とは思っていたかもしれないが…)といった感じで釣り人が黙々と釣りに興じている。まさに静と動、週末深夜のベイエリアを象徴するような光景。
このときの公園先端付近、釣り人はまばらだった。まぁ、この重低音の中ではとても落ち着いて竿は出せない。
小生も引き返し、中央付近で竿を出した。ウキ仕掛け1本に、ヘチ探り用の胴付き仕掛け1本で実釣開始。
風は穏やか、海も穏やかでメバルくらいなら、、と期待したのだが、アタリはまったくない。そのうち、ウキ仕掛けが根掛かりした。公園中央付近の前方15mくらいのところにある、メジナやクロダイ狙いの人ならなんとなくご存知であろう、アノ根である。

竿をグイッと引っ張るとウキ下からプッツン。
渋々新しい仕掛けを付け直す。ウキを何度も何度も流す。されどアタリは来ず。
そのうちウキ釣りも飽きたので、ヘチに置いておいた胴付き仕掛けの竿を持って、先端方面に探りにいく。
トランス集団は相変わらずノリノリ状態。こうしている間にも携帯で仲間が次々に招集され、食料らしき袋を下げた若者たちが次々に集まってきた。この段階で人数にして20人弱。みんなでワイワイ盛り上るわけでもなく、各々が黙々とリズムに合わせて体を揺らしている。
まるで怪しい宗教団体のミサのような、独特の空気が漂っていた。
「よ〜し、トランス効果で魚よ、食いついて来い!フェロモン効果の後は、トランス効果だ!」
開き直って胴付き仕掛けを垂らすが、アタリはない。
これだけの重低音が響いていれば魚も驚いてメシどころではないのは当たり前である。
少なくともクロダイは間違いなくいないだろうな。。
ヘチを探りながらも、無意識のうちにトランスにあわせ左足でリズムをとる小生。
「おっと、いかん。いかん」
危うくトランスワールドに呑み込まれるところだった。。
釣り座に戻り再びウキを流すが、相変わらずアタリはなく、エサもそのまま戻ってくる始末。
これ以上続けても状況は変わらなさそうだったので、余ったイソメは隣の人に差し上げ、完全納竿に。
車に戻る途中、やはり買出し袋をぶら下げたトランス集団のメンバーとすれ違った。
夜は深まり、集会は更に盛り上っているようだ。
「なんだか楽しそう。。。若いっていいなぁ〜。小生もあと○○年若ければ・・・」
巨大アンプに重低音。
「有志で集会をやるにしても東京近辺だと出来る場所が限られているんだろうな…」
なんだか昨今の首都圏アングラーとトランス集団がオーバーラップしてみえた。
ズコバコ・ズコバコ・・・♪
体に僅かに残る余韻を感じながら深夜の東京湾を後にした。



ホリデー磯特集
初めての磯竿にはシマノホリデー磯
東京湾奥の陸っぱりや釣り公園でも大活躍
ヘチ釣りに「プロックスFX小技」
仕舞寸法29p自重83gだからカバンにすっぽり
携帯電話より軽いヘチ釣りの強い味方


2005年3月5日(土)
釣行場所 東扇島・福浦岸壁
天気 曇り・東よりの風強く・非常に寒い
潮(芝浦標準) 満潮03:37 09:43
干潮05:12 19:07
釣行時間 17:30〜18:30
21:00〜23:00
キープ 27cmギンポ1尾
リリース 鉛筆アナゴ1尾

