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東京湾奥・東扇島を拠点に静岡・伊豆半島や三浦半島のボート釣りなど


2004年12月30日(木)
釣行場所 東扇島
天気 曇り、西よりの風わずかにあり、寒い
中潮
満潮07:41 18:08
干潮00:46 12:52
釣行時間 19:00〜21:30
キープ 33〜37cmアナゴ4尾、甲幅10cmイシガニ1匹(杯)
リリース 20〜30cm程度セイゴ2尾

今年もお世話になりました
サバフィーバーやらSOLAS条約改正だのと、色々波乱含みのこの1年もいよいよ締めくくりに。そんな中、竿納めの釣行ということで久々に東扇島へレッツ・ゴーした。
毎年この時期はそうなのだが、夏や秋の盛期に比べてこれといったニュースを耳にしない。まぁ、これといった期待もせずに19:00より実釣開始し、何時ものお手軽なチョイ投げ2本のスタイルで仕掛けを投入する。
開始後10分位して早速アタリが。アワせて巻き上げてみるとまずまずの重さ。掛かってきたのは30cm程度のセイゴであった。サイズも小さいし今回はセイゴはキープするつもりも無かったので即リリース。
しばらくするとまたアタリが来たので、巻いてみるとこちらもお馴染みのアナゴ君、型も有に30cmはあり、いわゆる食して旨いサイズだったので喜んでキープ。アナゴタイムなのか、その後もすぐさま1尾追釣し、時計の針が20時頃を指した時、コンパクトロッドの先が今までにない大きな揺れを示した。竿を手にすると、グイッグイッと鈍い引き。エイヤァ〜っとアワセて巻いてみると、これがなかなか重かったりする。「まさかカレイか!?!?」と期待しつつ上げてみると太い木の切れ端のようなものがぶら下がっていた。よーく見てみると、なんとカニだった。意外な珍客に、これで年始に出汁でもとるか、と喜んでキープ。
その後もアタリはポツポツやってきて、さらに2尾のアナゴを追釣した。それからもカレイ・ジャンボキス・ジャンボハゼあたりを期待したのだが、アタリもめっきり減り、気温もだいぶ下がってきたので今年の釣りを完全納竿とした。
冒頭にも記したが、今年は今年で色々な話題が、我々東扇島アングラーを翻弄、、、いや、楽しませてくれた。
来年はどんな話題で盛り上がるか、海物語や釣りキチ三平も真っ青な驚異的確変が発生することを願いたいものだ。



この釣行記をご覧下さったみなさまへ…

今年もこのようなツマラナイ釣行記をご覧下さりありがとうございました。来年も気負うことなくお気楽なスタンスで釣行し、この釣行記独特のマニアックな雰囲気を醸し出しながら、自身の釣果や感じたことを綴っていきたいと思います。
皆々様にとっても公私共に有意義な一年を迎えられますよう、そして更なる好釣をされますことを、心よりお祈り申し上げます。
オーナー(JT20)






2004年11月20日(土)
釣行場所 東扇島
天気 はじめのうち雨強く、東よりの風強く、やや肌寒い
小潮
満潮12:57 23:39
干潮05:05 18:50
釣行時間 21:00〜24:00
キープ 23〜37cmアナゴ11尾、26cmキス1尾
リリース 20cm台セイゴ2尾、20cm位アナゴ1尾

アナゴ好気配に!
東扇島では依然としてサバの回遊が見られ、一部ではタチウオが上がっているといった話も耳にするが、ここ最近の東扇島、ことに東京湾側は竿を出せるスペースも減ってきてしまい、場所を確保するだけでも一苦労といった感じのため、今回はイソメエサだけを使用したチョイ投げ釣行を敢行。狙いはズバリ!ア・ナ・ゴ。
このアナゴ、あえて狙うと釣れず、何気なく仕掛けを投げ込んでいると掛かってしまう、結構気まぐれなターゲットのようだ。そんなわけで、アナゴを釣ろうという目的はあるものの、自分の中では「どうせ釣れないだろう…」と言い聞かせる複雑な心境のなか、東扇島へ出向いた。
現地へ向かう途中、車のフロントガラスを叩きつけるような雨が降り始め、島に上陸するや否や、その雨足は最高潮を迎えた。はじめは車の中で待機することも考えたが、そのままマッタリしてしまい爆睡モードにでもなったりしたら大変なので雨具を身に付け、強風と豪雨の中、マル秘ポイントへ向かった。
実釣開始は21時。その後の雨の状況如何によっては撤収も考えていたため、出した竿は2本だけ。980円のコンパクトロッドには25号のオモリを、もう1本のボート竿には25号+8号のおもりを付けて20m程先へ仕掛けを投入。チョイ投げなのに重めのオモリを付けたのは、潮の流れが思った以上に速いからだ。
アタリは投入後すぐに現れた。硬めのボート竿の穂先がガツンガツンと震えたので手持ちにして神経を研ぎ澄ませると、再び引っ張られるような感触。竿先を仕掛け投入地点に向け、糸ふけをなくし、一気にアワせる。慎重なアワせのおかげで獲物は掛かったが、上がってきたのは20cm台のセイゴ。針も飲み込んでいなかったので即リリース。

そうしていると、今度はもう1本のコンパクトロッドにもアタリが来た。先程のセイゴと同様にアワせ、巻いてみると念願のアナゴ君。しかしこのアナゴ君、幸先のいい1尾ではあったが、いかんせんサイズが小さめで、珍しく針も飲み込んでいなかったので、そのまま海にお帰りいただいた。
潮は依然として激しく流れている。「今日はなんだかイイ感じかもぉ」などと珍しく余裕をカマして水面を眺めていると、ボート竿の竿先がいきなり引っ張られ、竿の尻が一瞬浮き上がった。今までのセイゴ・アナゴとは明らかに違うヒキに驚いた小生だったが、意外にも冷静に竿を持ち、2度目のアタリを待つことが出来た。軽く竿を立てていると再び強い感触が伝わってきたので渾身の力でアワせた。そしてノッた!
このボート竿、30号負荷ではあるのだが、この獲物を相手にかなりしならせている。リールを巻いている間にも獲物が左右へ逃げようと暴れるのが手に伝わってくる。どうやらフッコのようだ。
やがてヘッドライトで照らされた水面にその魚体が現れた。
「うわっ、なんじゃこりゃ!」
その獲物を見てビックリ。サイズはセイゴクラスであったが、口がとがっていてカマスのようだが牙がない。普段は見かけない頭の形をしたセイゴである。
「奇形のセイゴを釣ってしまった…」
それまでの興奮が一転、悲しくなってきた。。。
とりあえず更に糸を巻き、掛かった魚を目の前まで持ってきて、再度明かりを照らした。
魚にも、そして自分に対しても気の毒な気持ちでその魚を凝視すると…
「うわぁ・・・」
再度サプライズ、というか一度で二度美味しい!?
その針先に掛かっていた魚は奇形のセイゴなんかではなく、まぎれもないシロギスであった。
夜釣りでジャンボキスが釣れるという半ば伝説のような話は耳にしていたが、実際に掛かるとは…
小生も今までにシロギスは何度か釣り上げているが、小生がイメージしていたシロギスは、パールピンクの輝きを持ち、どことなく女性的なイメージのある魚であった。ところが今回掛かったシロギスはいぶし銀で鱗もしっかりしており、まさに大奥!といった感じである。
とんだ予想外の珍客に興奮冷めやらぬ小生はすぐさま手返し、次の獲物を狙った。
このキスを境に、今度はアナゴのラッシュが始まった。
2本の竿に同時にアタリが来ること数回、とにかく休む暇がない。アタリが来ても早々にアワせなかったりすると一荷でかかってくることも2回ほどあった。普通、アナゴというのは食い込むまで多少の時間を要し、また針掛かりすると暴れ始め、仕掛けをグチャクチャにしてしまう。この夜も仕掛けを何本取り替えたかわからないが、最初の1〜2回のアタリで針掛かりし、仕掛けがグチャクチャになる前に2尾目が掛かるということは、アナゴ自体の活性も高く、結構な数が同じようなポイントに群れていることが推測される。
アナゴの確変は約1時間ほど続き、22時過ぎまでの約1時間ほどの間に10尾近くを上がることができ、バケツの中はニョロニョロ〜っと、さしずめアナゴの養殖場といったところか。
その後はアタリも遠のき始め、30分に1本掛かる程度になった。
日付が変わる深夜0時、片付け時に掛かっていた1本を最後に、合計数を数えてみるとリリース分も含めて12尾。アナゴのツ抜けを達成し、自己最高記録を更新。約3時間でこれだけ釣れたので結構満足。今回掛かったアナゴは食いが活発なようでほとんどが針を飲み込んでいた。サイズ的にリリースしたいものも含まれていたが、とりあえず持ち帰り、残さずに食べてあげようと思う。天ぷらもいいが、良型のもは開きにし、焼いたものをわさび醤油に付けて食したいと思う。結構ウマイんだな、これが!




