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東京湾奥・東扇島を拠点に静岡・伊豆半島や三浦半島のボート釣りなど


2005年12月18日(日)
釣行場所 東扇島
天気 晴れ、西よりの風信じられないくらい強い、かなり寒い
潮(芝浦標準) 大潮
満潮7:03 17:34
干潮0:09 12:20
釣行時間 3:30〜6:30
9:00〜10:00
キープ 20〜21pウミタナゴ2尾、甲幅7〜9pイシガニ2匹(杯)
リリース なし

着いた途単に「帰りたい…
ここ最近、日本列島には稀にみる強い寒波が襲来している。日本海側を中心に怒涛の大雪。関東地方も晴れてはいるものの、その影響で12月としては異常なほどの寒さである。そんな中、冬の味覚をGETしようと、昨日は真鶴でのボート釣りをする予定だったのだが、前日になってボート屋さんから連絡が入り、海が時化ているためボートは出せないとのこと。聞くところによると、この寒波のせいで海は荒れまくり、ここ1週間はボートを出していないそうだ。
ならば仕方ない…と、小生は久々に東扇島へ出向くことにした。
時刻は深夜1時。秋葉原は恒例の「電気まつり」で沸き返っているが、幹線道路のあちこちでは「工事まつり」が活況を呈している。
各地のお祭り会場を横目にしながら車はいよいよ川崎へ。エサを購入後東扇島に入る。
今日も東電の煙突から白煙が出ていたが、立ち上るというよりは、煙突から吐き出されたと同時に真横へ流されている感じ。かなり風が強いようだ。
深夜の3時の西公園。気候がいい時期は結構な数の釣り人がいるものだが、この時期はさすがに少ない。先端付近で1〜2人が竿を出している程度だ。小生は中央付近で実釣開始。
それにしても寒いのはもちろん、なんたってお客さんっ、何が凄いかって、この風よ!風!
西日本や北陸に大量の雪をもたらし、水分が抜けたカラっ風が東扇島を襲っている(><)
今日はウキ釣りをしたかったのだが、投げてもブーメランのように戻ってくる。しかも1投目で仕掛けがグチャグチャに…
あと、なんといってもこれからの時期面白いのはカニ獲り(笑)
我が家の冷凍庫には、この夏から秋にかけて釣り上げた青物の頭や背骨が色々ストックしてあるので、それを持参し、カニ網に入れて放り投げる。ちなみに今回持参したのはワカシとソウダの頭である。
ウキ釣りは早々に断念。ならば投げ釣りをと、自作したビッグサーフの仕掛けを着けてエイやァ〜っ!
投げ方が悪いのか風速10m以上の横風が悪いのか、こちらは1投目でバックラッシュ(><)
こちらも諦めることに。。。
「帰りたい…」
実釣開始後30分も経っていないだろうが、この言葉が小生の頭をよぎり始めた。
投げる釣りがだめなら、、と、小生はヘチを探ることに。しかしヘチ用の竿は持参していたがリールを自宅に置いてきてしまったことに気付く。
仕方ない…、、、とボート釣りやチョイ投げに使っているコンパクトロッド(30-210)を急遽ヘチ釣りに緊急投入(悲)
オモリも重めの10号をぶら下げてヘチを探っていく。
しかしアタリがない。
「帰りたい…」
時折横風で竿があおられ、とてもアタリをとるどころではない。
しばらく歩いていくと本日1発目のアタリが来た。
「このへんにいるかも…」
重点的に攻めた。するとガガガッという鮮烈なアタリが来た。糸を若干送り込む、次の瞬間またアタリが来たので大きくアワせたらノッた。上げてみるとまずまずのサイズのウミタナゴだった。
これでボウズは逃れた。その後もヘチを色々探るがアタリはない。釣り座に戻って仕掛けていたカニ網を上げてみると小ぶりなイシガニが掛かっていた。
相変わらず風は強い。収まるどころか更に勢いを増している。対岸からは工場の臭い匂いが漂ってきている。風向きによっては最悪のコンディションになるのが東扇島西公園の特徴か。
このとき東扇島西公園の釣り人は小生含めて3〜4人程度。考えてみれば当たり前。今ここで釣りをしている人はある意味「変態」なのかもしれない(爆)
あまりにも退屈なのでタバコに火を点けようとするが、ターボライターにも関わらず火が消えてしまう。手をかざして点火してもすぐに消えてしまう。
気付けば時刻は6時を回り、東の空が明るくなってきた。ほんの2ヶ月ほど前ならこの頃には釣り人がわんさか押し寄せる日曜日の東扇島西公園なのだが、テレビでも今年最大の寒波到来と報じられているせいか、園内はガラガラ。今これを読まれている方の中で釣りに行かなかった、そこのあなた!あなたの決断は大正解。
6時半になり、小生はいったん納竿に。セブンイレブンで朝食と「つり丸」を調達し、車の中でテレビを見ながら、暖かくまったりとした時間を過ごす。
9時になり実釣再開。今度は投げ3本でやってみた。風は更に勢いを増し、小生が手にしていたハリス巻きがコロコロ〜っと転がって海にダイブ。「あらあら、買ったばかりのハリス巻きが…」慌ててタモを組み立てて救助。
置き竿にしていた投げ竿を手に取ると何かが引っかかっている感触。根掛かりかと思ったが、巻き上げてみるとウミタナゴが掛かっていた。釣具屋さんの話でも、ここ最近はウミタナゴがよく釣れているらしい。
この時点で体感風速は20m近くか。道具だけでなく体も飛ばされないように注意しながら引き上げる準備をし、10時過ぎには現地を退散した。帰宅後何よりも先に風呂に入ったことは言うまでもない。






2005年11月22日(火)
釣行場所 静岡県川奈湾
天気 晴れ、風弱く、日中暑い
釣行時間 7:30〜15:30
キープ 13〜22pカワハギ4尾、20pマダイ(チャリコ)1尾、17pヒメジ1尾、22pオキナヒメジ1尾
リリース ダイナンウミヘビ・チャリコ・キタマクラ等多数

祝・網代バイパス開通記念(謎) 川奈湾ボート釣行
日付が22日(火)に替わろうとする頃、釣行道具一式を持って駐車場に行ってみると、車のフロント・リヤの窓ガラスが曇っていたので、エンジンをかけてワイパーのスイッチを入れると…
サ〜サ〜サ〜…と音を立てるだけで、曇りが取れない。よく見てみるとなんと窓ガラスが曇っていたのは夜露が冷えて凍ったものだった。
「どうりで寒いわけだ…」
しばらく暖気をし、暖房を強めにして窓を解凍する。ようやく霜も融けてきたころ車を発進し、一路伊東市は川奈を目掛けて車を走らせた。途中、都内の至る所で年末恒例の意味不明な道路工事が実施されている。
「あぁ、、、もうすぐ年の瀬かぁ、、、」
なーんて、ヒタッている場合ではない。頼むから税金の無駄遣いはやめてくれ。余っているからといって無理矢理消化するのなら一般市民にキャッシュバックして欲しいものだ。あるいは本当に困っている人たち、どうしても改善・修繕を必要としている事柄に有効的に使って欲しい。何の問題もない道路のアスファルトをひっぺがえしてまたそこにアスファルトを敷くというリフォームは愚の骨頂。
小田原市に入り、根府川で24時間営業の釣具店に立ち寄る。
「お客さんはどちらへ行かれるんですか?」との店員さんの問いに、
「川奈で手漕ぎボートでも… でも波の様子が気になるんですよね…」と小生。
「もしなんだったら、真鶴のボートはどうです? 真鶴は海も穏やかですし、ここのボート屋へこのチラシを持っていくと1000円引きですよ」と、一枚のチラシを見せてくれた。
そこには2馬力船外機ボートが4000円と書いてある。それがチラシ持参で3000円になるというのだ。
「なんだか最近では新艇も導入したみたいで、イケスも付いて、船底が透明になっていて海中が見えるらしいんですよ」
と、補足情報まで付け足してくれた。
これには小生も思わず「へぇ〜」と言ってしまったが、頭の中は川奈一色だったので、
「もし川奈がダメそうだったら、真鶴のこの店使わせてもらいますよ」と言って店を出た。
順調に熱海を通過し、いよいよ網代に入る。新しく出来た網代のバイパスを通過し、宇佐美、伊東と南下し、伊東港の新井堤防に到着。ここで仮眠を取ることに。
寒さで目が覚めると周囲はすでに明るくなっていたので、朝食を頬張った後、酔い止めの薬を飲んで目的地のボート屋に向かった。
車を走らせながらボート屋のほうを見ると、すでに先客さんが船出の準備をしている。
「よし、今回は乗れるな」
ボート屋に着くと、早速準備に取り掛かり、すぐさま出港。
風もなく一見穏やかな海ではあったが、ウネリが少しある。堤防の脇から抜け、湾の広いところに出るとそのウネリは一層激しさを増した。
フ〜ワフ〜ワとボートが上下にスイングする。沖へ進めば進むほどウネリが大きくなっていく。
嫌な予感はしていたが、ここは酔い止めアネロンパワーを信じて仕掛け作りに勤しんだ。しかしウネリは治まるどころか段々激しくなっているような気がした。魚が掛かれば船酔いなんてフッ飛ぶのだろうが、こういうときに限ってアタリが全くない(悲)
マズイ…気持ち悪くなってきた。
そこから体がバテるまでは本当に速かった。