初ギンポ
春一番が吹いたと思ったら、週末はまとまった雪が。暦の上では春になっても、実際にはまだまだ寒い日が続いている。釣り新聞には東扇島西公園でカレイやらメバルやらとは書いてあるものの、実際の釣況は相変わらず渋いようである。
とはわかっていても、ここのところ釣り自体していなかったので、自然と釣り場へ足が向いてしまう。
この日東扇島に着いたのは17時をまわっていた。気温は非常に低く、東よりの風もビュービュー吹いている。竿を出すか否か迷ってしまうところだが、せっかく来たので不安ながらもチョイ投げ2本、ヘチ狙い1本の計3本で実釣開始。
仕掛けを投げても風が強く、糸がきちんと張ってくれない。竿先は風で揺れまくり、とてもアタリがとれるような状況ではなく、これはヘチ釣りでも同じことだった。
しばらくしてチョイ投げ仕掛けを巻いてみると、かすかに重量感がある。上がってきたのは鉛筆アナゴ。針も深く飲んでいなかったのでリリースしてあげることに。
この間も海は荒れ、とても釣れるような感じではない。仕掛けを回収してもエサはほとんど残っている。
「だみだな…」
1時間位竿を出したところで早々に納竿し、場所を変更することにした。
気分転換に違うところへ行ってみるかと車を走らせ、一路向かったのは、去年のサバフィーバーのときにお世話になった金沢区の福浦岸壁。
首都高湾岸線に乗り、30分もしないうちに現地に到着。偵察がてら、まずは東向きの岸壁に行ってみるが釣り人の数はまばら。というより左右を見渡しても釣り人の気配がまったくうかがえない。東向きにモロ面しているため向かい風も結構強い。仕方なしに今度は横須賀ドッグ側に面している南側へ車をまわした。
沿道に駐車している車が2台ほどあったが、夜ともなると車の通行自体ほとんどない。
「あの2台の車も釣りかな?」
混んだ釣り場も困ったものだが、冬場の夜中に誰もいない釣り場というのも気持ち的に気が引ける。
2台のうち、後ろの車は車内に2人ほど人影が見え、小生が車を停めたとたんなにやらゴソゴソ動いている感じ。
前の車もそれまでは無人の駐車車両に見えたのだが、小生が駐車するや否やテールランプがボワッと点き、室内灯も光った。よく見ると車内のガラス窓が真っ白に曇っている。
「あれ?思いっきり空気壊しちゃった??」
って感じでもあったが、こっちは釣りが目的。こういうときにドキドキするのはガラス窓の曇った車に乗っている人たちのほうの筈(謎)
まぁ、そんなことはさておき磯竿と投げ竿を用意して岸壁まで行ってみた。車からは30秒とかからない。ほとんど車横付けに近い状態で竿を出せるのが福浦の魅力。
南側は多少風があるものの、比較的穏やかである

しっかし、こちらのほうも釣り人の姿がほとんど見えない。しいていえば遠〜くに赤い電気ウキの灯りがぽつんと1つだけ見えているくらいだ。
真っ暗な公園に誰もいないのは本当に心細い。そんな気を紛らわすべく、携帯ラジオの電源をON!とりあえず音が出ていればなんでも良かったので、一番受信しやすいFM横浜にすていちゅ〜ん♪
ここ福浦はメバル狙いだったのだが、海はうねっておりとてもメバル釣りにふさわしい状況とはいえなかった。こんな状況では上層で掛かることはないだろう、とウキ下は5mくらいにする。

ウキにも投げ竿にも何の反応もない。投げのほうにはかなりの高確率でヒトデが掛かってくる。一見海は荒れているようだったが、底付近は仕掛けが浮いたり流れたりせず落ち着いているのだろう。ヒトデ対策で仕掛けに小さいシモリウキを付けたほうが良かったかもしれない。仕掛けを回収しては手返しし、タバコに火をつける。そんな繰り返しが1時間くらい続いた。
あるときウキ仕掛けを回収しようとするとかすかな手応えが。重量感はさほどない。獲物が水面下に上がってきたとたんブルブルブルと暴れだした。メバルの暴れ方とは明らかに違う。体全身を使って暴れるその感じに、「もしかしてアイナメ?」とも期待したのだが、暗闇にうっすらと姿を現したその様はアイナメでもなかった。
中途半端に長く、ゴンズイにもウツボにもとれるその魚体、恐る恐る顔に近づけてみるとでっかいイモ虫のような、初めて目にする魚体。ギンポである。噂では聞いていた江戸前のギンポに心躍らせる小生。
掛かってからかなり時間が経過していたようで針は奥深くまで飲み込んでしまっていた。ハリスをプッツンし、クーラーボックスにキープ。
魚の形が拝めたのは後にも先にもそれだけだった。投げ仕掛けのほうには相変わらずヒトデが連釣。
23:00に久々の釣行も完全納竿とした。
家に帰ってからギンポをインターネットで調べてみると、関東では天ぷらネタとしてかなり高級なものとして珍重されているとのこと。たった1尾のギンポではあったが、じっくり賞味してみようと思う。
福浦はテトラも敷き詰めてあるし、あえてギンポを狙ってみるのも面白いかも知れない。



アウトドア&フィッシング ナチュラム


2005年1月30日(日)
釣行場所 東扇島
天気 曇り・北よりの風やや強く・寒い
釣行時間 17:00〜18:30
19:30〜21:00
キープ 34〜36cmアナゴ5尾
リリース チビメバル1尾