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2004年11月6日(土)

釣果写真を撮り忘れたので、調理後の
写真を急遽UPしました…
釣行場所 山梨県・西湖
天気 晴れ時々曇り、風は穏やか、肌寒い
− − − − 
釣行時間 7:30〜15:00
キープ 9〜12cmワカサギ16尾
リリース 30cmオオクチバス1尾

「レッツ・ゴー!東扇島!」初! 淡水域への釣行
結構意外かもしれないが、「レッツ・ゴー!東扇島!」が始まって以来、小生が淡水域での釣行記を綴るのは初めて。
今回の釣行のきっかけとなったのは同じ職場の方であるF氏から「サビキでヒメマスが釣れるらしいから行こうよ」と誘われたのがきっかけである。
ヒメマスという魚、聞くところによるとベニザケの陸封型とか言われる魚だそうで、食味もかなり旨いとのこと。
今回登場するこのF氏、普段は渓流でフライを楽しんでいるのだが、今時期はどこも禁漁であるため、ちょっと趣向の変わったヒメマス釣りを思いついたらしい。いつもは釣った魚はリリースするF氏も、今回は釣ったヒメマスを持ち帰ってその食味を堪能しようという考えのようだ。
「ベニザケ」「旨い」のキーワードを聞き、普段は淡水域への釣行にあまり関心を示さなかった小生であったが、今回ばかりは体が思わず反応してしまったのである。ここまで書くと、「食い意地が張ってるな。。」と思われるかもしれないが、小生の心を動かす決定打となったのが、その釣り方である。ピンクスキンのサビキにアミコマセを詰めたカゴを装着し、サビキの下端に15号程度のオモリを付けて、ボート上から水中に落としていくのである。しかも湖内を回遊しているヒメマスの群れのタナにあたれば連チャンは当たり前、反対にそれに当たらなかったらボウズもあり得るというものである。これって海でのサビキ釣りに非常に似ているというか、まんま同じである(笑)
そのため、今回の釣行のために用意したタックルはゼロ。すべて東扇島の釣りで使うもので事足りてしまう。
今回の言いだしっぺであるF氏とともに、夜中のうちに東京を出発し、一路山梨県の西湖を目指して中央高速を駆け抜ける。
小生も、釣りで中央高速を走るのは初めてである。なんだかワクワク。気分は中央フリーウェ〜イィ〜♪(謎) 現地のボート屋さんである民宿には夜中の3時に到着。周囲は闇に包まれ、他に釣り人の数は見受けられない。ボートの出船時間まで車中で仮眠をとる。
目が覚めると夜が明けていた。何人かの釣り人がボートの出船を待っていたが、さほど混んではいない。F氏が事前に民宿に予約していた
アミコマセのブロックと遊漁券を買い、ボートに乗り込む。
岸からそう遠くないブイにボートを係留し、7時半実釣開始。
事前に色々調べた結果、ヒメマスの回遊するタナは15〜20m付近とのことだが、ここ最近はなかなか釣れないらしい。毎年地元の漁協が放流しているのだが、解禁と同時に次々と釣り上げられてしまうらしい。この辺は渓流釣りと同じく悲しい性である。。
小生も15〜20m付近に仕掛けを落とし、コマセカゴを振り、しばらくそのまま待つ。海釣りとは異なり、ポツポツと何かが掛かるわけでもない。たまに上下に誘いを入れ、辛抱強く待つ。
1時間くらい経ったところで最初にF氏の竿に異変が出た。
カゴのコマセを詰め替えようと巻いていると「あれっ?今アタリがあったような…」とF氏。
そのまま巻き続けると水面近くで魚が暴れた。貴重な獲物を逃がしてはいけない網に入れ、無事お縄。
上がったのは30cm近い良型のヒメマスだった。歓喜に沸くF氏。
小生も後に続けと、コマセが途切れないように手返しを続け、15〜20m付近だけでなく、30m付近までを色々と探るが、アタリはいっこうに感じられない。話によると底付近では小さいサイズのヒメマスが群れていることがあるとのこと。おいそれとばかりに底付近にも仕掛けを落とす小生とF氏。ちなみに底というのは水深にして約60〜70mである。岸からのほんの近場でそれだけの水深があるのには驚かされる。これには駿河湾もビックリ。富士山の噴火で造られた、まさに自然の驚異である。
相変わらずアタリのない小生は11時頃早メシにし、食後はラジオを聞きながら秋の陽射しの下、しばし眠りに就く。ラジオからは中央高速下り、元八王子バス停付近で渋滞20kmとか。。帰りの渋滞が今から思いやられる。
目が覚めると相変わらずF氏はまずまず釣果を伸ばし、小さいヒメマスも何尾かGETしている。
昼が過ぎ、アタリも皆無になったので、午後のワカサギ釣りにリレーした。
ここは午前中に沖目でヒメマスを狙い、午後には岸から50mくらいのところでワカサギを狙うというリレー釣りが定番のようで、小生もワカサギ対策のために、今春東京周辺の稚鮎フィーバーのときに購入したまま使用しないでいたパニック仕掛けを急遽持参。

今回利用したボート屋の松屋さん。本業は民宿であるが、館内はとても綺麗である。


松屋さんのネコ。何を食えばこんな立派になるのか。毛並みも艶も良く、客にも媚びず、体を撫でようとするものなら果敢に噛み付いてくる。近頃の猫様が忘れている威厳ぶりに思わずシャッターを切るが、カメラ目線など当然ない…

本栖湖の遊漁料は3150円、いっぽう西湖の遊漁料は1500円。いくら釣る場所、漁協が違うとはいえ、この差はいったい…
これを普段根魚狙いで使うヘチ竿と組み合わせ、今日の名誉挽回とばかりに実践投入。
ここではコマセカゴは使わずに1号ナスオモリだけをつけて、底に落とす。 しばらくすると手に僅かなアタリが伝わってくる。上げてみると1尾だけワカサギが付いていた。「おぉ。パニック仕掛け最高〜」と思っていると、その後もポツポツ釣れてきた。ダブル・トリプルと掛かると、更に欲が出るのが人間である。2〜3尾が掛かっているだろうと思っても、ぞろり〜のパーフェクトを目指すべく追食させるためにしばらく竿を放置。
するとやがて、竿先に強いアタリが。「おっ、全ての針に掛かったな」そう思い、仕掛けを巻いていると、なぜか少し走り出すような… アジ?サッパ?セイゴ?普段の癖で瞬時に色々な魚が脳裏をかすめるが、そんなことあるわけがない。水面に顔を出したのはオオクチバスだった。針に掛かったワカサギ目掛けて食いついてきたのである。F氏は「おぉ〜」と何気に嬉しそうだが、小生は複雑な気分。今晩のオカズの一部がこいつに食われてしまった。。
どうやらワカサギが掛かって追食をさせようと、そのままに置いておくのはタブーらしい。よくよく考えてみればカタクチイワシが掛かったところに青物やフッコが喰らい付くことだって珍しくないのだから当然と言えば当然である。

15時頃になり日も沈み始め、ワカサギのアタリも遠のいてきたようなので納竿とした。
F氏はとりあえず本命の良型ヒメマスをGETできたのでまずまず満足。小生はヒメマスはボウズでもワカサギが少し釣れてくれたので、これはこれでまた一つ新しい釣りの発見ができたという点で満足♪満足♪ 帰宅後、早速ワカサギを唐揚げにして食してみたらメチャクチャ旨い!この秋フィーバーを飾ったサバよりいいかも…(笑)
近場でワカサギがそこそこ釣れるスポットをご存知の方がいらしたらぜひご一報を!(謎)

F氏が見事手中におさめたヒメマス君。「刺身にしようか・・いや待てよ、フライにタルタルソースを付けるのも・・」帰りの車中では1尾のヒメマスをめぐってグルメ談義(謎)に華が咲いた。






2004年11月3日(水)
釣行場所 横浜市 福浦岸壁
天気 晴れ、南よりの風弱く、暖かい
潮(横浜標準) 中潮
満潮09:01 18:50
干潮01:45 13:36
釣行時間 4:30〜16:30
キープ 31〜38cmマサバ6尾、カタクチイワシ2尾、35cmアナゴ1尾、ちびマダコ1匹(杯)
リリース なし