最近マダイの放流でもあったのか、チャリコだけは頻繁に食ってきた。
呼吸も乱れ始め、とても釣りどころではない。仕掛けを回収し、ボートの上で軽く横になった。すぐに気分が良くなるわけではないが、体勢を横にするだけでもいくらかマシだった。もはや思考回路も停止。このときの潮流は沖から岸へ。漕がなくても徐々に岸に近づいていく。しばらく仮死状態が続いた後、ウネリも穏やかになってきたので体を起こして実釣再開。
ボートを再び沖のポイントへ漕ぎ出す。ペットボトルの水を飲んで深呼吸。なんとかいけそうだ。
再び仕掛けを投入してアタリを待つ。今回のお目当てはシーズン終盤の青物だが、正直釣れれば何でもよい。
カゴ仕掛けを底付近に沈め、しばらく待っていると明確なアタリが。オキメバルあたりに期待しながらリールを巻くと獲物が走り出した。掛かっていたのは正直見飽きたゴマサバ。しかも30p程度と、夏場のものよりサイズダウンしていた。
続いて底にブッ込んでおいたゴマサバの切り身エサの仕掛けにもアタリが。こちらはカサゴかと期待したが、巻き上げてみるとゴマサバだった。水深50mのベタ底で、ゴマサバの切り身にゴマサバが食いつくとは…。
「ほんとコイツは何も考えてないな…」
そんなこんなでサバの群れに当たったらしく、3尾を追釣し、ゴマサバは計5尾釣り上げたが、いずれも海にお帰りいただいた。
時間はすでに昼近くを指している。船酔いでバテてしまったことの時間的ロスは大きかった。
その後はカゴ仕掛けになぜかチャリコが連発。近頃マダイの放流でもあったのだろうか。とりあえずほとんどのチャリコが簡単に針から外れたので次々にリリース。チャリコたちもこういう経験を積んで大人になり、やがては用心深い立派なマダイになっていくのだろう。
昼飯を簡単に済ませ、午後の実釣開始。それにしてもどうしたらいいものか。これといった獲物が掛かってくれない。
すると、ゴマサバの切り身エサのブッ込み竿がグイッ、グイッというアタリを見せたと思ったら、次の瞬間、グィ〜〜ッと食い込んだ。
「おっ、デカカサゴか?」
リールに手を掛ける小生。しかし巻こうにもなかなか巻けない。アンカーを沈めずに流し釣りをしていたせいか、針が根掛かりしたのか…

小生の身長と同じくらいのタッパのダイナンウミヘビ登場。獲物がわからずリールを巻いているときは興奮したが、上げた後はダイナン君のほうが興奮していた。
更に力を掛けて巻き上げると、少しづつではあったがなんとか巻き取ることが出来るようだ。
ただ重いだけでなんの動きも感じられなかったので大きな石でも引っ掛けたか、、、と思ったのだが、数分後に海面に浮かび上がったその姿を見て驚いた。
「うわ〜っ、怪獣だ!」
頭はタチウオのような感じだが、胴体はウツボとアナゴを足して2で割ったような感じ。
体長も小生の身長くらいはあるだろうか。1.5mは優に超えるダイナンウミヘビだった。
それにしても重過ぎる。竿を持ったままどうしたらいいものか呆然とする小生。海底から無理矢理上げられたせいか、ダイナンウミヘビも少しお疲れ気味。
とりあえずボートの中に上げてみたが、奴さんは怒っているのかアンカーロープに必死に噛み付いている。なんとも恐ろしいので写真だけ撮ってハリスごとプッチンした。
「なんだかロクなのが釣れないな…」
時刻は13時半。釣行時間もいよいよ大詰めである。
最後はカワハギポイントでカワハギを狙うことに。えっちらおっちらボートを漕いでいく。
そのポイントにはすでに先客さんのボートが1艘着ていたが、なにも上がっていないみたいだ。
そんな先客さんを横目に小生は25号錘をぶら下げた流線針3本仕掛けに青イソメを付けて、ポイッと投入。
仕掛けが着底し、糸フケをとって待っていると、竿先にピクピクっという反応が。しばらくアタリが続いたところで竿を手に持ち聞いてみる。再度ピクピクッときたところでじわ〜っとノセてみるとヒット。
小気味よい引きを感じさせながらカワハギが一荷で掛かっていた。サイズこそ小さかったものの、狙い通りカワハギがGETできたのでラッキー。
その後もキタマクラに何度もハリスを切られることがあったが、20pはある、キモが肥え始めた良型もGET。
とにかくこのポイントは流線針の仕掛けを沈めて放置しているだけでカワハギが掛かってくれる。タタキ釣りやたるませ釣りなど全く無縁なので、ビギナーにも嬉しい。夏場はカワハギに加えて良型のキスも掛かるので、かなりの優良ポイントである。
更には明確なアタリとともにオーバー20pのオキナヒメジもGET。釣り魚図鑑を見たらかなり美味とのこと。喜んでキープ。(帰宅後塩焼きにしてみたが、ハラミを中心に脂が乗っており、かなり旨かった。個人的にはアジやイサキの塩焼きよりも断然旨く感じた)
そして最後にカワハギを1尾追釣してカワハギは最終的に4尾GET。この様子なら最初からカワハギ専で狙えばツ抜けは楽勝だったかもしれない、と少し後悔も。。。
15時半、道具を片付け始め沖上がりとした。
川奈も先日の沼津のときと同様、海の中はすでに冬の様相なのだろう。今回の釣行を最後に川奈のボート釣りは来年までガマンか。
帰りの車中、時刻はすでに17時を回っていたので「スーパーニュース」でも見ようとテレビをつけたが、なぜかアニメ「タッチ」の再放送が流れていた。静岡では18時ちょい前からスーパーニュースが始まるらしい(><)
そんなローカルな気分に浸りながら伊豆を後にした。



昭和7年から使われてきた網代トンネルに替わって完成した立石トンネル。このトンネルのおかげで上下線の通行がスムーズになった。
網代バイパスとは
全長815mという短い距離だが、利用者にとっては悲願のバイパスだった…
伊東や下田方面に釣行する人ならば何度となく通ってきた(というか、通らざるをえなかった)国道135線の網代トンネル。昭和7年に完成した網代トンネルは幅員5.5m、高さ制限4mと、現代の交通事情では少々小さすぎるのが難だった。大型車同士がすれ違うことは不可能で、普通乗用車同士でもすれ違いには非常に気を使う。当然スピードは出来る限り抑えて、真ん中に寄り過ぎれば対向車とオフセット衝突、端により過ぎれば側壁にヒット、、、といった、ある意味ドライバーの腕が試される危険なトンネルだった。側壁には長い歴史の中で餌食となった車たちの傷跡が多数残っており、このトンネルが原因で渋滞が発生することもしばしば。
そこで平成6年より、海沿いに新設された立石トンネルを含む網代バイパスの工事が始まった。
完成まで十余年を要したが、今年の11月18日に晴れて開通。網代トンネルのある旧道は閉鎖され、こちらの網代バイパスの運用が開始されることになった。



ホリデー磯特集
初めての磯竿にはシマノホリデー磯
東京湾奥の陸っぱりや釣り公園でも大活躍
ヘチ釣りに「プロックスFX小技」
仕舞寸法29p自重83gだからカバンにすっぽり
携帯電話より軽いヘチ釣りの強い味方


2005年11月7日(月)
釣行場所 静岡県内浦沖
天気 晴れ、始め風弱く、後南西よりの風強まる、日中暑い
釣行時間 9:00〜15:30
キープ 30pオニカサゴ1尾、18pカワハギ1尾、17pカサゴ1尾
リリース マルソウダ5尾、ベラ、キタマクラなど多数

暦の上では冬。釣果のほうも冬…
気がつけば今年も終盤に入ってきている。暦の上ではもう冬。立冬を迎えた11月7日、前回大荒れの天気で断念した内浦湾の沖釣りのリベンジを果たすべく、夜中のうちに沼津市へレッツ・ゴー。今回はマイカーを車検に出していたので、代車で出動することに。現地には夜中に着き、今回も内浦漁港の駐車場で夜明けまで仮眠をとった。
目が覚めると辺りはすでに明るくなっていた。時計を見ると午前7時。日の出とともに出港の予定だったのだが大寝坊をしてしまった。携帯電話のアラームをセットしておいたのだが、どうやらアラーム音にも気付かず爆睡していたらしい…(悲)
慌てて洗面所へ行き洗顔をし、向かいのコンビニで朝食を確保した後、急いでボート乗り場に向かった。
こないだとはうって変わって穏やかな天候だ。風も微風で波は穏やか。早速道具の準備をし、昨日のうちに用意しておいてもらったボートに乗り込む。そしてエンジンをかける。
「ん…?」
エンジンがうんともすんとも言わない。
何度回してみても一向にエンジンが掛からない。燃料タンクを見てもちゃんと入っている。何度回したことだろう。。時間にして約30分。腕と肩が痛くなってきた。そして11月の早朝だというのに汗が出てきた。
「仕方ない…諦めよう…」
荷物はボートに置いておいて小生は車に戻って一服(笑)
しばらくするとボート屋さんのオーナーが出勤してきたので事情を説明すると、「この時期はチョークかけないとだめだよ」とのこと。
「なぬ?」
チョークを開けてエンジンを回したら一発で掛かった…
気を取り直しいざ出港。