イソメは天下の回り物 !?
久々の東扇島である。よく考えてみたら東扇島は今年初。去年の今頃は頻繁に通っていたのに今シーズンはとんとご無沙汰気味である。東扇島で竿が出せるスペースもかなり減ってしまったし、なんといっても寒い。釣況も寒ければ身も寒い。本当なら春まで行かなくとも…と考えたりもしたのだが、「レッツ・ゴー!東扇島!」とかタイトルつけているくせに、その管理人が行かないのもおかしな話しである。これでは、ろくすっぽ自分で魚を獲ったことがないくせに講釈たれる頑固寿司職人と一緒になってしまうので、若干重い腰を上げつつ、東扇島へレッツ・ゴーした。
向かうは東扇島西公園。現地に着いたのは夕暮れ時だったためか、さすがに人の数も少ない。とはいえ、釣り人たちは均等な間隔で投げ竿を出しているので、都合のいいスペースを見つけるのがちょっと大変。そのうち、公園中央付近で片付けを始めたご夫婦がいらしたので、声を掛け、そこに入れさせていただくことに。
話を聞いてみるとヘチから近いところでメバル・カサゴがポツポツとのことだった。
小生は投げ1本、ウキ仕掛け1本、中通し錘を使った探り用チョイ投げを1本の計3本態勢で挑む。
開始早々、チョイ投げで探っていると根掛かり。思い切り引っ張ったらハリスがぷっつんしたので、早くもチョイ投げを断念。
やがて30分が経過し、そして1時間が経過した。
いっこうにアタリがない。ウキは右から左へ流れていく。流れきったところで再び右方向へ投げ込むといったことを繰り返すが、なんの変化も起きない。

時間だけが虚しく過ぎ去り、1時間半が経過しようとしたところで西公園から撤収することを決意。結局掛かったのは、撤収がてら巻き上げたウキ仕掛けにチビメバルが掛かっていたくらいだった。道具を片付けていると、一人の釣り人が話しかけてきた。
「すみません。まだ続けられますか?」の問いに、「いえいえ。もう上がります」と小生。
するとその方は、片手に持ったイソメパックを見ながら「周りの人がエサをくれるんですけど余っちゃっているんですよ…」と渋い表情。
この時期によくありがちな光景である。先に撤収する人が余ったイソメを近くの人に上げたまではいいのだが、そのもらったほうも最終的にはイソメを使い切れずに、また近くの貰い手さんを探す。これの繰り返しで最初は1パックしかなかったイソメが最終的に3パックくらいに膨れ上がってしまうのである。
その方は「すみませんでした…」と言い残し、公園先端方面へ貰い手探しの旅に出られた。。
ちなみに小生はイソメを2パック買い、この時点で消化したのは半パック分、つまり1パック半は残っているのである。
「このイソメ君たちを有意義に消化せねば」
西公園第2駐車場から車を走らせ、別のポイントに向かった。
本日の2ndステージではチョイ投げ3本のマッタリ横着釣法に決定。
それぞれの流線針仕掛けにイソメを付け、次々に投入する。
1発目のアタリは開始後15分経った頃にやってきた。
竿先がピクピクっ、ピクピクっとお辞儀をしている。「ん〜〜〜この感じ久々♪」と、喜ぶというより安堵めいた感じで竿先を見つめる小生。
「そろそろかな」
糸フケをとり、力強くアワせてリールを巻く。
上がってきたのはアナゴ君。あわよくばカレイでも…と思ったりもしたが、そうはうまくいかない。
その後約1時間の間に都合5匹のアナゴを上げることが出来た。
21時近くなってからはアタリも遠のいたので完全撤収することに。
結局のところ、小生も1パックの半分くらいイソメが余ってしまった。
大事に持ち帰り、冷暗所に保存しつつ、次回の釣行に使うこととした。



「めざせ!二級船舶操縦士!」釣り人ならばぜひ持っていたいのが船舶免許。船舶免許取得奮闘記です。


2005年1月9日(日)

GETしたのは駿河湾産アジの開きのみ・・・
釣行場所 八木沢港・戸田港・内浦港
天気 晴れ・南よりの風かなり強い・寒いなんてもんじゃない
釣行時間 8:00〜12:00
14:00〜17:00
19:00〜21:00
キープ なし
リリース キタマクラ2尾

