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ちょっと気の利く(!?)話題から、どうでもいいような話題まで、
忘れた頃に更新されるのが「特集」。現在ネタなし進行中(謎)








日常の生活の中で、ある一定の期間、住み慣れた土地を離れ、遠方まで足を運ぶという機会があったりする。それは家族や親しい人との旅行であったり、仕事での出張など、色々なケースがありえるわけだが、もし行き先が海の近くだったとき、みなさんは何を思うだろうか。おそらく釣り好きの人のほとんどは、その行き先と「釣り」という行為ををリンクさせずにはいられなくなるはずだろう。はじめから釣行目的で遠方に行くのならまだしも、仕事の関係で出張に行くとなったとき、釣りバカ日誌のハマちゃんでもない限り、釣りのことは頭の中から無理矢理消去し、また、釣具を持参するなどありえなかったりする。しかし人間というのは誘惑に弱い生き物である。かくいう小生がまさにそれだったりするわけで、誘惑にかられ、日々邪心が膨れ上がり、気がつけば釣具屋の前に。。。
そんなわけで、今回は「レッツ・ゴー!東扇島!」始まって以来の壮大なスケールのロケを敢行。東京や関東の人間にとって新鮮かつ衝撃的(!?)な現地の情報も織り交ぜながら、瀬戸内のチョイ投げ行脚リポートをお伝えしたいと思う。





東京から西へ約800km、車なら東名・名神・中国・山陽自動車道を経由してノンストップで10時間程度か。
そんな岡山県は笠岡周辺地域が今回の舞台である



今回釣具一式を調達したのは岡山県のすぐ脇、広島県は福山市内にある「かめや釣具福山店」
広島を拠点に、小田原や平塚にも店舗を持つ量販店だ。

きっかけは、3カ月間の岡山出張
仕事の関係で3ヶ月間岡山に行くよう命じられた小生は早くも頭の中がハマちゃんモード。土日にはに愛車に釣り具を積んで波止場へ向う自分の姿を思い浮かべていたのだが、会社側からいわれた言葉は「マイカーでの出張は禁止。新幹線で現地へ行き、そこでの移動は会社から貸与される車を使用せよ」とのこと。
「瀬戸内なら足を延ばせば四国に行ける。四国には宇和島だってあるし...イヒヒヒ...」なんて妄想を抱いていた小生のテンションは即行ダウン。3ヶ月間の釣り休止を覚悟し、一路岡山へ向った。
岡山での滞在が始まってからは本屋で地元の釣り雑誌を立ち読みしたり、釣り番組を見るなどして釣り気分を味わっていたのだが、それがマズかったのだろう。小生の禁断症状は日に日に増殖され、音を立てるかのごとく、はちきれたのだった。。。
梅雨真っ只中の7月8日、小生の足は釣具屋へと向っていた。関東地方は連日ぐずついた空模様だったらしいが、ここ岡山県は「晴れの国」と言われるだけあって、梅雨時にも関わらず雨がさほど降らず、太陽が顔を覗かせていることのほうが多い。
小生が滞在していたのは岡山県の中でも一番西より(広島県より)の町だったが、その周辺には大きな釣具屋がないので、岡山県のすぐ隣りの広島県福山市内の釣具店で釣具を購入することに。購入するといってもここは出張先であり、帰京するときのことを考えても、急場しのぎの最低限の道具しか揃えられないという現実が…


どこのメーカーだかわからない2.3mのグラスロッドに、これまた無名のスピニングリール2000番、サビキ仕掛けや流線針仕掛け、オモリ、テンビン、チューブタイプのコマセエサ、ハサミ、そして急場しのぎの発泡スチロールのボックスなどを購入し、お代は約4,000円なり〜
やっぱり釣りセットでしょ!
そんなとき便利なのが釣りセット。普段から釣りをしている人にとっては無縁だが、釣り具を何にも持っていない人にとってはお手軽かつリーズナブルなアイテムだ。
今回立ち寄った釣具屋でも2.3mのグラスロッドにノーブランドのリールが付いた1,700円セットと、1.6mのグラスロッドにノーブランドのリール、鈴やハサミ、エサ箱などが付いて2000円台のものがあったが、小生は前者を選び、次に仕掛けや小物類など必要最小限のものを選択、そして最後にエサを購入。エサは不動の万能エサである青虫をチョイス。普段、関東では「青イソメを1パック下さい」なんていうのが当たり前になっているが、西日本では「青虫を○○グラム下さい」っていう風になる。土地が変われば魚の名前だけでなく、エサの呼び名まで変わってしまうから不思議だ。しかもこちらでは量り売りが基本。50グラム¥400円などと書いてあるのだが、初めて買うときは、名前も呼びなれないうえに、そのグラム数がどれだけの量なのかがわからないので、エサを買うだけでもなぜだか緊張してしまう(汗)
帰り際に店員さんから近場の陸っぱりスポットをいくつか教えてもらい、早足で店を後にした。