漁場に向けていざ出発。
当日は朝から暖かく、風が心地いい
まずは淡島方面に向かった。前々回の釣行で、近くにいた遊漁船の船長の指示ダナのおかげで楽しい釣行を出来たポイントに行ってみるが、船は1艘も来ていない。そこでボートをいったん止め、仕掛けの準備をし、そのまま島の北側に回ってみると、そこで初めて遊漁船や船外機ボートの船団を確認することが出来た。小生もその船団に混じりつつ仕掛けを投入。周りの遊漁船ではソウダに混じって型のいいイナダも上がっていた。
中層付近を探っていると小生の仕掛けにも早速アタリが。
青物の引きではあるが、イナダではない感じ。巻いてみたらソウダガツオだった。
ヒラなら万々歳なのだが、マルだったので海へお帰りいただくことに。
その後も同じようなタナでソウダが連発。しかしどれもマルばかり。
ワラサ用に作ってあった自作仕掛けも入れてみたが、掛かったのはマルソウダだった…(><)
目の前の遊漁船からは船長の激が飛んでいる。指示というか、命令というか、、、少しキレ気味の口調で、デカイ声はこちらにも聞こえてきた。このとき乗っていた人たちはお見受けしたところ沖釣りを始めて間もない感じだった。魚を釣り上げても笑顔ではなく船長からのあれやこれやといった厳しい命令に緊張した面持ちなのが印象的だった。釣りってそういうものなのか??と少し疑問に思ってしまった。
やがてソウダも上がらなくなると、船団も次々に消え始めた。船長半ギレ遊漁船とは裏腹に、お気楽まったり釣行の小生も、止めていたボートのエンジンを掛け、違うポイントを目指した。
次に向かったのは「大久保の鼻」と言われるアジポイント。すぐ先には静浦漁港の堤防が見える。現地にはすでに1艘の船外機ボートが来ていてサビキ釣りをしていた。その方に話を聞いてみると、ここはアジは釣れることは釣れるが数釣りは出来ないとのこと。そうこうしているとその方の竿が大きくしなり、タモを用意し始めた。何が上がってくるのか楽しみに見ていると、掛かっていたのは良型のメジナ。パッと見、オーバー40pサイズ。釣り上げた本人は「メジナかぁ…」と残念そうだったが、小生にとってはヨダレが出そうな獲物だ。

左の遊漁船が船団の中でも一番多く釣り上げていたが、聞こえてくる船長の指示というか命令はあまり感じのいいもではなかった…
このポイントは数メートル移動しただけでも水深が大きく変わる。岸壁から100mもない距離なのだが、水深は50m以上。メジナも上がることから大きな根があると予想した小生は先日東扇島でGETしたゴマサバの切り身にしたものをエサにして胴付き仕掛けを沈めてみた。しばらくすると竿先がクンクンっと反応を示したので巻き上げてみると、小ぶりなカサゴだった。今のところ獲物はゼロだったのでとりあえずキープすることに。
その後も胴付き、カゴ仕掛けと色々試してみたが、何も反応がなかったので再びポイントを移動することに。
先ほどの方が言ってた、アジが釣れたとしても数は出ないという言葉が妙に耳に残っていたので、アジポイントへは向かわずに、淡島前へ戻ることに。
静浦の学校のチャイムが流れる音が聞こえてきた。時計を見ると正午を指していた。
クーラーボックスの中にはカサゴが1尾だけ… 出港が出遅れたのがなんとも痛かったが、落ち込んでいてもしょうがないので昼ごはんタイムに。
焦りからか早々に食べ終わると早速実釣再開。カゴに沢山のコマセを入れ、放出口も大きめにして仕掛けを投入するが、魚の反応がなにもない。あわせてサバエサの胴付き仕掛けも投入。わずかな風にのせて流し釣りをしていると、胴付き仕掛けの竿先が急にしなり、竿先が水面を指した。
「おっ、なんか掛かったぞ…」
根に潜られてはいけないと、慌ててリールを持ち巻き始める。確かに重い。何かが掛かっている。しかも型が良さそう♪
ワクワクしながら海中を見ていると、岩のようなものが針先に掛かっていた。
「カサゴだ!」
しかも良型。一気に抜き上げると、掛かっていたのはカサゴのようだが、普段お目にかかるカサゴとも違うし、川奈のボート釣りで狙ったことのあるオニカサゴでもなかった。
「おっ、本家のオニカサゴだ!」
「標準和名:オニカサゴ」のいわゆる全国共通オニカサゴだった。
体色は岩のような色をしており、一瞬目玉がどこにあるのかもわからない。顔はゴツゴツしていてまさに鬼という名前に相応しい風格が漂っている。
奴さんはボートの上でバダッ、バタッと暴れている。
「頼むから近づかないでくれ…」針は外すことが出来たものの、さすがに触ることができない。
弱るのを待ってから弁当の割り箸で下あごをつまんでクーラーボックスに投入。
しかしここからまた沈黙の連続が…
どこかに船団が形成されていたらちゃっかりお邪魔するのだが、見渡してもはるか遠くに1艘、2層、、、といった感じだ。さすがにこの時期ともなると湾奥の釣りは厳しいのか…
陽も少し傾き掛けてきた頃、カゴ仕掛けに久々のアタリ。ゴツッ、ゴツッとしたアタリのあと、竿先がグィッと曲がった。何かが針掛かりしたようだ、竿を持つと獲物は下へ下へ突っ込もうとしている。感じからして青物ではないようだ。この後現れるであろう姿に期待しながら巻き上げてみると、意外にもカワハギだった。口先からピュッと海水を噴き出したそのカワハギのサイズは20p弱の小ぶりなものであったが、肝は夏場以上に膨れ上がっていてかなり旨そう。
根回りで竿を出していたので掛かったのだろう、しかし今回はカワハギ仕掛けやエサなど持参していなかったので、追釣は諦め、引き続きカゴ釣りに没頭。
夕マヅメに差し掛かる15時頃に期待したのだが、青物の群れは回ってこなかった。
最後はカゴ仕掛けが根掛かりし、天秤やコマセカゴを含めた仕掛け一式をロストするというオチで完全納竿に。
沼津の海もいよいよ冬の様相に近づいてきたのか…
内浦湾のボート釣り、今年は今回で釣り納めにすることに。
来年のシーズンまで先は長いが、おニューのカゴと天秤を新たに用意してそのときが来るのを待ちわびたいと思う。


遠征後の車内には、ほのかに磯のかほりが…
今回頑張ってくれた足
Fit 1.3A
今回の遠征は車検中だったので、代車のFit号で急遽出動。ここ数年コンパクトカー、特にFitは街中でやたらと見かけるようになった。そんなにいい車なのか?そう思っていた矢先の遠征釣行はテスト走行にはうってつけ。普段乗っている車と違って荷物も沢山積め、ガソリン代も半分近く節約できるのはかなり魅力的。ちなみに今回の遠征での平均燃費は17km/L(有料道路と国道が大半)だった。しかしいかんせん車体がコンパクトなら、パワーもコンパクト。箱根の山越えではアクセルを深めに踏み込まないと辛い場面もしばしばあり、高速走行時には接地感もいまひとつか。今回の走行で、遠征釣行には厳しさを感じたものの、近場の釣行にはその持ち味を遺憾なく発揮してくれる1台だと思った。



「めざせ!二級船舶操縦士!」釣り人ならばぜひ持っていたいのが船舶免許。船舶免許取得奮闘記です。


2005年10月23日(日)
釣行場所 静岡県熱海港・東扇島
天気 晴れ、西よりの風かなり強い、朝寒く昼暖かい
潮(芝浦標準) 中潮
満潮8:55 18:51
干潮1:56 13:35
釣行時間 9:00〜10:30
14:00〜17:00
キープ 31〜35pゴマサバ4尾、30pアジ1尾
リリース ゴマサバ1尾