新年初釣行から厳しい洗礼…
新年初釣行はどこがいいかと選んだとき、どうせ連休だし遠めの釣行で、、と考えた小生は、お気に入りの西伊豆方面へ行くことに決定。早速道具を用意し、深夜の東京を後にした。
環八瀬田の交差点より沼津市まで高速246号線、、、ではなく国道246線を下っていく。流れは非常にスムーズで夜が明ける前に現地入りすることができた。最初に訪れたのは昨年のソウダフィーバーで楽しませてくれた宇久須港。岸壁に到着するとピーク時は何台もの車が停まっていたのに、この日先に来ていたのは1台だけ。あまりにもの閑散ぶりに少々驚いたが、それもそのはず。現地はものすごい強風で車の中にいても風のうなる音が響き、横揺れさえ感じるほどの荒れ模様。

こんなに波が立っている宇久須は見たことがない。普段はこの三角テトラの上が釣り座となる。
周囲が明るくなってから偵察がてら堤防まで歩いていってみたが風は強いは、テトラには波が被るはで、とても釣りどころではない。
先客さんも偵察がてらエギを投げていたようだが、10分としないうちに帰ってしまった。そのうちさらに1台の車がやってきた。どうやら親子連れのようだが、やはり堤防まで偵察に来たと思ったら、そのまま車に戻りどこかへ消えてしまった。
港にいるのは小生一人だけ。駿河湾の沖合いを見渡しても、漁船や釣り船が一艘も浮かんでいない。あまりにもの時化で出航ができないのだろう。それにしても船が一艘も浮かんでいない駿河湾なんて初めて見た。
ここにいても釣りは出来ない。行き先を変更し、来た道を戻って八木沢港へ向かうことにした。

八木沢港までは車で10分もかからないのだが、あまりにもの強風のおかげで空は快晴、雪を被った富士山、南アルプスの山々が彼方にくっきりと映えている。

魚の写真を載せるだけが釣行記ではない(笑)日差しがキラキラ照り返す駿河湾。この景色を見るたび、西伊豆に移住したくなる…
途中、車を国道沿いの少し広いスペースに停めて写真を撮る。連休中にも関わらず交通量が少ない上に広場には小生一人だけ。絶景を独占したかのような贅沢な気分に浸りつつ、さらに車は進む。
八木沢港に入ると、釣り人は誰もいない。風は宇久須よりは若干弱いものの、軽い荷物なら吹き飛ばされてしまうくらいの勢い。
ウキ釣りでメジナ・クロダイでも…と磯竿のキャップを外し、先端のガイドの根元にはまった2番目のガイドを外そうとした瞬間。
「ペキッ…」
な、な、なんと、磯竿の1番が折れてしまった。折れた先にトップガイドをはめようと試みるもサイズが合わない。
仕方なしにカゴサビキに使う4号-4.5mの磯竿を登板させた。
風が弱まりかけた隙を狙って仕掛けを投入。最初は手前にコマセをうち、しばらく様子を伺ったあと仕掛け付近に本命用のコマセを入れる。

コバルトブルーの駿河湾の奥にそびえ立つ富士山。こんな光景を見ながら釣りができるのも西伊豆のいいところ。これを味わってしまうと熱海や伊東のほうからは足が遠のいてしまう。
小生は手前のコマセでエサ取りを寄せておく作戦に出たつもりだったが、この日ばかりはいつもと勝手が違った。というのも、手前に撒いたコマセにエサ取りがほとんど寄ってこないのだ。しばらく待っていると、2〜3尾のスズメダイらしき魚が現れる程度。
沖目のウキ仕掛けはというと、何の反応も示さず、おかしいな。。と思って仕掛けを回収してもエサのオキアミはそのまま残っている。しばらくそんなことを繰り返すが、やはり状況は一向に変わらない。
「魚がいない」
いや、いないことはないだろう。しかし海が荒れているせいか、魚はどこかに潜んでしまって外に出てこないのかもしれない。
そのあとも釣り竿を持った人が何人かやってきたが、どの人も30分も竿を出さないうちに帰っていく。
「最悪の日に来てしまったな…」
小生はしばらく粘ったが、エサ取りすら1尾も掛からない状況にしびれを切らし、更に車を走らせた。

一見穏やかに見える八木沢の外港だが、船は一隻も写っていない。普段なら近いところに一本釣りの船が数隻いるのだが。

一見、どこかのテラスで竿を出しているようにも見えるが、これもれっきとした堤防。エサ取りよりもカップルをなんとかしてくれ〜。
それにしてもこちらも絶不調。柵に立てかけた「めたるしあさ〜ふ」が大活躍することはなかった。