「サバまつり」もいよいよ終盤に
湾奥のサバフィーバーもいよいよ終盤を迎えた。東扇島もサバフィーバーの中、限られたスペースを求め、日々沢山の釣り人が集結している。少し遅めに行ったのでは釣り座も確保できないといった状況であるため、今回は東扇島へは行かずに、ちょっと足を延ばした金沢の福浦岸壁へ向かうことにした。
現地もそれなりの混雑振りであるいう話は耳にしていたので、余裕を持って釣り座を確保すべく、到着したのは午前4時。
岸壁にはすでに竿を出している人はいるものの、スペースはかなり空いている。
実釣開始4:30。
辺りはまだ暗かったので、とりあえず投げ竿使ってイソメをブッこんでみる。その間に一服しながら昼間のサバ釣りの準備にとりかかる。一通り準備が整ったので、投げてあった仕掛けを巻いているとなんだか重みを感じる。上がってきた獲物を見てみると長い足のようなものがニョロニョロ動く軟体動物のよう。
「うわっ、気持わりぃヒトデだな…」
と思い、ヘッドライトで照らしながら顔の前に近づけてみると、ヒトデではなくタコだった。「これがウワサのイイダコか?」とも思ったが、イイダコにしては少し大きい。よく見るとマダコの子供のようだ。生まれて初めて釣り上げた(というか掛かっていた)タコに感激し、お持ち帰りとした。
その後はアナゴも1尾掛かり、スタートはまずまずといったところ。
朝になり、明るくなるとともに、釣り人の数も一気に増えてきた。ほとんどの人がサバ狙いの遠投ウキ仕掛けを持参。小生の両隣にも10mと間隔がないところで遠投ウキが投げられている。
「混みあうまでになんとかサバをGETせねば」
気は逸るがなかなかアタリがこない。周囲でも未だサバは上がっていないようだ。
時刻にして6時半。沖合40m付近を流れていた小生のウキが見えなくなった。即座にアワせ、巻いてみると、思ったほどの抵抗もなく今回1尾目のサバが上がってきた。辺りではまだサバは上がっていなかったので小生は一番乗りか。辺りからジロジロ視線を浴びたが、悪い気はしない。この調子で追釣すべく、すぐに手返し。引き続きサバのアタリを待つ。
すると左隣のスペースに一人の釣り人がやって来た。その方は投げ釣り目的でやって来た方のようで、投げ竿に遠投リールといったスタイル。嫌な予感がした。
釣り場での嫌な予感は的中するもの。その方はまっすぐ前方に投げればいいものの、斜め右前に投げ始めた。しかもこのとき潮は左から右へ流れていた。そのために道糸は小生の目の前をクロスし、あっという間に小生とオマツリ。その方は「乗っかっちゃったみたいだねぇ」といって小生に声を掛けてきたが、自分は悪くないと思っているようだ。こちらも無言で対応。
マツった糸を解き、お互い実釣再開。するとまもなく同様のパターンでその方とオマツリ。
相変わらず悪びれたよ様子も無いのでちょっとカチンときた小生は「もう少し向こうへ投げてもらえないかなぁ。これじゃ俺はどうやって釣りすればいいの?」と一言。
するとその方は「ウキは流さなくちゃいけないの?」と言うので、「そう!みんな周りの状況を見ながら連携しているでしょ」と返答。
その方は何も言わなかったが、その後は右前に投げるという行為をやめた。
お日様も上のほうまで昇り、現地は混雑のピークを迎えた。時折サバの小さい群れが来て所々の釣り人の竿をしならせているが、小生のほうはパッタリ音沙汰なし。すると左隣の投げ釣り師と小生の間に一人の年配の方が釣り道具を持って入ってきた。おもむろに準備をし始めると、早速投げ始めた。この方もどうやらサバ狙いのようだ。距離があまりにも近すぎるのが気になったが、ずっとウキを流しているわけでもなく、ある程度流れたら回収する。という繰り返しなので、お互い上手くタイミングを計れば、ウキ仕掛け同士のオマツリは回避できる。その年配の方を見ていると、来て早々にサバを釣り上げ、そんな間を空けずに2尾目も追釣している。
この福浦と言う釣り場は東扇島と違い、釣り人の層のほとんどは地元の人たちで構成されている。この年配の方も地元のベテランの方なのだろう。飽きることなくポツポツサバを上げている。
小生があまりにも釣れないのを見かねたのか、その方は小生に声を掛けてきた。
「サビキにオキアミを付けるといいみたいですよ」
「そうなんですか、じゃあちょっとやってみますね」と小生が言うと、その方は「もし良かったらこれを…」とオキアミを差し出してきたので、
「ありがとうございます。一応自分でも持ってきているので大丈夫です」と返答。
ここで小生は今までやっていた投げサビキを止めて、サビキのオモリを付けるサルカンを切り外し、吹流し状にしてスキン針の幾つかに、その年配の方の助言どおりにオキアミを付けて投げてみた。すると小生の仕掛けにもポツポツではあるが、サバが掛かりはじめた。
この日の福浦は、投げサビキ仕掛けではなくオキアミエサを付けたカゴ釣りが有利のようだった。
現地も小フィーバーを迎えていると、小生の右隣のオジサン2人組が小生のまん前にウキ仕掛けを投入してきた。このとき、潮の流れは右から左方向ヘと変わってきた。2人組の仕掛けは小生の前の前を通り過ぎ、左のほうへ流れていく。
2人組のうち一人が仕掛けを巻いても、すかさずもう一人が投入するので小生の投げるタイミングは全くなし。
「それにしても感じが悪い奴らだな…」
そう思ってそのオジサン2人組のほうをキッと見るが、先方はそんなこちらの反応にちらちらと目を向けるが投入地点を変える様子は全く無い。
小生はしばらく竿を上げたままで待機していたが、いつまでたっても小生の目の前からウキが消えないので、ガマンしきれなくなった小生はそのオジサン2人組のピンそば、、じゃなくウキそば5mに仕掛けを投入。糸フケをとってアタリを待つ。小生のウキとオジサン2人組のウキが平行して流れていく。オジサン2人組はウキのほうを全く見ずに立ち話で盛り上がっている。そのうちオジサン2人組のうちの一人の道糸が大きくフケて小生のウキを包囲する格好となった。立ち話が一段落したのか、大きく流れたウキにようやく気付いて仕掛けを巻き上げるオジサンだったが、見事(!?)小生とオマツリ。
「乗っかっちゃったねぇー」と言って小生に近づいてきた。
この「乗っかっちゃったねー」って、結構色々な場所で耳にするフレーズである。この夏に遠征した西伊豆でも何度か耳にした。
今までの小生の経験からだと、自分は何も悪くないと思っている人ほど、このフレーズを発する傾向が強いようだ。
当然、このオジサンも自分は悪いとは思っていないようで、「スミマセン」や「ゴメン」といった言葉は発することはなかった。
小生もハラワタが煮えくり返るのを抑えながら「あのさぁ、もうちょっと向こうへ投げて投げてもらえないっすかねぇ。さっきから俺の目の前ばかりに投げてきてるけど、これじゃあ釣りが出来ないよ」と言うと、「そっちに投げてるわけじゃないよぉ。仕掛けが流されてそっちにいっちゃうんだよ〜」と返答してきた。こちらもすかさず「そんなことないでしょ。仕掛けが流れてくるのは別に仕方ないけど、最初から俺の目の前に投げているじゃない」と切り返すと、そのオジサンは無言で自分の釣り座へ戻っていった。
その後、そのオジサン2人組が小生の前に仕掛けを投入することはなかった。
そんな図々しい人たちの猛攻(!?)にあいながらも、納竿する16時半までの間に、どうにかこうにかサバを6尾GETすることができた。
今回の福浦岸壁という釣りエリアは、何度か行ったことがある方ならご存知と思われるが、福浦の埋立地で働いている人たちを中心とした地元の人たちが大勢でやって来る釣り場であり、そのグループ同士もまたお互いに知り合いだったりする。そのため、多勢に無勢ではないが、グループで来ている人たちの中には気が大きくなってしまうのか、今回のようにこちらの気分を害すような釣り方をするような人たちもしばしば見受けられる。色々な地域から色々な方が集まってくる東扇島も、それはそれでマナーに関する話題が時たま浮き上がるが、福浦のような釣り場もこれはこれでどうにかならないものか。。と感じてしまう。
マナー論議など、言えば言うだけキリがない。釣りの世界では、ある意味永遠のテーマなのだろうが、「人の振り見て我が振りなおせ」自分がそうならないよう、今後も心して釣行したいものである。



ホリデー磯特集
初めての磯竿にはシマノホリデー磯
東京湾奥の陸っぱりや釣り公園でも大活躍
ナショナル乾電池式水中集魚灯
海上からではなく海中で照らすことで釣果アップ
陸上ではランタンとして使えるスグレもの