「堤防 磯 投げ つり情報」や「月刊 磯・投げ情報」を探してみたが・・・
いくら東京から800km離れているところで生活しているといっても、東京生まれ・東京育ちの小生は、やはり東京やその周辺の釣り情報が気になってしまう。パソコンがあればそんなものはすぐさまネットでGETできるのだが、今回の出張ではパソコンも持参していないのでそうもいかない。となると本屋で釣り雑誌を購入するしかない。しかし普段読んでる釣り雑誌は内容が関東限定であるため、どこの本屋へ行ってもそれらの雑誌を置いているところがない。半ば諦め気味になっていたところ、数件目に訪れた福山市内の本屋で、なんと「月刊 磯・投げ情報」を置いてあるのを発見!
「いや待てよ、、、タイトルは同じでも実は「岡山版」とか「瀬戸内版」とかいったオチじゃないだろうな…」と疑いつつページをめくってみるとそれはまさに関東で販売されているものとまったく同じものであった。こうして小生は5月25日に、「月刊 磯・投げ情報 7月号」をなんとかGETすることができた。

ではでは、現地の人たちはどんな釣り雑誌を読んでいるかというと、左の写真にもあるKG情報が発刊している月刊誌「レジャーフィッシング」が一番人気がある。
内容は瀬戸内各地の釣況や、テスター、記者などの釣行記の他、釣った魚の調理法などが紹介されている、いたってシンプルかつ地味目な構成となっている。
正直、関東の陸釣り誌と比較すると、表紙からして明るさがあり、幅広い魚種の情報が紹介され、色々な企画記事が掲載されている関東の陸釣り雑誌のほうが読んでいて楽しいのが小生の率直な感想である。

7月の終わりに、「月刊 磯・投げ情報 9月号」を購入しようと、再度前出の福山市内の本屋に行ってみたが、今度はその姿が見当たらない。いくら探しても見当たらないのでお店の人に入荷状況を聞いてみると「申し訳ございません、その雑誌は当店での販売部数が非常に少ないため、5月25日発売の7月号を最後に入荷が打ち切られました」とのこと…まぁ、広島県で関東の釣り雑誌が置いてあるほうが驚きだし、仕方ないといえば仕方ないか…(TT)

小生の出張先の職場でも数冊発見した「レジャーフィッシング」
この「レジャーフィッシング」を中心に、別冊の釣り雑誌や空撮の釣り場ガイドなど、色々出版している「KG情報」は瀬戸内ではかなりメジャーな企業。釣り雑誌以外にも求人情報雑誌や住宅情報雑誌、結婚情報雑誌なども出版している、いわば瀬戸内のリ○ルートといった感じの出版社である。



MAP
笠岡湾干拓地はとにかく地盤が緩い。写真の干拓地を抜ける道もご覧のとおり、上下にウネっているのがよくわかる。


なびっくランドから海岸を眺める。遠浅の海岸線が続くのが瀬戸内の特徴。ある程度水深のあるエリアでの釣りに慣れている関東の釣り人泣かせの瀬戸内海(><)
景色はいいんだけどな…


釣り桟橋といっても長さは短い。正直、この桟橋で釣りをするのに800円は結構キツイ。釣り桟橋特有のオーラが出ていないというか、釣り人をその気にさせる雰囲気じゃないというか…
地元の人でさえ「あそこはあまり…」と言葉を濁すポイント(笑)