静岡の雪辱を東扇島で果たす!?
前回釣行した沼津市の淡島沖付近で、イルカに追われて湾奥に入ってきたイナダ・ワラサが好調との知らせを聞き、現地へ一ヶ月ぶりに向かうことに。日付が変わったころに現地に入ることが出来、とりあえず内浦漁港の駐車場で日の出まで仮眠することに。
それにしても風が強い。行きの道中でも発砲スチロールの箱が風に飛ばされてくるなど、さながら秋の嵐といった感じ。漁港内に停泊している船も大きく揺れている。
日の出の少し前に目が覚めたが、強風は相変わらず止む気配がない。ボートを予約してあったマリーナに行ってみると岸壁には、すぐにでも出港できるように索で結ばれているのだが、いかんせんこの天候ではあまりにも危険である。小生のほかにも出港待ちと思われる人の車がすでに来ていたが、みな車の中で状況をうかがっているといった感じだ。
しばらく考えた小生は出港を取りやめることに。その旨をマリーナのオーナーに伝え内浦を後にした。
このとき現地は西よりの風が入り込んでいた。近くの堤防などで陸っぱりも、と考えたが、このあたりは地形的にもほぼ西のほうを向いているためそれも断念。
伊豆半島の東側なら、西よりの風は遮られて釣りが出来るかもしれない、と早速車を伊東方向へ走らせた。
亀石峠を越え眼下に広がる伊東の海はウサギが立っている。
「こちらもそうか…」
内浦から30分も掛からないうちに伊東市の宇佐美に入ることが出来、早速以前の釣行記でも登場した川奈のボート屋さんへ行ってみることに。
ボート屋さんに到着し車を降りてみるとこちらもかなりの強風。駿河湾のほうから入り込んだ西風が伊豆の山を越えてそのまま降りているといった感じ。
「ごめんくださ〜〜ぃ」
ボート屋さんの扉を明け声を掛けると、奥さんが出てきた。
「今日ってボート乗れますか」
と尋ねると、
「今日は強風の予報が出ているのでみなさんお断りしているんです。午後からは風速が15mになるそうですし…」
15m!? 台風の一歩手前だな…
「昨日は良かったんですけどね〜。イナダが結構釣れていてアジやカイワリ、カワハギも上がったんですよ。そういえばメジも1尾だけ上がってました。竿を折られた人もいたんですよ(笑)」
なんだかヨダレが出てきそうな話である。
「また出直してきまーす」といって川奈も後にした小生。
「あぁぁせっかくここまで来たのにーーー。このときのためにワラサ用の仕掛けも用意してやる気マンマン。今回は自作のおにぎりだって持って来たんだぞ〜〜〜(謎)」
このままでは諦めがつかない。こうなったら陸っぱりでもよい。どこか竿が出せそうな場所はないものかと更に車を走らせ、以前堤防からサバを釣り上げた宇佐美港に行ってみた。が、こちらもかなりの強風。もう半ば諦め気味の小生は更に車を北上させて熱海港に行ってみた。こちらも風が強いことには変わらないのだが、そのせいもあってか広い釣り場には人の数も少なかったので、しばらくここで釣りをすることに。カゴ仕掛けを用意して早速投入。その間も風はビュービュー。強風のせいで思いっきり仕掛けを投げても空中でスローモーションのようになってそのまま海面に落ちていく。周りをみても堤防の外側でソウダが稀に上がる程度で、あとはサッパリ。
1時間経過したところで風が更に強まってきたのでいったん納竿することに。
手元にはコマセが入ったバッカンが。。
このままで帰るのも悔しい。伊豆はどこへ行っても強風だし…となると行くところはあそこしかないな…
まだ午前中である。今から行けば夕マヅメには間に合う。
真鶴道路を経て、西湘バイパスに入る。大磯沖あたりでは岸から近いところで釣り船の船団が見える。羨ましく思いながら車は引き続き、新湘南バイパス、横浜新道、首都高を経由し、東扇島に着いたのは2時間後。
もうここしかない…
東扇島も風が結構強かったが、沼津や伊豆のそれに比べればまだましだった。中途半端な時間帯だったためかなんとか一人分の釣り座を確保し、カゴ仕掛け、ヘチサビキの2本立てで14時実釣開始。
周囲はまったりモード。ときたまサバが上がるが大きな群れは来ていないようだ。海面を見ると小魚の群れがノンビリ泳いでいる。
1時間が経過したが小生には何のアタリもない。結局今回はお土産なしか。。。と気落ち気味になっていた小生は投げずにヘチの前へ垂らしていたカゴ仕掛けを回収しようと竿を手に持った。すると次の瞬間、グググッという大きな引きヒキが手元に伝わってきた。
「おっ、やっと来たか」とリールを巻く。掛かった獲物は激しく泳ぎ回り、4号の磯竿も大きくしなっている。
「サバサバサバ」
小生の頭の中にはその魚名しか浮かんでいなかったが、上がった魚を見てビックリ。それはなんとサバとも見間違えるくらいのサイズ(後検30p)のアジだった。
アジがこんなにヒクものとは… 生まれて初めての尺アジに感動 (TT)
アジを針から外していると今度はサビキ竿が大きくお辞儀した。慌てて竿を持ちかえるとこちらもなかなかのヒキ。上がってきたのはゴマサバだった。周囲でも均等にゴマサバが上がり始め、ナブラも見られるように。
その後もサバを3尾ほど追釣したところでアジ狙いに変更。サビキ仕掛け・カゴ仕掛けともに底寄りのタナに合わせたが、アジが掛かってくれることはなかった。
日が暮れかけたところでゴマサバを1尾追釣したが、サバには今シーズンだいぶ遊んでもらったので、それはリリースすることに。
晩秋ともなると日が沈むのもかなり早い。17時には完全納竿にし、最後の寄港地(!?)東扇島を後にした。
久しぶりにドライブのし応えがある釣行となってしまったが、なんとかクーラーボックスの中に魚を入れて帰ることが出来たので一安心。
今回は遠征先で竿が出せないという事態に見舞われたが、これに懲りずにまた出直したいと強く思った小生であったぁ。






2005年9月16日(金)
釣行場所 静岡県内浦沖
天気 晴れ、東よりの風やや強い、朝涼しく昼暑い
潮(内浦標準) 中潮
満潮----
干潮----
釣行時間 6:00〜15:00
キープ 29〜37pマルソウダ5尾、40pカンパチ1尾、37〜40pイナダ2尾、24pアジ1尾、16pウルメイワシ2尾
※イナダのうち1尾は頂き物
リリース マルソウダ多数

久々の沼津
朝晩を中心に少しずつ秋の気配を感じるようになった今日この頃、小生は久々に静岡県は沼津市へ遠征。沼津市といえば、静浦港や片浜海岸をはじめ、内浦港、木負堤防、足保港などを擁する陸からの青物釣りのメッカでもある。
今回はその中でも船外機ボートの釣りがさかんな内浦湾へレッツ・ゴー。
ボート屋さんへは事前に予約を入れておいたので、前日夜のうちに船の準備をしておいてもらい、翌日早朝、日の出とともに出港した。向かった先は、マリンパークで有名な淡島からわずか100〜200m程沖、出港してから5分ほどで到着できる便利なポイントである。

目指すは右側に写っている淡島の沖。左に写っているマリーナのあたりから5分程度で行ける。富士山が綺麗です。
そのポイントにはすでに船外機ボートや釣り船が数隻集まっている。早速小生もその近くで試しにカゴ天秤にスキン針と空針がミックスになったハリス3号の仕掛けを投入。アタリを待つ。
朝陽も山の上に顔を出し始め、オレンジ色の陽光が輝く中、集まる船も増え始めて釣り場は次第に賑やかになってきた。時間的には回遊魚に期待したい頃合なのだが、タナを変えても一向にアタリが来ない。あまりにもヒマなので朝食をとっていると、他の船でソウダガツオがポツポツ上がり始めた。
「お、そろそろ来たかな・・・」
小生も慌てて仕掛けを再度投入。色々タナを変えていると竿先に強烈なアタリがっ。
横走りする相手に竿を伸されながらも心地よい格闘をしていると、本日1尾目となるソウダガツオの姿が浮かび上がってきた。前回油壺でマルソウダをGETしていたので、今回はヒラが来てくれる事を期待したが、上がってきたのはマルソウダだった。
リリースしようか迷ったが、とりあえずキープ。ここでソウダ用に持参した自作の4号ハリスの仕掛けにチェンジし、続いてヒットするも上がってくるのはマルばかり。
しばらくするとソウダの群れもどこかへ行ってしまったようなので、沖合いへ移動することに。しばらくボートを走らせて着いたのは静浦港堤防の沖数百メートル。堤防をよーく見ると、釣り人がずら〜っと並んでいるのがわかる。平日だというのにかなりの賑わいだ。とりあえずここで竿を出したが風・波が強くなりはじめ、とても釣りにならない状態だったので、すぐさま引き返そうとしたが、波が激しくボートを思うように動かせない。波を何度も被り、ボートの中にも水が溜まってきた。激しく危険である。スコップで水を掬い出しながら、慎重に操縦し、岸寄りへ移動。ここはワラサ根といわれるポイントなのだが、周りの船も全然釣れていないようだ。小生も周辺でウダウダやっているうちにびしょ濡れになった服や帽子も乾いてきた。
ここも意外と波・風が強く、魚の気配もなさそうなので先程までいた淡島のところまで戻ることに。
朝いたところに戻ると船外機ボートで釣りをしていたおじさんが「イナダあげる」といって、釣れたイナダをプレゼントしてくださった。その方はサビキでひたすらアジを狙っているようで、イナダは外道にすぎないらしく、快く頂戴した。「カンパチまで釣れちゃったんだよ」といってクーラーボックスから出して見せてくれたが、それについては「あげるよ」という言葉は出てこなかった…(爆)
そうこうしていると次から次へと釣り船が集まってきた。小生の近くにやってきた釣り船から船長の声が。