2004年10月23日(土)・24日(日)
釣行場所 東扇島(東扇島西公園・東京湾側)
天気 両日とも曇り時々晴れ
潮(横浜標準) 23日(土)
長潮
満潮14:48
干潮07:19
24日(日)
若潮
満潮01:43 15:15
干潮08:17 20:57
釣行時間 15:30〜18:30
22:30〜1:30
8:00〜17:00
キープ 40cmフッコ2尾、24〜27cmセイゴ2尾、13〜21cmアジ6尾、18〜19cmメバル2尾、17cmカサゴ1尾、33cmゴマサバ1尾、カタクチイワシ多数
リリース ちびカサゴ1尾、20cmセイゴ2尾、サッパ数匹

忘れた頃のアジ
サバもいつまで釣れるかわからないので、釣れる時期に少しでも多く釣っておこうと、金曜の夜中に自宅を出て、土曜の明け方から釣行開始するつもりだったのだが熟睡してしまい、目が覚めたのは10時。朝マヅメを逃してしまったので、ここは慌てず家でノンビリした後に東扇島へレッツ・ゴーした。
まずは、西公園が出来る以前に回遊魚ポイントとして一世を風靡した東洋ワンドへ行ってみた。時間も夕方近かったせいか釣り人もまばらで、その中でも人気ポイントの角っこが一人分空いていたので、そこを釣り座とし、15:30に実釣開始。
先日まではカタクチイワシが好調で、それに連鎖するかのようにサバも調子が良かったのだが、この時ばかりはどの釣り人も釣果は渋めのようだった。
小生はサバ狙いのヘチサビキ仕掛け1本と、サヨリ狙いの仕掛けの計2本を出してみるが、ときたまサビキのほうにカタクチイワシが掛かる程度で、周囲の人同様、渋いスタートとなった。
辺りが薄暗くなり始めると、一人、また一人と釣り人が去っていく。
17時くらいには東洋ワンドも釣り人は4〜5組程度となり、気温も下がってきて、釣況だけでなく見も心も寒くなってきた。
そんな矢先、サビキ仕掛けの竿先が海に向かって突き刺さるかのようにおじぎした。
竿を持ってみるとグイングインという力強い引き。
久々に感じるこのアタリにワクワクしながらリールを巻くと、良型のアジが掛かっていた。
すぐさま手返し、その後もカタクチイワシに混じってポツポツではあったが旨そうなサイズのアジをGETすることができ、久々にお目にかかったアジに小生もほんの少しガッツポーズ。
時計の針は18時を指していた。引き続きアタリを待つべくクーラーボックスに腰掛けいた小生の体がゆっさゆっさと左右に揺れた。
「あれ、めまいか?」
そうでもないようだ。お尻を基点として体全体が揺れている。
「一体何が起こっているんだ?」
わけのわからない小生はこの突然の揺れに不安になってきた。すぐ脇に停まっている車両運搬船を係留している極太ロープを見るとやはり揺れている。
やっと状況が掴めた。地震である。
その地震を境にアジのアタリはなくなった。それどころカタクチイワシすら掛からなくなった。
先程の揺れよりは小さいながらも再度余震を感じたので、とりあえず一旦納竿し、夜釣りに使う青イソメを買うべく車を川崎市街へ走らせた。
エサを買った後、車中で地震のニュースを見ながらしばらく様子見をし、東京方面については心配はなさそうなことがわかったので、夜も更けてきた頃西公園で再び竿を出した。

西公園の釣況も晩秋の様相に
実釣開始は22時半。釣り座としたのは先端よりも少し手前のところである。ついこないだまで夜釣りは非常に心地いいものだったが、この時期だとさすがに寒い。そのせいか深夜の西公園も人影はだいぶ減った気がする。
ここではウキ仕掛けとヘチの胴付き仕掛けの2本立て。流れるウキにさっそく変化が。アワせてリールを巻くと沖合いで軽くジャンプ。活きのいいセイゴだった。掛かったセイゴから針を外していると、今度はヘチの胴付き仕掛けの竿が音を立て、前のめりになっている。慌てて竿を持ち、穂先のやわらかいヘチ竿をしならせながら上がってきたのは20cm近いまずまずのメバルだった。
久々に西公園の夜釣りが面白い。その後もセイゴがポツポツと掛かり、胴付き仕掛けでも先程と同サイズのメバルを追釣することができた。
釣り人も少なく、何の気兼ねもせずに広範囲にウキを流していると、またもやウキがスゥ〜っと沈んだ。結構深く潜っていこうとしているのですかさずアワせを入れ、力強くリールを巻くとこれがまた結構な手応え。掛かった獲物もジャンプしてエラ洗いを試みる。そうはさせまいと竿を立てリールを巻く小生。岸近くまで魚を寄せた後も激しく抵抗するその姿はフッコである。サイズ的にも普段だったらそのまま抜き上げるところなのだが、使っている竿が1.5号と柔らかいのでちと困難。こんなときに限ってタモを組み立てていないのが悔やまれる。左手で竿を持ちながらぎこちなくタモを組み立てていると少し離れたところにいた方がタモを持ってきて下さり、タモ入れして下さった。嬉しさ半分、こっ恥ずかしさ半分だったが、その方にお礼を申し上げ、再び実釣再開。
この日はなぜかウキ仕掛けのアタリが多い。その後もウキの怪しい動きに反応してリールを巻くと、カサゴが掛かっていることも。
先程のフッコから1時間くらいたったところで、ウキが斜めに力強く潜った。アワせを入れた次の瞬間、前方で激しくジャンプ。ここ最近のセイゴ・フッコはずいぶんと威勢がいいようだ。
青物のようにあちこちに走り出すことはないが、力を振り絞って抵抗してくるフッコ君もなかなか面白い。
さすがに今度はタモも組み立ててあったので、左手に竿、右手にタモを持ってタモ入れをしようとしていると、また先程の方が近づいてきて「タモ入れしましょうか?」と声を掛けてくださった。
「エヘヘ、度々スミマセン^^」と図々しい小生。またもや甘えてしまった。
今回上がったフッコも先程のと同サイズ。決して大きい部類には入らないが、軽い磯竿でやりとりするには十分の相手だった。
それからも飽きないくらいにアタリはあったが、これ以上フッコばかり掛かってしまってもしょうがないし、眠気も感じてきたので深夜1時半に納竿とした。帰り際、2度もタモ入れして下さった方に再度お礼を言い、ほんの少しばかりお話をして西公園を後にした。去年も感じたのだが、西公園で夜釣りをされている方は親切な方やき気さくな方が多いような気がする。冬場の西公園で夜釣りをしている時に、近くで竿を出している方と思わず立ち話をしてしまうのもそのせいかもしれない。
今回の東扇島釣行もメインの狙いはサバである。この時点で帰宅しようかとも思ったが、やはりサバを釣り上げるまでは納得がいかなかったので、車中で仮眠をとり、朝からの釣行に臨むことにした。