ハオコゼに始まりハオコゼに終わる(涙)なびっくランドさん、800円返してください…(><)
ハオコゼの猛攻の後、予想外の獲物が…
車は東に向けて走り出す。程なくして県境を越え、岡山県に入り、笠岡市南部にある笠岡湾干拓地に差し掛かる。この干拓地は国営事業として1966年に工事が始まり、1989年に完成したものだが、その面積は1811メートル(笠岡市公式HPより)にも及ぶ、瀬戸内最大の干拓地となった。この干拓事業により、当時笠岡諸島の中でも一番本州よりにあった神島(こうのしま)と陸続きとなったが、海の生態系は崩れ、当初は農業用地・工業用地として作られたはずの干拓地もあまり生かされず、現在はほとんど遊ばせている状態で、「笠岡の悲劇」と言われるまでになってしまった。
そんなドでかい笠岡湾干拓地を抜け、神島に入り、海岸沿いに車を進めると目の前に「神島なびっくランド」というアウトドアスポットが見えてくる。ここにはオートキャンプ場やサッカーコートなどがあるのだが、海側には少し桟橋が伸びており、そこがいわゆる釣り桟橋となっている。
この釣り桟橋、無料ならありがたいが、なびっくランドに入場する時点で800円を払わなければいけない。釣りをするのに入場料800円というのは少々痛い。
このとき時計の針は午前10時を回っていたが、桟橋にはすでに5人ほどの先客がいた。
先端のほうが空いていたのでそこを釣り座にし実釣開始。管理等の人の話によると水深は3〜4m、メバルやチヌが釣れるとのこと。前出の釣具屋でもらった釣り場ガイドにも、ここはキスが釣れるようなことが書いてあったので、早速チョイ投げを敢行。
すぐさま竿先にブルブルッという小気味いいアタリが!
「なんだかキスっぽい…」
チョイ興奮しながらリールを巻き上げてみると掛かっていたのはハオコゼだった。
「こいつは全国ネットだな…」
どうでもいい魚ほど、全国どこでも釣れるのがお約束。気を取り直し、手返しする。
すると間髪入れずに先程と同様のアタリが…
「どうせハオコゼだろ…」
さっきのチョイ興奮はどこへやら。低テンションでリールを巻く小生。
針先に掛かっていたのはさっきと同じ魚。
「はるばる東京から来てるのに…」
その後も投入ポイントや方向を変えつつ投げてみたが、掛かるのはハオコゼばかり。
「チックショーーーー!!」
結局ハオコゼのツ抜けを達成。全然嬉しくない。ちなみにこの自己記録は2年前の8月に静岡県は戸田村(現:沼津市)の夜釣りでのゴンズイのツ抜けに並ぶタイ記録だ。

ここで続けてもラチがあかないので帰る準備をしていると、背後でタイコリールで落とし込みをしていたオジサンが竿をしならせ格闘している。見た感じ、魚が暴れるような様子はなく、海底の岩か何かと格闘しているようだった。
またある人は帰る準備をしていたのだが、バケツの中を見てみると15cmにも満たないようなメバルが2尾と、20cmあるかないかのセイゴが入っていた。
「そんなの逃がしてあげればいいのに…」
と突っ込んであげたくなったが、その人は大事そうに持ち帰っていった…

すると今度は、先程格闘していたオジサンがびしょぬれになったリールと竿を地面に置いている。気になって見ていたら、そんな小生に気づいたのか「これが釣れた…」とボソッと一言。
「えぇ〜!?」
よく見てみると、スピニングリールが付いたままの2.3m程度のロックフィッシュロッドだった。しかも落ちて日が経っていないのだろう、ピカピカでやけに綺麗だ。
「これが加わればチョイ投げ行脚も更に楽しくなるかも…」
そんな考えをめぐらしながらジ〜っと眺めていると、それを釣り上げたオジサンがまたもや会心の一言!
「よかったら持っていけば」
「え、いいんですか!?」とちょっと申し訳なそうな演技をしつつ返す小生。
旅の恥はかき捨てとばかりにその竿とリールのセットを頂戴することに。
試しにリールを巻いてみたが新品のようで滑りも滑らか。グリスも切れていない。
時計の針は13時を過ぎていた。チョイ投げ仕様一式に新しい仲間が加わり、神島なびっくらんどを後にした。





もはやその名は全国区の「尾道ラーメン」、それに続けと追随する「笠岡ラーメン」 ご注文はどっち?