赤星が淡島沖のポイント。沖といっても岸とは目と鼻の先。ここには洗岩が隠れており、その根回りがマル特ポイントといった感じか。
「それでは25mでどうぞ」
はい、わかりました。といわんばかりに仕掛けを指示ダナに落とす小生。するとすぐにアタリ。またまたマルソウダが上がった。周りの釣り船でもソウダがバンバン上がり、船中では釣り人同士のオマツリも連発。付近はちょっとしたお祭り騒ぎだ。どうやらアジも上がっているようだったのですかさず仕掛けを3号ハリスに替えて再投入すると今度はソウダとは違うグイッ、グイッというアタリが。かつて東扇島でも味わったこのアタリ。。。上げてみると久々にお目にかかるアジだった。するとその船長から再び指示ダナが。
「今度は18〜20m付近で」
今度もこの船長の指示ダナを信じてみよう。と仕掛けを再投入。するとまたもや即効でアタリ。今度のアタリはなかなか力強いものがある。3号ハリスには少し強すぎるヒキに小生も少し困惑。左右に走るがソウダとは違うような感じだったが、明らかに青物のそれである。水面に浮かんできた魚体はなんとイナダ。海の中もワカシの季節からイナダの季節に移ってきたようだ。
「いやぁ、さすがに船長の指示ダナってのはすごいな…」
と感心しているとまたもや竿先が激しくお辞儀した。
すぐさま竿を手に持ちリールを巻く。今度のは今までに掛かった魚にない激しい引き。横に走るのではなく下に突っ込もうとするのか、時たま竿先が海中に吸い込まれそうになることも。しかし付けているハリスは3号。とても3号ハリスでやりとりする相手ではない感じもし始め、小生の中では正直諦めモードも。。。
でも運が良ければ上がって来るかもしれないという望みにかけ、ドラグを緩めて慎重にやり取りする。
10m付近まで巻き上げてもそこから一気に伸されまた17、18mと糸が放たれる。そんなやりとりを繰り返していたので結構な時間が掛かった。
ようやく上がってきた魚体は、水を通して見ているせいもあってか、結構大きく見えた。今までの青物と違う、ほんのりピンクがかった魚を見て小生は心が躍った。
カンパチである。
噂には聞いていたが、かなりのファイトを見せてくれたその魚もようやくタモに入れることができ、なんとかGET。
一時は「マルソウダのみで帰還か??」と不安にもなったが、イナダ、カンパチといった美味しい魚もGETできたので本当に良かった。
それにしても、今回の釣果はひとえにあの船長のおかげだな…とつくづく実感。
気付けば、先程まで形成されていた船団も、沖上がりの時間を迎えたのか周囲から消えていた。
嵐のように訪れたフィーバーも1時間ほどで去っていった。時刻は午後の3時。小生も沖上がりすることに。
帰宅後早速イナダ・カンパチを捌き、翌朝食してみたが絶品! イナダはワカシの頃よりも更に脂がのっており、カンパチにいたってはその独特の歯ごたえと程よい脂が見事に調和した、なんとも言えない旨さに舌を巻いた。
近場の釣りとは異なり、手間も時間も必要とする遠征だが、やはりこの時期は遠征して美味しい魚を釣るのにはもってこいである。釣りを始めてまだ遠征をしたことがないという方は、ぜひ機会を見つけて遠征されてみてはいかがでしょう。普段の釣りとは違った新しい発見とかもあってオススメですよっ!


竿尻には尻手ロープを結ぶリングが付いているので、ロープで結んでおけば、置き竿が海中に持っていかれる心配もない。
笑っちゃうほど安い竿だが、笑っちゃうほどよく釣れる
ポイントベイ シーレジェンド VX73 30号−210
今回はもちろん、ボート釣りをするときに使っているのがこの竿。とある釣具量販店で並んでいたセール品だったのだが、その価格の安さに思わず購入。実際使ってみると意外と使いやすく、青物はもちろんのこと、トラギスやチャリコといった小魚のアタリでも竿先にはっきり現れてくれるのがありがたい。錘負荷は20〜80号となっているが、個人的には50〜60号錘との組み合わせが特に使いやすい感じを受ける。今回の釣行でGETした魚はすべてこの竿で釣り上げたもの。通常船竿は1万円以上するものだが、3000円台という価格で色々楽しめるこの竿は、これからボート釣りをはじめようとされている方にオススメの1本である。






2005年9月11日(日)
釣行場所 大井埠頭海浜公園
天気 晴れ、風は穏やか、暑い
潮(芝浦標準) 小潮
満潮10:10 20:25
干潮02:56 14:34
釣行時間 8:30〜13:30
キープ 9〜13cmハゼ17尾
リリース なし

初秋のハゼ釣り
この時期、やはり面白いのはハゼ釣り。今年の夏、荒川でテナガエビ狙いで竿を出したときには5p位のデキハゼがぽつぽつ掛かってきたが、9月にも入り、そのサイズは更に大きくなっているのではないか。
というわけで、東京の中でもハゼ釣りのメッカの一つである、品川区は大井埠頭海浜公園へ出向いてみた。
現地には8時頃到着したが、初秋といえどもすでに暑く、釣りやバーベQ目的で来ている盛況ぶり。早速釣りの準備をと、トランクを開けてみて愕然。今回使おうと考えていたノベ竿とヘチ竿がない。普段は車のトランクに入れっぱなしなのだが、竿の清掃をしたままトランクに戻さず、部屋に置きっぱなしになっていることを忘れていた。
「まいった…」
トランクに入ってる竿をあさってみても、船竿やら、30-425の投げ竿しか出てこない。
うまく代用できるものはないものかと探し続けると、5.3mの磯竿と2.1mのコンパクトロッドを発見。
仕方なしに今回はコンパクトロッドを使うことにして、早速釣り場へ向かった。
今回竿を出したのは公園のなかでも「はぜつき磯」と呼ばれる、文字通り公園の中でもハゼが毎年着いているポイントである。すでに沢山の人が竿を出していて入る余地もなさそうに見えたが、一人が入れる程度のスペースをなんとか見つけることができ、そこで竿を出すことに。
早速コンパクトロッドに中通し錘2号の組み合わせで挑戦。
ふと足元を見ると夏よりも更に大きくなったハゼたちがうようよいる。これは期待できる。ワクワクしながら仕掛けをハゼの群れの近くに入れてみたところ…
「ん・・・?」
ハゼが反応しない。小生のシナリオでは、ここでハゼたちが先を争ってエサに突っつく姿を想像していたのだが、誰一人いや一尾としてエサに興味を示す者がいないのだ。
しばらくするとそのうちの1尾が「じゃあ私が…」といった感じにエサを突く、そして感化されるかのようにその周りの数匹も突くのだが、どのハゼも一度突くだけでやめてしまう。針は赤ハゼ4号で、決して大きい仕掛けではないはず。
目の前にうようよいるのに釣れない。。。
周囲を見ると、ハゼの数に反して釣り上げている人はまばらである。ほとんどの人がノベ竿に玉ウキの組み合わせなのだが、そういった人たちも苦戦されているようだった。
小生もハゼの目の前に何度もエサをちらつかせてみたが、何度やっても結果は同じ。目の前にエサがあるのに食いつかないハゼと、目の前に大量のハゼがいるのにGETできない小生のユニゾン(涙)
「賢くなってる?」
小生はそう感じた。ハゼがエサを突いたときに感じる、道糸がピンっと張っているうえ、ロッドの先端が硬いことによって生じる抵抗感。これに違和感を感じ、深く食い込まないのか。玉ウキ仕掛けで狙っている人たちもウキの反応に合わせて素早くアワせを入れているようだが、なかなか針掛かりしないようである。ここのハゼたちは、夏の間にスレてしまったのか。
そんな厳しい状況がしばらく続いた。


小生にとって、この大井埠頭海浜公園というのは思い入れというか、思い出の場所でもある。というのも、生まれて初めて海釣りをしたのがこの場所である(実際には海というか運河ではあるが…)今からさかのぼること20年以上前だろうか、当時小学生だった小生が親に連れられハゼ釣りに何度か連れてきてもらった場所である。当時は公園内に焼きそばの屋台が出ていて、それを食べるのが楽しみだった。頭上では羽田空港に着陸間近の飛行機が超低空でかすめていく。轟音を立てながら飛来する旅客機、特にジャンボが低空でかすめていくのは圧巻なのだが、当時小生が一番気に入っていたのは、今ではほとんど見かけることのないYS11というプロペラ機であった。日本初の国産旅客機で、戦時中の軍用機がモデルになったというだけあり、独特の威圧感は、子供の心を高揚させてくれた。
当時の小生にとっては、釣りよりも、飛行機を見ながら屋台の焼きそばを食べるのがハゼ釣りの一番の楽しみであったように感じる。