無駄に流れた5時間
仮眠をとるはずが爆睡に。これは小生のお約束パターンである。目が覚めてみると午前8時近く。この頃ともなると島内にも沢山の車が行き交う。
「また寝坊だっ」
これが平日だったら会社へ着いてから大目玉を喰らうところだろう。今日は日曜日。たとえ朝マヅメを逃しても誰にも責められない。お気楽釣行バンザイ!である。
とはいえ慌てて支度する小生。前日同様東洋ワンドに出向くが、この時期の日曜の朝8時とあっては釣り人ですでに混雑状態。角からだいぶ奥まったところで渋々竿を出す。
周りのほとんどの人がヘチでサビキを垂らしているが、時たまカタクチイワシが上がる程度。ここ最近の釣況としてはかなり渋いようである。そんな中小生はヘチにサビキを1本垂らして置き竿にし、さらには遠投のカゴ仕掛けで沖目を探ることにした。投点は40mくらいだろうか。左隣の方までの距離5m、右隣の方までの距離3m。静浦港も真っ青の盛況ぶりだが、仕掛けを投げて釣りをしている人はほとんどいなかったため、カゴ仕掛けを投げるのは比較的容易だった。しいていえばカゴを遠投している人はいないので少々目立ってしまうのがタマにキズだが…
何度投げても、いくら広範囲にウキを流してもまったく無反応。さすがにつまらなくなってきた。
結果から言うと、昼まで竿を出していて掛かった魚はゼロである。ちょっと予想外の展開に焦り始める小生。
周囲の様子はいかがなものかと、偵察をすることに。
ワンドの角アタリではアジがほんのポツポツ、また、地面にはサバらしきエラの残骸が2尾分ほど確認できた。それにしてもちぎったエラをどうして放置するのか…腐って汚くなるし、海中に投げればアナゴのえさにだってなるのに… まぁ、今ここでそんなことを真剣に考えても仕方あるまい。釣り人には色々な人がいるのだ。
角のところを頭にして、この日も昨日と同じ車両運搬船が停泊している。その前を素通りすると、船尾のところからスバル前のSOLASフェンスまでの間の限られたスペースには沢山の釣り人が寄り集まっていた。よく見るとサバがあちこちで上がっている。カタクチイワシもぞろ〜りと鈴なりに。
「うわっ、こっちのほうがイイじゃん」
慌てて釣り座へ引き返し、荷物をまとめて移動開始。
このときの時刻は13時。5時間という、釣り人にとっては貴重な時間を無駄にしてしまった。
サバやカタクチイワシが調子良さそうなだけになかなかスペースが空いていない。その中になんとか一人だけ入れそうなスペースを見つけたので、先客の方に「隣で竿を出してもいいですか?」と声を掛けると、快く了承してくださったので、とりあえず一安心。
ここではヘチサビキを2本出してサバを待つことにした。
周囲では竿をしならせ時たまサバが上がっている。見たところ、30cmくらいのものが多いようだ。
サバのアタリは当然前ぶれというものがほとんどない。いきなりエサに食いつき、そのまま力強いトルクで引っ張っていく。周囲でもサバが掛かるたびに「あっ」という声が上がり、自分の竿に飛びついている光景がうかがえる。
小生もマッタリとタバコを吸っているといきなり竿が引っ張られ、そのまま海中に落ちそうになった。なんとか間一髪竿を手にとるとこの段階で強烈な引き。竿は4号の磯竿だったが、いとも簡単にしなってしまう。走り回られないよう懸命に竿を立てるが、その甲斐もむなしく小生のもう1本の竿とMYオマツリしてしまった。それを見ていた右隣の方がいきなり走り寄って来て、オマツリしたほうの竿を持ってくださり、その間になんとかサバをランディングさせることに成功。そのやりとりを左隣の方が興味深く眺めていると、今度はその方の置き竿に別のサバが掛かり、竿ごと東京湾にドボン。「あぁ」と言う声と、竿が落ちるのがほぼ同時だった。すると、今度はその方と一緒に来られていた方(ご家族か?)がタモ網を持ってきて今にも沈みそうな竿のリールに引っ掛けようと試みる。サバの逃げ足が速いか、リールにタモが届くのが先か。何度かのチャレンジの後、ぎりぎりなんとかリールを引っ掛けることに成功。回収したタックルの先にはしっかりとサバが掛かっていた。
こんなドリフ顔負けのコントも見られ、現場はイイ感じに活気付いていた。
サバの群れがやってきたようで、目の前でナブラが立ったかと思うと、慌てて飛び回るカタクチイワシの群れにサバの大群が本能むき出しで襲い掛かる。周りからは歓声が上がる。小生も生まれて初めて目にする光景にしばし呆然。自然の凄さをまじまじと見せつけられた。
「全員集合」と「どうぶつ奇想天外」を同時に見られるとはラッキーである。釣り座を移動して本当に良かった(謎)
それからというものの、小生の竿にはサバが掛かることはなかったが、豆アジと何匹ものカタクチイワシを釣ることができた。
無我夢中の釣行も暗くなり始める17時には終了。
気が付けば24時間以上東扇島にいたことになる。サバは1尾しかGETできなかったが、とりあえずクーラーボックスの中が賑わうには十分な数の魚は確保できたので、意外と満足。
サバにはもう暫くの間東扇島にいて欲しいし、西公園の夜釣りもそろそろ楽しめそうな気配である。
晩秋の東扇島も、結構楽しませてくれそうな予感を感じつつ帰途に就いた。






2004年10月16日(土)
釣行場所 東扇島
天気 曇り、東よりの風弱く、肌寒い
潮(横浜標準) 中潮
満潮06:27 17:48
干潮12:09
釣行時間 6:00〜11:30
キープ 30〜38cmマサバ2尾、13〜14cmサッパ3尾、12〜13cmカタクチイワシ10尾
リリース なし

サバ・サヨリ、今夜のご注文はどっち?
釣り人というのは、その魚がたとえ珍しくない魚だったとしても、自分で未だに釣り上げたことのない魚だとどうしても釣り上げたくなるのが常である。
小生にとっての、そんな魚たちのうちの一つがサバであった。
以前頻繁に遠征していた西伊豆でもサバを釣り上げたかった。しかしながら一度としてサバの姿を見ることはなかった。
そんな中、飛び込んできたのが「東扇島でサバ好調」のニュースである。はじめ耳にしたときは「本当か?」とも思ったが、実際に数年前までの東扇島は、サバフィーバー自体珍しいことではなかったようである。
小生も期待を胸に東扇島へレッツ・ゴー!した。
現地到着は明け方の4時。辺りは暗く、睡眠をとらずに運転してきたので、しばし仮眠をとる。
朝6時、周囲もあかるくなってきたところで実釣開始。
今回用意したタックルは3種類。ヘチサビキと遠投カゴ仕掛けとサヨリ仕掛けである。
まずはそのうちのヘチサビキと遠投カゴ仕掛けでトライ!
このうち、ヘチサビキに関してはカタクチイワシが掛かろうと、サバが掛かろうとどっちもござれのハリス3号の太目のものを用意した。
周囲を見渡すと先端付近ではサビキでカタクチイワシが沢山上がっている。
「こいつは期待できる。。」と思ったが、小生の仕掛けはしばらく無反応。
やはり角から幾分奥まったところを釣り座にしたのが起因しているかも。
やがて左隣のサヨリ狙いの方々が遠投サヨリ仕掛けでサヨリをコンスタントに上げ始めた。小生もサバ狙いのカゴ仕掛けは一旦回収し、ヘチにとりあえず垂らしておき、サヨリ仕掛けを用意して投げ始めることに。
左隣の方々は遠投仕掛けで狙っているせいか、最高で50mくらい飛ばしている。それに引き換え、小生は使用していた磯竿が1.5号というせいもあってか、飛んでも20〜30mくらい。すでに沖のほうでコマセが効いてしまっているせいか、小生のほうにはサヨリがタックルしてくる気配がほとんどない。
それでも諦めずにカゴにコマセを詰め、針に小さくちぎったオキアミを付けるという作業を繰り返していたところ、ふと、目の前に垂らしていたカゴ仕掛けのウキが潜っていくのが見えた。時刻は朝の8時である。
「うぉ〜っ!」
慌てて持っていたサヨリ狙いの竿を置き、カゴ仕掛けの竿を手に取ってリールを巻き始めると、獲物は前後左右に物凄い勢いで走り始めた。
やがて水面近くで銀色の魚体が光るのが見えた。「ボラではない!これがサバなのか!」
タモは持ってきていたが水面まで高さがあり、もたついているうちにバラしてしまっても仕方ないのでそのまま引っこ抜いた。地上に上げたと同時に針から離れてのた打ち回るサバ君。しかも結構デカイ。
首を折ってエラを取り、すぐさまバケツに入れて血抜き開始。
それしても放置しておいたコマセも詰めていない仕掛けに掛かるとは驚き。サバって回っていれば適当に掛かってしまうもんなんだなぁ、と実感。
この頃になると周囲でもポツポツではあるがサバが上がり始め、釣り人たちはサビキ仕掛けの柔らかい磯竿を思いっきりしならせてサバと格闘している。
小生はカゴ仕掛けを引き続きヘチ際に放置しておき、サヨリを狙った。
すると、サヨリ狙いのシモリ浮きが暴れ始め、その横でサヨリが跳ねているのを確認。バラさないよう、ゆっくりめに巻いてみたが、巻き始め早々にバレてしまった。
そんな中でも左隣の方たちは調子よくサヨリを上げ続けている。今回の場所に限っては、ヒットポイントはかなり沖のほう、近距離ではサヨリは難しいようだった。
サヨリの仕掛けを投げ、飽きてきたらサバ狙いのカゴ仕掛けを投げるといった節操のない作業を繰り返していると、今度はヘチサビキの竿が少しずつオジギを始めたので、「おぉカタクチイワシが鈴なりか?」と暫く眺めていると、その後に竿先が水面方向を向いたかと思ったら竿自体が落ちそうになったので、間一髪のところで竿を持ち、リールを巻き始めた。
どうやらサビキに掛かったカタクチイワシにサバが食いついたようだ。なんとも楽チンな「わらしべ長者釣法」こういったパターンは嫌いではない。
今回もまたあちこちに走り回ってくれる。この「走り」をねじ伏せるのが釣りの醍醐味。
一度水面に上がったら後は迷うことなく手も休めずに強引にランディング!
今回上がったのは、先程のより小さいサイズであったが、引き味は最高!
昼前まで竿を出し続け、その他にもカタクチイワシが数匹釣れたので持ち帰ることに。

この釣行記を書いているのは釣った翌日だが、現在、サバは塩焼きとなって小生の胃袋へ、カタクチイワシはベランダで目刺となって秋の陽ざしを浴びている。
釣りたての秋サバは脂も程よくのって「ウマイっ!」の一言、目刺も今夜のオカズとなるので今から楽しみである。