すっかり有名になった尾道ラーメン。尾道ラーメンは鶏ガラと魚介ベースの濃い目のしょうゆ味のスープに細かい背油が少々浮かんでおり、麺も独特の平打ちストレート麺を使っているのが特徴。普通のしょうゆラーメンと違い、主張しすぎない程度の背油がスープにアクセントを与えてGOOD!麺は水を少なめにして練っているのか,モッチリ感というよりドライな感じがするためサッパリとした味わいが楽しめる。
尾道ラーメンが全国区になったのを単に指をくわえて見ているわけにはいかないと、地域をあげてその普及に奮闘しているのが笠岡ラーメン。こちらも鶏ガラと魚介ベースのスープだが、写真を見てもわかるように少しあっさり目で、関東の人間が口にしてもどこか懐かしさを感じさせる味になっている。チャーシューの代わりに鶏のカシワがのっているのが笠岡ラーメンの特徴。
昼時はもちろん、それ以外の時間帯もひっきりなしにお客さんがやってくる福山市内の人気店「尾道ラーメンほんてん」
写真の「らーめん並」はなんと400円。「安かろうマズかろう」なんて感じは皆無。小生もこの味にハマってしまい何度か通ってしまった。ちなみに「チャーシュー麺並」を頼んでも600円!物価の違いなどはあるのだろうが、ここのラーメンを食べてしまうと、昨今の関東圏のラーメン店の価格がいかに高いものか痛感する。
岡山ローカルの情報番組で紹介されたのを見て行ったこのお店は、笠岡市でも比較的有名な「おっつぁん」
この写真を撮影したのはOA後最初の土曜日だったためか非常に混んでいて、店の外で少し並んでから入店。シンプルな中にもカシワのトッピングといった個性も打ち出しているこのラーメンは500円とリーズナブル。味のほうも東京ラーメンに非常に近い感じがし、妙に親近感を持った。笠岡ラーメンは今のところ都内ではほとんど知られていないが、今後東京に上陸する可能性もなきにしもあらず。ラーメンフリークの方は今からチェックしておいたほうがいいかも


ラーメンだけじゃない!伝統的な麺「そうめん」に、瀬戸内海にワンサカ生息するシャコだって健在!

岡山は雨が少ないので素麺の生産もさかん。写真の岡山手延素麺鰍ヘ岡山県でも有名な製麺会社。
ここの「岡山手延素麺」は県内のスーパーや、セブンイレブンやローソンといった有名コンビニでも「揖保之糸」の隣に必ずといっていいほど陳列されている逸品。岡山県内での知名度とシェアの高さがうかがわれる。
小生が行ったときには工場正門は一般開放されており、土産コーナーでは岡山手延素麺をはじめとしたこの会社の製品も直売されている。
また、食堂のほうではたったの100円で写真のような茹でたての素麺を食べることも出来る。

瀬戸内のメインストリートである国道2号線を走っているときに見つけたお店。
一見普通の住居なのだが、側面にシャコの絵と一緒に「しゃこ丼の店」と描かれた看板が掛けてあり、妙に目を引く。これは実際に行ってみる価値あるかも…
と、早速暖簾をくぐってみる。
瀬戸内産のシャコをパン粉で揚げ、出汁と玉子でとじた「シャコ丼」750円
早い話がシャコカツ丼なわけだが、味は確かにシャコの味(笑)
どうせ揚げるならカツではなく、天麩羅にしたほうがもっとマッチするような気もした。