時刻はいよいよ昼に近づいてきた。潮は下げ始め、目の前にいたハゼたちもその姿が見えなくなった。
コンパクトロッドでミャクをとってもいっこうに釣れない。仕方なしに小生は車に戻り、最終兵器の磯竿を使うことに。ハゼ釣りに1.5号-5.3mの磯竿はデカすぎる… しかし今使えるのはこれしかないし。。。
それを使っていかに違和感なくハゼにエサを食わせるか。色々考え抜いた結果、錘を使わないで挑戦することに。
では錘を使わずどう釣るのか。ここで用意したのは普段ウキ釣りで使用している全層ウキと水中クッション(潮受けゴム)である。
赤ハゼ針4号+ハリス20p+サルカン+道糸だが、サルカンの上50p位のところに水中クッションを付け、その上に0号のウキを入れることに。食い込み時の違和感を与えないため、当然ウキ止めは付けない。
この仕掛けを投入するとサルカンの重みだけでゆっくりと仕掛けが沈んでいき、水中クッションとウキはくっついたまま。やがてハゼがエサを口にすると、その引っ張られた力で水中クッションが少し動きを見せ、ウキから離れて水中で漂う。やがて食い込むと水中クッションが勢いよく動くのですかさずアワせを入れる。水中クッション自体に浮力はまったくないので、ハゼに与える違和感を最小限に抑えることができ、なおかつハゼの動きがわかる予定(笑)。
この我流を試してみると、今までの渋さがウソのようにハゼが食いついてきた。
時刻は正午を回り、周囲でもほとんど上がらなくなった頃、小生だけが入れ食いとまではいかなくとも、コンスタントに上げることができた。隣で玉ウキ仕掛けで竿を出していた人も驚かれているのか、小生があげるたびにこちらをちらちら伺っている。
釣るパターンがなんとなくわかり、これから面白くなってきそうな感じではあったが、あまりにも暑いのと、選挙に行かなければいけないという理由から13時半に上がることにした。
午後になってから面白くなってきたが、いかんせん、釣れ始めるのが遅すぎた。次回やるときには、このやり方で早朝から竿を出してみたいと思う。
結果は17尾と、シーズンのハゼ釣りとしては貧果に終わってしまったが、久々に「考える釣り」を楽しむことができたので結構満足だった。



仕掛けが着底したとき

ハゼが食いつくとこんな感じ






2005年8月20日(土)
釣行場所 東扇島
天気 晴れ、南よりの風かなり強い、暑い
潮(芝浦標準) 大潮
満潮04:38 18:10
干潮11:30 23:47
釣行時間 21:30〜23:00
キープ 50cmフッコ2尾
リリース なし

サクサクっと東扇島へ
ここのところボート釣りばかりだったので、久々にウキ釣りがしたくなった小生は珍しく東扇島へレッツ・ゴー。
途中、久々にシマヤ釣具店でイソメを購入したが、聞くところによると今年は昨年と比べてもアミコマセがあまり売れていないらしい。かつて賑わった東扇島も、今となっては釣り人の足も遠のきつつあるようだ。
現地に到着。土曜の夜ともあり、西公園もそれなりの賑わいをみせていたが、なんだか風が強い。
「来ないほうが良かったかな…」とも思ったが、折角なのでウキ仕掛けの竿を1本だけ出すことに。
今回はウキに夜釣り用の全層ウキである、キザクラGTR The Nightを使用し、サルカンの上にはJクッション水中のJ6を装着。仕掛けを20mくらい先に投げ、流してみる。
風もそうだが、潮の流れも結構あるせいか、ウキが流れるのが結構速い。
何度か手返しするが、いっこうにアタリが来ない。
時計の針を見ると22時。
「釣れないし、テレビでも見るか…」と、携帯テレビのスイッチを入れると、ブロードキャスターが始まっていた。
巷の話題は総選挙。画面には今やテレビに映らない日はないくらいの亀井氏と、ホリエモンが映っている。
亀井氏の主張が始まった。相変わらず妙な語り口で浪花節を連呼。そこへ福留さんの鋭い質問。
「有権者のアンケートで衆議院が解散してから小泉首相の支持率が上がっていますが、これをどうご覧になりますか?」といった問いに、「小泉さんを支持しているようではこの国も終わり」と亀井氏。
おぃおぃ、それは小泉さんを支持した多数の国民に対して失礼すぎるのでは?(笑)
アタリは来ないし、亀井氏もこんな感じだし、、、だんだん気分が悪くなってきた。
そして今度はホリエモンの主張の番になった。
ホリエモン?どうでもいいや。とテレビのスイッチを消す小生。
沖目がだめならヘチ際を攻めてみるかと、今度は目の前というか、足元に近いあたりに仕掛けを落としてみた。
数メートル流れたところでウキがモゾモゾっと潜った。道糸を人差し指で抑えたまま、軽くアワせると次の瞬間、道糸が勢い良くバチバチっと走り出した。
ベイルを倒してリールを巻くと、フッコが激しくジャンプをし、そのまま反転しようとする。
ドラグを緩め、慎重にやり取りする。近くまで寄せても奴さんはまた走り出す。そんな繰り返しでなんとか目の前までさかなを寄せ、右手で竿を持ちながら左でタモを伸ばし、なんとかインっ。
フッコはサイズにして50cm程度。磯竿1.5号に細ハリスの組合わせで楽しむには程好いサイズ。
再度足元近くに仕掛けを落とすと、早々にウキが浮いたり深く潜ったりと怪しい動き。
「これは掛かったな…」
リールを巻くと重くなったり軽くなったり。そしてまた走り出した。
連続で掛かるとさすがに心地よい。
今回上がったのも先程と同様のサイズのフッコだった。
竿を出してから1時間半程度しか経っていないが、フッコも2尾釣れ、これ以上釣り上げてもしょうがないので、早々と納竿に。
できればフッコ以外の魚も釣り上げてみたかったが、久々のウキ釣りを楽しむことが出来たので満足。ボート釣りも楽しいけれど、磯竿でのやり取りの楽しさは、陸っぱりならではだなぁ〜と改めて実感した釣行だった。




    釣具屋さんの店頭でおなじみ「釣りビジョン」を見るならスカパー!


2005年8月14日(日)
釣行場所 三浦市小網代
天気 晴れ、北東よりの風やや強い、かなり暑い
潮(横須賀標準) 小潮
満潮12:42 22:01
干潮04:53 16:14
釣行時間 7:30〜14:30
キープ 32〜33cmワカシ2尾、33〜35cmゴマサバ4尾、32〜33cmマルソウダ3尾、17〜19cmカイワリ2尾、36cmオキエソ1尾、21cmカワハギ1尾、14〜20cmヒメジ2尾、18cmカナガシラ1尾、18〜22cmメゴチ3尾
リリース キラマクラ、チャリコ、イラ


朝6時半の油壺の市営駐車場。すでに7割くらいが埋まっていた。ほとんどが海水浴客。場所取りのスタートである。
狂喜乱舞の小網代に出没
おまっとさんでした。久々の釣行記、今回は三浦半島の先っちょの少し手前、油壺を抱える小網代湾に出没し、ボート釣りを敢行。
伊豆方面にも行きたかったのだが、伊豆は遠くて金も掛かるってことで、ならば近めの三浦半島で、っていう感じで深夜のうちに自宅を出発。近めといっても片道は100kmあり、小生の中では遠征の部類に入る。油壺の市営駐車場には夜明け前に到着したが、駐車場にはすでに何台もの車が来ており、今のうちから海水浴などの準備に取り掛かっている家族連れもそちこちに。もちろん釣り人の姿もちらほらではあるが伺える。ボート屋が始まるまでしばらく時間があったのでここは仮眠をすることに・・・
朝、6時半頃、子供の騒ぎ声で目を覚ますと辺りはすっかり明るくなっており、車の数も一気に増えていた。
駐車場では竿を持った人や水着姿の人がウロウロ。真夏の海岸おなじみの光景だ。

駐車場の斜向かいから延びている下り坂を下って、ボート屋のある海岸へ降りるのだが、この坂が結構長い。行きはいいのだが、帰りがちょっと・・・
ボート屋は朝の7時半より営業開始。ボート屋にしては少し遅めの開店だが、その分料金も3500円と少し安めの設定になっている。油壺というメジャーな立地もあり、ボート釣りは結構人気がある。気になった小生は下見がてら手ぶらでボート屋へ行ってみた。するとボート屋のおじさんがすでにボートを出す準備をしていたので挨拶すると、すぐにでも出せるから早く荷物持ってきな。とのこと。小生は早速車に戻り、タックル一式の準備をして出直した。
すでに出港している人はまだ1人だけ。ボートにタックルを置き、ボート出しをしているおじさんに「回遊魚とか釣ってみたいんですけどどの辺がいいですかね?」と尋ねると、方言交じり(?)で、「回遊魚?どこでもええ、$ижΣξψ塔ツ〆¢★∀ф??」とのこと…
「そうですか・・・」と小生。
ポイントは自分で地道に探すことにした。