アウトドア&フィッシング ナチュラム


2004年9月23日(木)

何も釣れなかったので、軽トラの
塩ラーメンの画像でお楽しみ下さい
釣行場所 東扇島(東扇島西公園)
天気 曇り、北よりの風弱く、涼しい
潮(横浜標準) 長潮
満潮14:57 22:30
干潮06:05 19:30
釣行時間 16:30〜19:00
キープ なし
リリース なし

原点に帰るも…
ここのところ遠征が続き、かなりのご無沙汰だった東扇島へ夕方より釣行。
東扇島をテーマにしたHPをやっているのに、遠征ばかりではお叱りを受けてしまいそうなので、原点に戻るべく西公園へレッツ・ゴー!した。やはり現場の状況は自分の目で確かめねばならない。
現地へ到着し、第1駐車場を見てみるとほぼ満車に近い状態。続いて第2駐車場を見てみると、こちらも8割以上が車で埋まっていた。
実際に車から降りてみると公園の先端付近はかなりの人数ですし詰め状態だったので、第1駐車場まで引き返し、公園入口より若干中央よりに空いているスペースを発見。できることなら先端よりで竿を出したかったのだが、仕方なしにそこを釣り座とした。
実釣開始16:30。
とにかく人だらけの西公園。チョイ投げやブッコミをやっている人がかなり多かったが、あの人たちはいったい何を狙っているのか。。。?カレイが上がっているわけでもなく、キスが好調というわけでもないのに。。。
休日の西公園へ来るたびによぎる疑問である。
公園先端方面から手前のほうへパーンするも、釣り人の数が多いのは確認できたのだが、肝心なお魚のほうはほとんど上がっていないようだった。
小生はウキ釣りとヘチ釣りの計2本でトライしたが、生体反応は全くナシ!
そんな中、テトラ付近で何やら人が集まっているようだったので、野次馬根性で見に行ってみると、フッコが3尾ほど上がっており、釣り上げた方なのだろう、頭を取ってハラワタを取り除いてお持ち帰りの準備をしていた。その場は「こいつはカマが旨いんだ。このカマが。」などと言って盛り上がっている。
小生が釣り座に戻ると、右隣の方がルアーロッドをしならせながら、何かと格闘している。
「おっ?フッコか?」

上がってきた魚を見て少し驚いた。
目測30cm近い大きさのメジナが掛かっていた。ちなみにその方はルアーロッドにウキ仕掛けという珍しいタックルでメジナを釣り上げた。
「ルアーロッドでウキ釣りをしてこんなメジナを釣り上げられるとは見事ですね〜」
と言うと、普段はワームで根魚を狙っているそうなのだが、今回は試しにウキ釣りに初挑戦されたとのこと。
小生も驚いたが、釣り上げられた当のご本人はそれ以上に驚かれていた。
左隣のファミリーは、ポツポツではあるがサッパを上げている。
「俺のにも何か掛かってくれ〜」
そんな願いもむなしく日が暮れていった。
結局のところ、何にも型を見れず、公園の入口ゲートが締まる時間になったので、19:00に納竿とした。
ポイントがイマイチだったから? 釣行時間が短かったから? と言い訳したい小生だったが、久々の東扇島釣行はしょっぱい結果に終わってしまった。






2004年9月19日(日)
釣行場所 静岡県宇久須港・八木沢港
天気 晴れ、西よりの風弱く、暑い
釣行時間 6:30〜15:00
16:00〜18:00
キープ 30cmマルソウダ1尾、14cmアジ2尾
リリース なし

ソウダ中毒再発
今回も何時ものソウダ釣行を決行。たまにはソウダだけでなくサバあたりも釣り上げてみたいということで、一路西伊豆へ向けてレッツ・ゴー!
自宅を出たのが深夜2時と少し出遅れてしまったため、現地到着は朝の6時。到着してみると港は車・車・車!車3つで轟!(謎)と言わんばかりの車の多さ。連休ということもあり、9割以上の車が東京近県のナンバーを付けていた。当時現地は小雨が降っていたので車中で待機している人の姿もうかがえる。
「ラッキ〜」
今の間に、、と、小生はすぐさま支度をし、堤防に向かって歩いていく。

すでに先客が多くいらしたが、2〜3人は入れそうなスペースを発見したので、そこを釣り座とした。
今回の釣行記は正直って長々と綴ってもツマラナイ。というのも、結論から言ってしまうとソウダの群れが全然回ってこないのである!
そんな状況の為、テトラ上には沢山の釣り人がいるものの、次第に仕掛けを投入するのを止め、竿を置いて待機する人たちが続々増えてきた。
おかげで広範囲にウキを流すことが出来る。そんな中、朝10時になって小生のウキがスポッと沈んだ。軽くアワせて巻いてみるもスッポ抜け。気を取り直して再投入すると、またもやウキが沈んだ。
今度は見事にノッてくれた。30cmのマルソウダ。とりあえず1尾確保でき、少しは気持ちが落ち着く。
周囲でもポツリポツリと上がったようだが、釣れる人もいればサッパリの人も。。といった感じでイマヒトツ盛り上がりに欠ける回遊だった。
そんな回遊も15分程度で終了。再び釣り場に静寂が戻った。
11時、12時、、、、、
いっこうに確変はおこらない。あまりにもの渋さに帰り出す人も出てきた。おかげで小生の周りは釣り人の密度も薄くなり、気兼ねなく仕掛けを投げることが出来たのだが、いかんせん、肝心なアタリがサッパリない。。
サバは釣れずもサバサバした状況がしばらく続く。
これではあまりにも暇なので、もう1本の竿でカゴ仕掛けのアジ・メジナ狙いにTRY!
竿は磯竿4号の4.5mに、ステンのカゴ天秤、錘は4号ナスオモリをぶら下げ、ハリスは2号のオキアミエサ1本針仕掛けである。
こいつを15〜20m程沖に投げ、カゴのコマセをシャクって散らしながらアタリを待つ。
しばらくするとウキが沈むので巻いてみるとカワイイ鯵が掛かってくる。この辺の陸っぱりで釣れるアジは豆アジ〜小アジクラス。ハッキリ言ってアジを専門に狙うのなら東扇島へ行ったほうが楽しめるかもしれない。
そんなこんなでアジ4尾を釣り上げたが、うち2尾はバケツを飛び出し海へお帰りになられた。
メジナの姿も見られず、少々のオマケをGETしたところで、青物の回遊も期待できなくなったので、一旦納竿にし場所移動。
次に向かったところも前回同様、八木沢港である。
途中、アミコマセと配合エサを購入するためにケイズフィッシングに立ち寄ると、前日に八木沢港で40cm級のクロダイが数尾上がったとのこと。
ほんのり期待しながら現地へ到着するととこれまたビックリ!
普段は釣り人はほとんどおらずマッタリした釣り場なのだが、今日は場外の駐車スペースがほぼ満車状態。
堤防の先端寄りで竿を出したかったのだが、こちらもすでに先客がいらしたので、渋々堤防の付け根付近で竿を出す。タナを合わせ、仕掛けを投入、コマセも打ってみたが本命の影も形も現れない。たま〜に掛かってくるのはネンブツダイくらいか。
暇つぶしのチョイ投げに初めてお目にかかる魚が掛かり、持参していた釣り魚図鑑を見てみるも該当魚種が見あたらなかったので海にお帰りいただいた。
そんなこんなで辺りも暗くなってきたので撤収。
豊漁ならばウキウキ気分で帰途に着くのだが、今回ばかりはそうもいかない。往復8時間の釣行はヘッポコ釣り師には少々厳しいドライブとなってしまった。






2004年9月11日(土)
釣行場所 静岡県宇久須港・八木沢港
天気 晴れ、東の風強く、暑い
釣行時間 6:00〜13:00
16:00〜17:00
キープ 27〜42cmヒラソウダガツオ6尾・マルソウダガツオ3尾、18cmキス1尾
リリース なし