MAP 体をクネらせ激しくジャンプ!その魚の正体は…
神島なびっくらんどでの有料釣行が不発に終わり、ヘコんだ小生。
時間はまだある。このまま終わらせるわけにはいかないと、朝、釣具屋でもらった釣り場マップを見返してみると「寄島園地」というところがのっていた。そのマップによるとキスが狙えるらしい。
早速小生は車を海岸線沿いに走らせ寄島園地にレッツ・ゴー!
この寄島園地というのは瀬戸内海国立公園の中にあり、三郎島をはじめ瀬戸内に浮かぶ数々の離島を望むことが出来る。
現地に着いてみると釣り人の姿はまったく見えない。海岸沿いには傾斜に沿って石が並べられており、その中に一本階段が降りていたので、その階段の下のところで実釣開始。
このときは潮が引いており、足元からしばらく先まで海底が見える。2.3mのチョイ投げロッドに10号の錘の組み合わせでは飛ばせる距離もたかが知れているが、ここは渾身の力をこめてフルキャスト。
50m近く飛んだろうか。水深が浅いため、錘が海面に入ってからまもなく着底。糸ふけを取ろうとしたところ、竿先がググッと引っ張られ、次の瞬間沖合いで長細い魚が体をくねらせながらジャンプした。
「な、なんだ?なんだかデカかったぞ」
小生の竿先はまだ引っ張られ続けている。初めてのまともな獲物か?小生は少しずつテンションが高まりながらリールを巻く。巻いている間も激しく抵抗。
タモ網など持参していないのでそのまま抜き上げてみると、掛かっていたのは50pはあるだろうダツだった。
「ダツか… さすがにお持ち帰りは出来ないな…」
しばらく地面の上でのた打ち回らせ、大人しくなったところで針を外しリリース。
あぁ、、助かった、、といわんばかりにダツは瀬戸内の海に帰っていった。
その後も投げ続けたが、たまにキスっぽいアタリはあるものの、針にノッてくれない。
日も暮れてきたので後片付けをし、車に戻ると、一人のオジサンが「釣れましたか?」と声をかけてきた。「いや、全然ダメですね」と小生
「今はちょうど引き潮だから何にも釣れないんだろうな」とオジサン。
地元の方でよく釣りに来ているらしい。
話によると、この辺は引き潮になると水深がなくなるから魚がいないどころか釣りにならないらしい。この寄島園地も上げ潮のときは釣り人が結構来るらしいのだが、引き潮になると一気に帰ってしまうらしい。瀬戸内の釣り人は魚以上に潮汐に敏感なようだ。
そんな話をしていると「どこから来たんですか?」と、そのオジサン。
「井原から来たんですよ。私は東京の者なんですけど、出張でこちらに滞在しているもんで^^;」
と答えると、「東京のどの辺ですか?」と聞いてきたので、「練馬区ってところです」と返すと、
「あぁ、練馬なんですかぁ。私はね、昔、浦賀で仕事していたことがあるんですよ」とのこと。
「へぇ〜〜」
ちょっと驚いた小生。しかしこの会話がある意味マズかった。
ここからそのオジさんの波乱万丈な人生ストーリーを聞かされてしまうはめに…
いろいろな勤務地へ異動し、慣れない地での営業活動、勤めていた会社の大企業による買収、大規模なリストラの煽りを受け… 
「壮絶なストーリーだな…」
この場ではあえて割愛するが、その話は1時間半にも及んだ。しかし最後にオジサンはこう付け加えた
「いやぁ、そんなこんな色々ありましたけどね、今では自分で自動車関係の事業をしていましてね、商売のほうもおかげさまで順調で、昼間は仕事して、夕方になるとこうやって海のほうまで来てみるんですよ」とのこと。
そうだったのか、話の内容が何気に壮絶だったので一時は聞いているほうも少し気落ちしてきていたのだが、最後はそういうオチというか結末が待っていたんだな。すばらしい話じゃないか!小生も思わず「いやぁ、すごく勉強になるお話でした」と気づけばそのオジサンの世界に引きずりこまれていた。
プロジェクトXでさえ45分、このオジサンのストーリーは倍の1時間半。おかげで小生は左右の腕10箇所くらい蚊に刺されてしまった(><)
そのオジサンの話を聞き、「よし俺も人生がんばるぞ!」と奮起し、この日は納竿とした。

左に見えるのが三郎島。写真では一つしか写っていないが、実際にはその左にもう2つ連なっており、計3つの島というか岩が、「粗粒花こう岩」で連なっている。
瀬戸内の昔からの自然がそのまま残っている風光明媚なスポットだ。


サヨリだったら良かったのだが、上がってきたのはダツ。陸に揚げてからも興奮しっぱなしの奴さん。針を外すだけでも一苦労(><)


後編に続く

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