すでに場所取りが始まっている海水浴場の脇からボートを出し、まずは湾内の岸から近いところでアオイソメを付けた仕掛けを下ろしてみる。その間も小生のボートの近くを沢山の船が通過していく。湾の奥に「小網代シーボニア」という立派なマリーナがあるため、湾内は船の行き来が激しい。そのため船が通るたびに引き波がおこり、なかなか落ち着いて竿を出せない。
水深は7〜8mといったところ。ここでは流線針の仕掛けと胴付き仕掛けの計2本を出したが、最初に掛かったのは胴付き仕掛け。小気味良いアタリに、「キスか?」と上げて見ると、掛かっていたのは20cm以上あるメゴチだった。キスでないのが残念だったが、良型のメゴチは天麩羅がマイウーなのでキープ。矢継早に流線針の仕掛けにもはっきりしたアタリが。アワセて上げてみると、な、な、なんとマダイ!とはいっても10cm程度のミニミニサイズ。ここは速やかにリリース。
その後もメゴチを追釣したところで、胴付き仕掛けの竿先がガクガクッと激しくお辞儀をした。慌てて竿を手に取りリールを巻く。重みとともに、下へ突っ込もうとする激しい動きも見せる。「なんだなんだ?」とワクワクしながら巻き上げると、良型のカワハギ。20cmはあるようだった。時期が時期だけにキモパンとはいかないが、夏だって肝和えはマイウー。心躍らせてクーラーボックスに入れた。
しばらく湾内で竿を出していたので、これからは少し沖へ出てカゴ仕掛けを出すことに。ボートを沖合いの定置網方向へ漕いで行く。しばらく漕ぎ続け、海水浴場が小さ〜く見えるくらいのところまで来てアンカーを下ろした。
水深は約20m。仕掛けを底まで下ろし、仕掛け分巻き上げたところでコマセを振り出し、しばらく待機。
その間も小生のボートのすぐ近くを何層ものヨットが通り過ぎていく。それは別にいいのだが、怖いのはヨットを操縦している人が小生のボートに気付いていないということ。ヨットの帆が視界を遮ってしまい、こちらの存在に気付いていない。こちらもこちらで操縦している人の顔が見えない。同乗している人が寸前で気付き「おい、そこにボートがいるぞ!」という声が聞こえた後、操縦士が慌ててハンドルを切ることもあった。ヨットとのニアミス計4回… 

小網代湾はとにかく船の数が半端なく多い。竿先にだけ気持ちを集中させるのではなく、周囲への見張りも徹底することが事故を未然に防ぐ意味でも重要である。
船影は濃いが魚影はめっぽう薄いようだ。カゴの仕掛けはうんともすんとも言わない。棚を小刻みに変えたり、ハリスの長さを変えたりするが、竿がお辞儀することはなかった。
そんな小生の脇をまたもやヨットがかすめていく。家族連れが乗っているようだったが、娘さんだろうか、一人の小さい女の子が小生のボートを指差し一言。「このボートちっちゃ〜〜ぃ」
「・・・・・・・」
魚もおらず、落ち着いて釣りが出来る場所でもなさそうだったのでアンカーを引き上げ場所移動。
少し南側へ移動して鋲泊。こちらも水深は20m程度。カゴ仕掛けと流線針仕掛けを投入。カゴを振るもこちらでもアタリは皆無。太陽はすでにてっぺんに来ていた。暑い。とにかく暑い。午前中だけでも腕がだいぶ焼けてきた。
退屈な中、流線針の仕掛けを巻いてみると何やら魚が掛かっているではないか。ようやくキスが来たか?
上がってきた魚は小生に華麗な胸びれを披露してくれた。
「おっ、ホウボウ!」
三浦では決して珍しくない魚ではあるが、生きているホウボウを見るのは初めて。
型こそ小ぶりだったが、珍しい獲物なのでここはキープ。

それにしても今回は底物ばかりである。コマセもしこたま用意したからには、なんといってもこの季節の主役「青物」をGETしたい。

どうしてこんなに綺麗な姿をしているのか不思議なホウボウ。
かと思いきや、今回掛かったのはホウボウではなく、そっくりさんのカナガシラという魚だった。それにしてもよく似てる・・・

13:00〜14:30の間に来てくれた魚たち。
時計の針はすでに午後を指している。沖上がりは15:00。遅くとも14:30までには後片付けを終わらせなければいけないことを考えると残された時間は少しである。最後のチャンスとばかりにカゴ仕掛けを投入。ここへきて潮流が速くなった。それまで40号の錘で沈めていたが、それでは真横に流れてしまう。それ以上重い錘を持ち合わせていなかったので40号+30号をダブルでぶら下げて沈めることに。それでも仕掛けはまっすぐに落ちてくれない。底をとり、シャクって置き竿にするがやはりここでもアタリが来ない。その間、持参した冷凍豆アジをセイゴ針に引っ掛けたものをブチ込んであわよくばのヒラメ・マゴチ狙いに。
カゴ仕掛けをどうにかしてうんとかすんとか言わせたい。カウンターを見ながら仕掛けを少し上げ、15m付近で止めてみた。すると竿先がググッと引き込まれた。
「よし、きたっ!」
明らかに青物の引き。しかも鋭い。懐かしさすら感じるこの引き。水面にギラギラ輝くシルバーの魚体が浮かび上がる。ソウダガツオだ。
1年ぶりにお目にかかる懐かしいヤツ。今年は初GETだ。
有鱗域を見るとマルソウダであったが、この時期はマルがほとんどである。
血抜きをし、早々に手返し。さっきと同じ15m付近まで仕掛けを落としてコマセをしゃくってみる。するとまたもやヒット!浮かび上がった魚体はさっきとどこか違う。尾の辺りが黄色っぽい。ソウダの次はワカシだった。去年あたりからカゴ釣りで釣り上げたいなぁ、と思いながらも未だに釣り上げたことない魚だった。ブリの子供だけあっていい顔をしている。
この調子でバンバン釣り上げるぞぉ。
また15m付近に仕掛けを落としてみる。まるで魚が掛かるのが当り前かのように竿がお辞儀する。今度は予想外のカイワリだった。しかも一荷。こいつも「シマアジもどき」と言われるだけあって刺身にするとなかなかマイウーだ。
どうやらこの辺は15m付近に色々な魚が群れているようだった。
その後もソウダ・ワカシ・ゴマサバが調子よく掛かってくれた。
時刻は14時を回っていた。ボート屋からだいぶ離れてしまっているので、早めに帰り支度をしなければいけない。竿を出し続ければとめどなく釣れそうだったがここはガマン。
片付けを始めたとき、最初に出していた豆アジエサの仕掛けが沈めっぱなしになっていることに気付いた。
「青物に夢中になって豆アジを1尾しか使うことが出来なかったな…」
リールのハンドルに手を掛けてみると、なんだか重い感じがする。
「根掛かりか?」
思い切り巻き上げようとすると一瞬軽くなった感じがしたが、重量感が続いている。コンパクトロッドも胴のあたりからイイ感じにしなっている。
「ま、まさか、マゴチ??」
デカ口の魚が見えてきた。しかもいいサイズ。
「よっしゃぁ〜〜〜!」

ズボッと海面から飛び出た魚は初めて見る姿をしていた。体は白っぽく、デカイ口に沢山の尖った歯が生えている。体にはヘンな模様も入っていてちょっとグロテスク。置き竿として放置してしまっていたせいか、奴さんはアジを丸呑みしたままグッタリしていた。
このガチャピンのような顔をした魚に小生は見覚えがなかった。
「もしかしたらすごく美味い魚かもしれない…」
戻ってからボート屋のおじさんに魚を見せて聞いてみると。。。
「エソだ。食べられないことはないが、骨が多くて水っぽくて美味くない」とのこと。
ありゃりゃ…よくヒラメやマゴチ釣りの外道で掛かるとは聞いていたが、こいつがその張本人だったのか…
とりあえずキープしてしまったしどうしたらいいものか…
まぁ、不味いという定説が流れつつも意外と美味い魚だっているし。。。話の種に食べてみるのも悪くないか。
ボートからタックル一式をすべて降ろし、おじさんに挨拶して駐車場に返ろうとしたが、ここで問題発生。早朝空いていた海岸にはビッチリ海水浴客が陣取り、ボート乗り場の前から足の踏み場がまったくない。仕方なしに海の家の中を沢山の道具を担いで「ごめんなさいね〜」と言いながらなんとかスルー。帰り際、駐車場に向かう上り坂から海水浴場を見ると狭い砂浜に人・人・人!圧巻な展望が広がっていた。
海の上はヨット・ヨット・ヨット!海中は青物・青物・青物!
小生は、久々に重量級となったクーラーボックスを担いで狂喜乱舞の小網代を後にした。

足の踏み場もない油壺の海水浴場。小生も含め、宴の後待ち受けているのは怒涛の渋滞地獄だった・・・



ホリデー磯特集
初めての磯竿にはシマノホリデー磯
東京湾奥の陸っぱりや釣り公園でも大活躍
ナショナル乾電池式水中集魚灯
海上からではなく海中で照らすことで釣果アップ
陸上ではランタンとして使えるスグレもの