ソウダ中毒
小生はとうとうソウダ中毒になってしまった。とは言っても、ソウダを食べて食中毒になったわけではない。
ソウダガツオのあの引きに思いっきりハマってしまったのである。
11日になったばかりの深夜0時40分、道具を携えて自宅を出発した。目的地は、こちらも最近ハマっている西伊豆の宇久須港。
普段は厚木から小田厚道路と箱根新道を経由して三島に出るのだが、今回は久々に国道246線を使って行くことに。途中何度も睡魔に襲われたが、なんとか踏ん張り無事現地に到着。時刻は5:30。時間にして約5時間、走行距離にして約190kmのロングドライブである。
9月にも入り、夜が明けるのも少しずつ遅くなっているのか、辺りはまだ薄暗い。停まっている車もほんの数台で、今回は楽に釣り座をGETすることが出来た。それにしても風が強い。釣り座に立ち、海に向かって右から左へ猛烈に吹いている。釣り場が意外と空いているのもこの風のせいかもしれない。
実釣開始6:00。周囲ではポツポツとソウダが上がっているようだったが、どちらかというと回遊待ちといったところか。
今日は何のエサが有利か確かめるため、まずは自作のミックス胴付きを使用。土佐カブラ針2つに、ピンクスキン針1つ、オキアミ装着用空針を1つを装備した4本針の仕掛けである。
横風を考慮し、若干右目に投げてみるが、仕掛けは塩梅良く正面に着水するものの、着水と同時に左へ大きく糸がフケてしまうので大変。左隣の人まで5mは離れていたが、ジグを投げているので気を遣う。
依然、周囲ではポツポツとソウダが上がり、小生の両隣の人もソウダをGET。また小生だけが取り残される形になった。
いつかは釣れるだろうと思っても、どうしても焦ってしまう。そんな中、7時頃になって初めて小生のウキが沈んだ。針掛かりはしたようだったが、巻いている途中にバラシてしまった。
それ以後、しばらくはアタリがなかったが、1時間後の8時頃再び浮きが沈んだ。が、これも途中でバラシ。
群れが多数まわってきたようで周りのあちこちで竿をしならせる釣り人たち。8時半頃、また小生のウキが沈んだ。
すぐさま糸ふけをとってビュンっと竿を1発アオる。心地よい手応え。夢中になってリールを巻くが、今回はうまく針掛かりしているようだ。
2度あることは3度ある?それとも3度目の正直?期待しながら巻き続ける。やがて岸に近づくにつれ、獲物は右へ左へと走り出した。それをねじ伏せるようにさらに岸に寄せ、今回初のソウダをGET。30cm程度のヒラソウダだった。
掛かった針を見てみると土佐カブラの針だったので、それ以後は土佐カブラの2本針仕掛けにチェンジ、引き続き2尾目を狙う。
仕掛けの選択が良かったのか、11時までにヒラ・マル合わせて7尾上げることが出来た。バラシやアタリのみのものを含めると何回ウキが沈んだことだろう。5号5.3mの磯竿を持ち続け、何度も魚とやりとりをしていると、さすがに腕が疲れてきた。
ここで少し遅めの朝食を取ることに。コンビニで調達したおにぎりとサンドイッチではあったが、綺麗な景色を見ながら冷たいお茶と一緒に口にほおばるのは何とも至福の極み。そんな間にも周囲の人たちはソウダを上げ続け、堤防はかなりの盛り上がりをみせている。
この時間帯になってくると堤防も少しずつ混み始めた。地元の釣り人たちが自転車やスクーターに簡単な装備を搭載してやって来るのだが、ここ宇久須は昼頃に沢山釣れることが多いので、朝食を済ませた後にノンビリ自宅を出てくる人が多いようだ。片道4〜5時間かけてやってくる東京の人間からみると全くもって羨ましい限りである。
腹ごしらえを済ませ、釣り座に戻るとちょうど目の前の海面がなんだか騒々しい。よく見るとシイラの群れが水面スレスレのところで固まっているようだ。
岸からわずか20mあたり。すぐさま群れの近くに仕掛けを投げようとしたが、シイラたちはすぐにどこかへ消えていった。
11時半頃、糸ふけをとろうと竿をアオってみるとウキが沈んだまま上がってこない。
「今のシャクリに反応したか」
そう思ってリールを巻くと、これがかなりの手応え。次の瞬間、50m程沖で銀色の魚体がチラっと浮かび上がった。
「でかい。。。」
普通に巻こうとしたのではウンともスンともいわないので、竿を股下に挟み込み、竿を出来る限り立てた。リールを巻いては立てての繰り返しだったが、獲物との距離はなかなか近づかない。

当初の天気予報では雨と言われて
いたせいか、現地は意外と空いて
いた。青空の下、のびのびと竿を
出せるのは本当に最高である。
5号の磯竿は見事なまでに弧を描いている。30m付近まで寄せたあたりで、今までの抵抗が嘘のように軽くなった。そのまま巻き続けるも何の抵抗もない。逃げられたようだ。仕掛けを上げてみると4号ハリスが見事に切られている。間にクッションゴムも介していたのに切られるとはいやはやなんとも予想外であった。
「今のはなんだったのか・・・」
掛かった魚は何だったのか。。おそらくオーバー40cmクラスのソウダかも知れない。。
この都合のいい勝手な妄想にフケることが出来るのも釣りの面白さである(笑)
気を取り直し、仕掛けを再投入。我ながら綺麗に飛んでいったその仕掛けは50〜60m付近に着水。しばらくするとまたもやウキが沈んだ。今度のもかなりの大きさのようでリールを巻こうにも一筋縄ではいかない。先程の失敗を繰り返さぬよう、ドラグを調整しながら巻き上げる。しかしのんびりしていたのでは魚があちこち走り回り、周囲の人ともオマツリしかねない。焦りつつも、仕掛けに必要以上の負担を掛けないよう魚を近づけることに専念。しばらく格闘した後、魚がようやく岸に近づき、魚体が見えてきた。次の瞬間、いつものように左右に激しく走り回り、テトラの下に潜り込もうとする。
「そんなことされてはハリスが擦れて一巻の終わり。そうはさせまいっ」
反射的に竿を立てようにもなかなか思うようにいかないが、こちらの力に魚も観念したのか、力が弱まった。
水面に上がってきたところでタモを差し出し、なんとかタモ入れに成功。
上げてみると、今までにお目に掛かったことのないサイズのソウダガツオ。しかもヒラである。
近くでデジカメを持って歩いていた方が「写真撮ってもいいですか」と言われたので、快く了承。その方も「これはデカイですねぇ〜」と驚きの様子。それ以上に小生のほうが驚いていたのでもあるが。。
血抜きしようと首を折ろうにも、首が太くてなかなか折れない。そんな貴重な獲物は後検43cmの自己最高サイズ。

さらに2匹目のドジョウならずデカソウダを狙って仕掛けを思いっきり投げた。
「スコ〜ンっ!!」
何かの部品が落ちる音がした。
「カゴが壊れたのか?」
気になって仕掛けを回収すべくリールに手を掛けようとしたその瞬間。。。
「うぉ〜〜〜〜!!」
なんとリールのハンドルが消えている。
今までの度重なるやりとりのせいで、ハンドルを固定していたネジが緩んでいたのに気付かなかったのである。
「なんてこった・・・情けない・・・」
ウキはぷかぷかと沖合いを漂っている。未だに止むことのない風のせいで徐々に左へと流れていく。
このままでは左隣の人に迷惑が掛かってしまうので、またもや竿を股下に挟み込み、すぐさま手で道糸を手繰り寄せることに。
すると何かが道糸を引っ張るような感触。
「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!! どうしてこんな時に…」
掛かって欲しくないときにソウダが掛かってしまったようだ。
ソウダが逃げるほうが早いか、それともこちらが手繰り寄せるほうが早いか。。真剣勝負。
右隣の人も心配そうにこちらの様子を伺う。しばらくの格闘、というか作業の後、これといったトラブルもなく岸に寄せることが出来た。このとき掛かったソウダは30cm弱のサイズ。これが40cm以上のものだったら大変なことになっていたかもしれない。

時計の針は正午を指し、未だ周囲ではソウダが上がっていたが、これ以上釣ってもクーラーボックスには入りきらないし、食べきれなくなるので一旦納竿に。
結局のところ9尾のソウダを手中におさめることができたが、おかげでクーラーの中はパンパンになってしまった。

普段は釣り人も少なくマッタリした八木沢港だが、この日は波・風ともに強く、久々のウキフカセ釣りを堪能することは出来なかった。
これで宇久須を後にし、夕方は宇久須から車で10分程の八木沢港に行ってみた。
以前、何となくウキを流していたらカイズやアイゴが掛かった、比較的マッタリとした極々小さな漁港である。
しかしこちらは宇久須以上に風が強い。海面も大きく波立ち、とても竿を出せるような状況ではなかったが、せっかくなので実釣再開。
4Bの錘を使ったが、仕掛けが本当に沈んでいってくれてるのかも怪しい。
するとまもなくウキがスゥ〜っと沈んでいった。
「ん?掛かったの?」
自信なさげにリールを巻くとやや重みを感じるが、走り出したり根に潜るような気配は全くない。
上がってきたのは良型のキスだった。オキアミエサの浮き仕掛けでキスが釣れたのは初めて。複雑な心境だったが、とりあえずお持ち帰りすることに。
その後、次第に風・波ともに強まってきたのでわずか1時間で片付け作業開始。今回の釣行を完全納竿とした。
9尾のソウダにオマケのキス1尾が入ったクーラーボックスを抱え、久々に重いクーラーボックスで帰宅することができたのが何よりも嬉しかったが、その反面、家に帰ってからこれだけのソウダを捌くことを考えると少々気も重いか(笑)。今回も青物はソウダだけとなってしまったが、次回はぜひサバあたりなんぞも釣り上げてみたい。新鮮なサバの塩焼き。どんな味だろう。こんな終わりなき欲求が、釣り人をさらにもう一歩釣りにハメてしまうことになるのだろう。