以前より気になっていた「戸田塩」
今回登場した神社の近くの小さな精製小屋で薪で火を焚いて作られている。戸田帰りの土産に困ったときはこれしかないっ。1パック525円(税込)
次に向かったのは、こちらも小生お気に入りの戸田湾、というか戸田村。以前にも「戸田村絶叫釣行」(詳しくは2004年8月22日分の釣行記参照)で書いたが、とにかくヒナびた感じが何ともいえずイイ。ちなみにここの村民にとって街(ここでいうところの沼津市街)に一番早く出ることが出来る手段は船である。車でももちろん行けるのだが、昨年の台風(23号だっけか?)の影響で所々に岩石が落ちたままになっているクネクネ道を1時間以上かけて走らなければいけないのに対し、船だと30〜40分で結んでくれる。
とまぁ、今後も目が離せない戸田村であるが、ここは北・東・南を山に囲まれ、よほどのことがない限り風の影響を受けることはない。最後の切り札とばかりに期待をこめてやってきた戸田であったが、この日ばかりはこちらの地域も駿河湾からの強風がモロに入り込み、釣り人もまばらな状態。とりあえず御浜崎の神社前の小堤防に向かう。ここには堤防が2本あるのだが、お目当てのメインの堤防の先端には先客さんが2人ほどいらしたので、仕方なしに平行に並んだもう1本の堤防の先端で竿を出した。
風も強く、すでに戦意喪失の小生はとりあえず投げ竿を1本だけ出して、青イソメを付けてブン投げた。
結論から言うと、ここでも何も釣れなかった。いや、全く釣れなかったのではない。キタマクラは2尾ほど掛かってくれた。くわばら・くわばら…
それにしてもこの戸田で意外にも目についたのはネンブツでもベラでもなく、沢山のカップルであった。しかも20代であろう感じのカップルが異様に多い。なぜに若いカップルがこの戸田なのか…
釣れない釣りも退屈だったので、それとなくカップルたちの動きを見ていると、とりあえず神社のあたりを散歩したあと、目の前に海が広がっているからこれもまたとりあえず海を歩いてみようか、みたいな感じで海岸線に出て、釣り人が2人ほどいる先程の堤防の先端を目指してそのまま直進。風が強く寒い中釣りをしている釣り人たちをモノ珍しそうに伺いながら背後に近づき、しばらく観察したあと今来た堤防を戻っている。しかもカップルは1組だけではない。何組もいる。次から次へやってくるカップルが、前のカップルの行動をそのまま真似る。
そんな光景を「あの釣り人たちも災難だな…」と他人事のように見ていた小生だったが、次の瞬間笑えなくなった。その神社前の堤防の先端まで歩いて戻ってきたカップルが、今度は小生の堤防に近づいてきたのだ。
「頼むからこっちには来ないでくれ…堤防に入らずそのまま通り過ぎてくれ…」
と願うが、さすがに神社の前で釣りをしている不届き者に神のご加護はなかった。
「あそこでも釣りしている人がいるよ」
と会話していたかどうかはわからないが、小生のいる堤防に入ってきたかと思うと、段々小生に近づいてくるではないか。小生はそ知らぬふりをして決してカップルのほうに振り向くことはなかったが、背後で小生のことをじ〜っと眺め、空のバケツの中を確認し、何事もなかったかのように今来た道を戻っていくカップルが次から次へとやってきたのだけはわかった。

つまりこういうこと。。。

            ____              ____
           | 釣人A|            |小生  |
           |釣人B |            |     |
           |     |            |     |
     堤防 → |
カップルA |            |     |
           |      |            |     |
           |      |            |     |
_______________________ ⊥___________⊥___________________________⊥_________⊥__________________
               
             
カップルB
 ΛΛΛ                          
ΛΛΛ ΛΛΛ                ΛΛΛ   ΛΛΛ ΛΛΛ
 ΛΛΛ 林                    林   ΛΛΛΛΛΛΛΛΛ
 ΛΛΛ     
カップルC                 ΛΛΛ  ΛΛΛ  ΛΛ ΛΛ 

         〒〒 ←諸口神社




そのあと。。

            ____              _____
           | 釣人A|            |小生  |
           |釣人B |            |     |
           |     |            |     |
     堤防 → |
カップルB |            |     |
           |      |            |     |
           |      |            |     |
_______________________ ⊥___________⊥___________________________⊥________⊥__________________
           