2005年7月2日(土)
釣行場所 静岡県川奈湾
天気 曇り、南東よりの風わずか、暑い
潮(横須賀標準) 長潮
満潮00:17 15:20
干潮08:02 19:46
釣行時間 5:30〜15:30
キープ 37cmゴマサバ1尾、16〜24cmキス5尾、17〜20cmヒメジ(の仲間?)3尾、22cmカサゴ1尾、33cmアナゴ1尾、21cmカワハギ1尾
リリース トラギス、キタマクラなど多数

夏のボート釣り♪
梅雨といえども季節は夏。夏といえば絶好の釣りシーズンであるが、そのなかでも夏ならでは釣りの一つにボート釣りがある。小生は過去に何度かチャレンジしたことがあるものの、沖に出るや否や酔ってしまい、まともに竿を出したためしがなかった。こんなことではいけないということで、訓練を兼ねて伊豆の川奈へレッツ・ゴーした。
現地の川奈観光ボートに到着したのが朝5時前、ボートの申し込みをし早速沖へ出ることに。
当然のことながら30分前には酔い止めのセンパアを1錠飲んではいたのだが、いかんせんこのときは徹夜で全然寝ていない。いささか不安になりながらも、ギコギコとオールを漕いでいく。
沖にはまだボートは見当たらず、とりあえずは一番乗りのよう。ボート乗り場が湾の最奥部に位置するため、ポイントまではかなり漕がなければいけない。多少ウネリはあるものの、風も穏やかで比較的心地いい。
「このへんでいいかな…」
ここのボートには流れ止めに、鉄製のアンカーではなく、ブロック(ホームセンターとかで売ってるアレ)が使われている。水深もあり、底は流れがきついためにそのようにしているらしいのだが、これがかなり重い。
落とすや否や、巻かれていたロープが急激に海中へ吸い込まれていく。
ただひたすらロープを開放にしていたので、全部出きってしまった。
25号のオモリを付けたカゴ仕掛けを海底まで沈めてみる。水深はかなりあり、道糸はなかなか止まらない。しばらくすると45m程落ちたところで道糸が止まった。仕掛けの長さ4m分巻上げ、コマセを振り出し、更に仕掛け分巻き上げてアタリを待ってみた。
すると1投目から根掛かり。。
強めに引っ張ると、根から外れてくれたようで、仕掛けもロストせずに回収することが出来た。
気を取り直してオキアミを付けてコマセを補充し、先と同じ要領でアタリを待つ。すると今度は竿先にグググッという鈍い反応が。もう一度アタリが来るのを待ったが、はっきりとしたアタリが伝わってこない。

何の釣り船かはわからないが、釣り船がいる近くで竿が出せるのもボート釣りの魅力である。このあたりは、水深50mだった。
怪しいので巻き上げてみると、20cm強くらいのカサゴ。沖でこのサイズは小さめだろうが、小生にとっては久々の良型カサゴ。それになんといっても体色が真っ赤で綺麗である。今まで陸っぱりのカサゴしか釣り上げたことがなかったため、紫外線の影響を受けない深場のカサゴの美しさに少々カルチャーショックを受けた。
どうやらこの辺は岩礁帯のようだ。すると今度はキビナゴエサの竿がククッ、ククッとおじぎをし始めた。
「お、ヒラメでもきたか?」
期待しながら巻き上げると何やら長い物が掛かっている。
「ぐはっ、ウミヘビ??」
よーく見ると体色こそ白っぽいが、東京湾あたりではおなじみのアナゴ君。それにしてもこのアナゴ、本当に色が薄い。東京湾のアナゴを見慣れてしまっているせいか、あまり美味そうな感じもしない。
しかもムツ針15号に付けたキビナゴを丸々飲んでいやがる。。こいつのために用意したわけじゃないのに〜〜・・・・
とはいえ、渋い中GETした貴重な獲物なのでクーラーボックスにキープ。
カサゴ、アナゴ、、、
う〜〜〜、これなら遠征しなくても良かったのでは。。といった獲物が続いたが、その後アタリは全くなし。 「退屈だぁ〜〜、このままでは酔ってしまうぅ〜〜」
場所を移動しようと、海中に沈めてあるブロックを引き揚げる。ついていたロープがすべて出ていってしまっているため、引き揚げるだけでもかなり大変。少しずつ手繰り寄せるが、一向にブロックは現れない。額からは汗が滴り落ち、だんだん気持ち悪くなってきた。。。
たまに休憩しながらロープを手繰り寄せる。休憩といってもロープを握っている手を離したらアウトなので、休憩していても気が抜けない。
数分後、ようやくブロックを船中に上げ、ポイント移動開始。とにかく水深のあるところにいけば魚はいるだろう。素人考え丸出しの小生は、沖に向かってえっちらおっちらボートを漕ぎ始めた。
手漕ぎボートが行けるギリギリのラインまで行ってみた。岸のほうを見るとかなり距離がある。
数隻出ている手漕ぎボートの中でも、小生が一番沖目に出ているようだ。
「よ〜し、ここまで来れば魚もいるだろう…」
流れも穏やかなので、とりあえずブロックは下ろさずに実釣再開。
早速仕掛けを下ろしてみた。道糸がグングン吸い込まれていく。50、51、52、、、まだまだ道糸は止まらない。
60、61、、、65m付近でようやく道糸が止まった。
コマセを振り出してしばらく待機。こちらでもまた、深場のカサゴ(あわよくばオニカサゴ?)狙いでキビナゴエサも沈めてみた。
小生の中では、釣り番組の沖釣りのシーンで爆釣しているシーンがフラッシュバックするのだが、あたりは全然来ない。底付近でダメなら、、、と、仕掛けを5mずつ上げてみるがウンともスンとも言わない。
そろそろ移動しようかな、、と思ったそのとき、カゴ仕掛けの竿先が思い切り絞り込まれた。
慌ててリールを巻き上げる小生。
「この突っ込み方はマダイかもしれない。おそらくそうだ!こんなこともあろうかと、仕掛けをマダイ針8号+ハリス4号にしておいて良かった〜」と、ルンルン気分でリールを巻き上げる。
途中、何度も突っ込みをかける奴さん。小生もドラグを緩め、慎重にやりとりする。
そのうち魚体が水面近くに現れてきた。
「およよ?」
浮いてきた魚体はなぜか銀色で輝いていた。
「サバである。しかもゴマちゃん…」
40cm近いサイズなのでとりあえず楽しめた・・・(悲)
時間は午後に入っている。昼食を済ませ、一服してからポイント移動。
時間が時間なので、キス・カワハギ狙いにターゲットを変更。
キス・カワハギがよく釣れるというポイントでアオイソメを流線針仕掛けに付けて投入。
今回はすぐにアタリが。前アタリの後に軽くアワせて上げてみると、15cm程度のヒメジ系の魚が掛かっていた。ヒメジという魚は伊豆辺りでは陸っぱりでもよく掛かる定番の魚で、東京湾におけるサッパのように、当地の釣り人からは「なんだよ、ヒメジかよ…」と完全なる外道扱いをされるのだが、食味はかなり美味で、塩焼きにするとイシモチのそれに似ていてかなりイケるのだ。
その後、20cm級も混じり、ヒメジ系(?)の魚が連続して掛かった。
しかしお目当てのキス・カワハギ・あわよくばのヒラメ・マゴチはいなさそうなので、もう一つのキス・カワハギポイントに移動することに。
こちらは岸から近めなのだが、それでも水深は20mほどある。こちらでも同様にアオイソメ仕掛けを放り込んだ。
するとすぐに反応が、、、
「ゴツゴツッ、ゴツッ」
まさしくカワハギっぽいアタリ。
大きいアタリがきたところで聞きアワセながら上げてみると、カワハギではなくキタマクラ。
その後もまたキタマクラ、そして更にキタマクラの一荷。。。
キタマクラがいるところにはカワハギがいるはず。諦めずに待ってみる。
「ゴツッゴツッ、ゴツゴツゴツゥ〜」
一気にリールを巻いた。奴さんはかなり暴れている。こいつはもしや…
見えてきたのは本命カワハギ。サイズも20cmはあるなかなかの良型だ。
この調子で…と素早く手返しし、しばらくするとまたもや小気味いいアタリが。前アタリの後、竿先を海中に引っ張るかのような大きなアタリが来たのでグィッとアワせると、これが見事に掛かったようだ。今度はかなり重い。
ここへ来てようやく調子が出てきたのか、興奮気味にリールを巻くと、キスが一荷で掛かっていた。3本針なので空針が1本あるはずなのだが見当たらない。よく見てみると、うち1尾のキスが針を2本とも加えている。
これは高活性だ。その後の手返しでキスを3尾追釣したが、ここへきて沖上がりの時間。
「もう少し早くこのポイントに当たっていれば…」
後ろ髪引かれる思いで帰港。
オカズには十分な釣果だったが、イマイチ渋い結果に。川奈のボート釣りはこんなんではない。イサキやオニカサゴ、それにマゴチやヒラメだって夢じゃない川奈湾。特にこれからの時期はソウダにイナダ、カンパチなども回って来るとのこと。この夏みなさんも遠征先の候補に川奈を入れてみてはいかがでしょう。






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