★チョイ投げという言葉はよく耳にしますが、このチョイ投げという釣り方、別にこれといった定義があるわけでもなく、あまり長くない竿を使い、投げたオモリを海底に沈めることで、底周辺にいる魚を釣るという至って簡単な釣り方です。投げる距離も別に決まっておらず、人それぞれ。50m以内の投げ釣りをそう呼ぶ人もいれば、100mくらいまでの投げ釣りを指す人もいます。上の図の感じですと、飛距離は50m前後以内といった感じでしょうか。
これといった定義や講釈のないチョイ投げ釣り。力まず、気軽に出来るのが、チョイ投げ釣りの魅力ではないかと思います。 |
リール:
とくにこだわる必要はありません。釣りセットに入っていたリールや、ワゴンセールで転がっていたリールでも十分楽しめます。
竿:
当然のことながらチョイ投げ専用竿といったものは売られておりません。錘を投げる釣りなので、穂先があまりにも柔らかい竿は向いていません。号数で言うと、5号以上でしたらたいてい出来ます。釣具屋で安く売っているコンパクトロッドでも十分楽しめますし、バスロッドや硬めの磯竿でもOKです。要は、ある程度の重さの錘が使える竿なら何でもOKです。
道糸:
糸付きリールに最初から巻かれているようなもので結構です。3〜4号程度が使いやすいです。
錘:
使う竿の号数や、飛ばしたい距離によっても変わってきますが、8〜15号あたりが使う頻度も高いでしょうか。仕掛けを巻き上げるときに浮きやすく根掛かりしにくいジェット天秤がおすすめですが、針金やプラスチックでできた天秤にナスオモリを装着したやりかたでもOKです。
仕掛け:
6〜9号程度の流線針が2〜3本付いたカレイ・ハゼ・キス用仕掛けを使います。仕掛けのパッケージにキスやカレイ、ハゼといった魚のイラストが描いてあったりするので、店頭でもすぐにわかるかと思います。
エサ:
|
青イソメが最もポピュラーで、万能エサとされています。これを口先から針に通し(あるいは、頭を切り落としてから針に通す)、針先は青イソメを付き抜け、少し出した状態にします。このときの青イソメの「垂らし」の長さは長すぎないほうがいいです。イメージとしては左のイラストのような感じ。 |
釣り方:
仕掛けを投げたら、錘が着底するまで道糸がスルスルスルと出て行きます。この道糸が出なくなったら錘が底についた証拠なので、そのとき初めてリールのベイルを倒し、糸フケを取るためにリールを巻いてあげます。糸フケがなくなり、道糸がピンっと張った状態でそのまま手持ちか置き竿にしてあげます。魚がエサに食いつくと、竿を持った手にブルブルっといった感触が伝わったり、置き竿の場合には、竿先がピクピクっと動くのですぐにわかります。
余談:
手軽なチョイ投げ釣りといっても、経験のある方とそうでない方では釣果に差が出る場合も多々あります。仕掛けを投げてもアタリが全然感じられない場合にはリールをゆっくり少しだけ巻いてサビくことも大切です。これが魚のいる場所を探ることにもなりますし、近くに魚がいる場合、誘いをかけることにもなります。また、海底に岩や石などが多く点在し、根掛かりしやすい場所ではあまりサビかず、サビく場合でも仕掛けを引きずるのではなく、手前に軽くピョン、ピョンとスキップさせるようにサビくなど、その場によって色々工夫してみることも大切です。このように根掛かりすることも珍しくない釣りなので、替えの仕掛けは余裕持って持参したほうがいいでしょう。 |
|