カップルC 
                          
カップルA
 ΛΛΛ                          
ΛΛΛ ΛΛΛ                ΛΛΛ   ΛΛΛ ΛΛΛ
 ΛΛΛ 林                    林   ΛΛΛΛΛΛΛΛΛ
 ΛΛΛ     
カップルD                 ΛΛΛ  ΛΛΛ  ΛΛ ΛΛ 

         〒〒 ←諸口神社





さらに。。。

            ____              ____
           | 釣人A|            |小生  |
           |釣人B |            |     |
           |     |            |カップルA
     堤防 → |カップルC |            |     |
           |      |            |     |
           |カップルD|            |     |
_______________________ ⊥___________⊥___________________________⊥________⊥__________________
                             カップルB
             
カップルE
 ΛΛΛ                          
ΛΛΛ ΛΛΛ                ΛΛΛ   ΛΛΛ ΛΛΛ
 ΛΛΛ 林                    林   ΛΛΛΛΛΛΛΛΛ
 ΛΛΛ     
カップルF                 ΛΛΛ  ΛΛΛ  ΛΛ ΛΛ 

         〒〒 ←諸口神社


お絵描きって疲れますな(謎)
エサ取りならぬ、カップルの猛攻(!?)を受けた小生は、日が沈む前にいったん納竿し車に戻った。
「今日はおそらく撃沈だ。。」
次に小生が向かった先は戸田港の漁協直売所である。
「こうなったら仕方ない。手ぶらで帰宅するわけにもいかない。。」と、土産になりそうなものを物色した。
店内のショーケースには戸田名物のタカアシガニも並んでいたが、1杯11000円とのこと。戸田産と書かれた伊勢海老も1尾2000円近い値段がつけられている。
「こんな高価な伊勢海老だからこそ、夜中の漁港のヘチをタモと懐中電灯持ってウロウロする人が絶えないのだな。。。」と妙に実感。
その他にも様々な魚が開きになってパックに詰められて売っている。
小生の目に付いたのはエボダイの開き。パックの表には「戸田の味」と大きく書かれている。無類のエボダイ好きの小生は、パックを手に取り買うか買うまいか迷った。
「伊豆のエボダイの開きかぁ。。。うまそぉ〜」
と思ったが、念のためパックの裏を見てみると・・・
「やはり…」
「戸田の味」と書いておきながら、小さいステッカーに、この釣行記と同じくらい小さい字で、賞味期限と原産国名××と書いてある。
とあるHPのトップページを見ていてENTERと書いてあるから素直にクリックしてみたら、全然違うお仲間サイトに飛んでいってしまったような気分である(謎)
このような表示では、おそらく東京などから来た観光客の多くは、純粋に地元で獲れた魚と思い込んで買ってしまうことだろう。別に産地を隠しているわけでもなく、法にも触れない表記方法なのだろうが、こういった紛らわしい売り方は正直気分を害す。
次々にパックをひっくり返していくと、やがて駿河湾産のアジを使った開きを発見。こいつと、戸田塩を今回の戦利品にした。
直売所を出た後、「よし、今度こそ本当に最後の切り札だ」と、今度は車を沼津方面へ走らせた。
正直、こんな展開になるとは思わなかったのでどこへ行くかは決めていない。山道を抜け、しばらくすると左前方に内浦港が見えてきたので、車を滑り込ませた。
ここまで来るとようやく風も収まっていた。こんなことなら最初から沼津周辺で竿を出していれば良かったかも。
とはいえ、日が暮れた後の海っぺりは非常に寒い。青イソメが余っていたので、ここでは投げ竿でブッ込むことにし、置き竿にしている間近くをうろつきながらエギを投げることに。
エギの一投目。エギが沈んだところでシャクって巻き、シャクっては巻きを繰り返す。近くまで来たところでエギを巻き上げ、すぐさま2投目。エギが沈んだところで思い切りシャクる。するといきなりエギが軽くなった。
「はて??」
巻き続けるがめちゃくちゃ軽い。しばらく巻き続けると、目の前で道糸がヒラヒラ〜…
「うぉ〜〜〜〜〜〜」
結びが弱かったのか、エギが無くなっている。
「もうやだ、もう帰ろう」
時計の針は21時を指している。そそくさと荷物をまとめ、今回の釣行を完全納竿とした。
帰りも国道246号線をひた走る。途中、御殿場を越えるあたりで雪が降ってきた。
「もうやだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
新年の釣行は幸先の悪い船出となった(悲)








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