2004年8月22日(日)
釣行場所 静岡県戸田港・宇久須港
天気 晴れ、風は穏やか、暑い
釣行時間 22:00〜1:00
5:30〜14:30
キープ 28cmマルソウダガツオ1尾、25〜28cmヒラソウダガツオ3尾
リリース ゴンズイ多数、ネンブツダイ

戸田村絶叫釣行(謎)
静岡県田方郡戸田村。西に駿河湾、東に達磨山を望む人口約4000人の小さな村。セブンイレブンやampmといったコンビニなどなく、ガソリンスタンドも2ヶ所、信号機は3箇所。しかも夜間は点滅・・・金融機関は信用金庫だけ。。人口も減少の一途を辿っている。。。
そんな都会の喧騒からはまったく無縁の山村でまさかあんな叫び声を耳にするとは…

前回の宇久須釣行で少々物足りない釣果となってしまった小生は、リベンジというわけでもないが、再び西伊豆へレッツ・ゴーした。
自宅を夕方5時に出発し、一路伊豆半島を目指し車を走らせる。土曜の夕方ということもあり厚木までの道中はそこかしこで渋滞していた。厚木からは何時もの小田原厚木道路に乗り、小田原からは箱根新道に入る。箱根のワインディングを、3速から4速、そしてセカンド、、と小気味良くシフトチェンジしながら駆け抜ける。渋滞の時にはうっとうしく感じるシフト&クラッチの操作も、こういうところではその面白味をいかんなく発揮してくれる。
遠征のときは特にそうなのだが、釣り場へ向かうときの何ともいえないこのワクワク感がたまらない。
自宅を出発して5時間後、まず最初の寄港地、戸田に立ち寄る。ここでは、真夏の夜の夢「マダイのブッコミ釣り」にチャレンジすることに。都内で購入したイワイソメと青イソメのミックスを針につけ、静寂のかなたへ投げ込む。22時実釣開始。
「ポチャンっ」
錘が着水すると同時にスルスルスルと道糸が吸い込まれていく。水深が30mあるせいか、しばらくの間道糸が止まらない。ようやく錘も着底し、糸ふけをとって竿を三脚に立てかける。ブッコミ竿を置き竿にしている間、ヘチ釣りもチャレンジ。ヘチに仕掛けを垂らし、こちらも置き竿に。しばらくするとヘチ竿のほうに反応が出た。ピクッピクッのアタリの後に竿先がグイッと引っ張られた。
「こいつはデカイゾ!」
期待して竿をあおり、リールを巻くと柔らかそうな魚体が姿を現した。
「レッツ・ゴー!東扇島!」のBBSにも何度となく登場したゴンズイであった。
足で魚を押さえ、針を外して即リリース。この後もアタリがある度に掛かってくるのはゴンズイばかり。ゴンズイが上がる様子をひたすら綴っても仕方ないので、あえて省略するが、結果的にはゴンズイのツ抜けを達成。ある意味自己新記録である。
しばらくゴンズイにかまってしまったが、マダイ狙いの竿はウンともスンとも言わない。
闇に包まれ、釣り人の話し声しか聞こえない戸田の漁港に、釣り人のそれとは明らかに異なる妙な声がいきなり響き始めた。
「あ〜〜〜ぁ〜〜〜〜〜っ」
背後で何やら悲鳴のような、けれどどこかちょっと違うようなその声が釣り場に微かに響き渡る。声の主は女性のようだ。
「なにか事件か!?」この平和な村でそんなことがあるわけもない。
すると再び叫び声が。
「あ〜〜〜ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
先程より長く、力がこもっている。
「まさか・・・・・・・」
釣り座の背後にはメインストリートの県道。その道に面して一軒の大きな某旅館があるのだが、どうやらそこから声が聞こえてくるようだ。
勘のいい人ならこの段階で、この声が何の声なのかお察しいただけたかと思う。
そう。ズバリ!女性のアノ声である。

おそらく声の当人は、夜中だし、他の人たちはみんな寝静まっているだろうと高をくくっていたのかもしれない。ところがギッチョンチョン(死語?ローカル語?)釣り人は深夜にこそ活性が高まるのである。
その声を最後に、絶叫は聞こえなくなった。真夏のミンミンゼミのごとく、激しく鳴いた後に力尽き果てたのだろう。
目の前では竿先のケミホタルが悲しげにボンヤリ光っていた。
竿を出してから3時間経過してもブッコミの竿は何の反応も示さなかったので、とりあえず納竿に。
ここ戸田ではゴンズイ多数とリアル絶叫のみGETという、寂しい結果に終わった。

※あくまでも小生が車を走行中に確認したことなので、実際は異なる場合もあります。

その昔、達磨山の噴火で出来たと言われる戸田湾は、釣り人も絶叫するご婦人も優しく迎え入れてくれる

格闘する相手は青物?それとも…
先週に引き続き、宇久須で青物を狙うことにした。
戸田から走ること約30分。深夜2時半、宇久須港に到着。すでに先客の車が数台停まっているが、それもほんの数台。長時間の運転と戸田でのよくわからない釣行で疲れていた小生は車中で眠りに着く。
エンジンを止めて仮眠をしていたため、車中のその蒸し暑さに目が覚めた。額はビッショリ汗をかいている。周りを見渡すとすでに明るくなっており、駐車の数も先程よりかなり増えている。
「これはマズイ!」
慌てて準備をする小生。すべての道具をキャスターに積み、一路堤防へと早歩き。
すでに堤防には沢山のカゴ師が連なっており、その中にちょうど一人分だけスペースが空いていたので、そこを釣り座にする。前回の釣行でマダイ狙いの方から教わったソウダの好ポイントである。ソウダは回遊魚だからポイントなんてあまり関係ないのでは、と思われがちだが、少し場所が変わるだけで潮回りも微妙に変わるらしい。
5時半実釣開始。周囲ではまだソウダが上がっていないようで胸をなでおろす。
今回は4号ハリスの一本針仕掛けというシンプルなもので、針にはオキアミエサを付ける。前回のアタリ仕掛けである。
朝8時頃からソウダがやって来た。周囲では次々に竿をしならせる光景が展開される。決まった場所ではなく、まんべんなくアチコチで上がっているという感じだ。小生もオキアミ&イワシ粉末&練りチューブのアミコマセをブレンドした撒き餌を詰めたカゴを繰り返し投入する。
「今日こそヒラソウダを釣りたい!」
そんな確固たる目標を掲げながらも、小生のウキはいっこうに沈む気配を見せない。
周りでは楽しそうにソウダと格闘する釣り人たち。
そのうち両隣の人もソウダを上げ始めた。今回も前回と同様、小生だけ取り残される形に。。。
「おかしい。確かに変だ。。」
一旦竿を置き、周囲の釣れている人たちの仕掛けを見に行く。
「なんとまぁ…」
釣れている人のほとんどが土佐カブラユーザーである。
前回はオキアミエサが断然好調だったのだが、今回は土佐カブラである。どうやらこの日のソウダは小魚を追いかけているようだ。
すかさず仕掛けを換える小生。土佐カブラの吹流し仕掛けにスイッチ。
時刻はすでに10時。竿を出してからすでに4時間以上が経過している。
「なんとか遅れを取り戻さねば」
再び期待を込め、カゴを投げる。
50〜60mあたり沖に着水。大きく弧を描いた糸ふけを取ろうとした瞬間、すでにウキが見当たらない。次の瞬間、知らない間に糸ふけも取れていた。
「うわっ、もう来たの!?」
リールをガシャガシャ巻き始めた。最初のうち手元にはその重みが伝わっていたが、しばらくすると軽くなった。どうやらバレてしまったようだ。それにしても着水したと同時にウキが沈むのには驚いた。4時間半もの間、ハズレ仕掛けでじ〜っと粘っていたことを悔やむ。
土佐カブラ2投目。これもまた素早い反応。仕掛けがなじんだと思った矢先にまたウキが沈んだ。
「これはたまんね〜〜〜!」
リールを巻き続けるが、今度はしっかりとした重みが手に伝わり続けた。岸に近づいたとき、お得意の左右走りが始まった。その度に竿をソウダの走る方向と逆に寝かせ、ソウダの動きをねじ伏せる。
心地よい格闘の後上がったソウダは念願のヒラソウダ。こいつは幸先がいい。その後も何度となくウキが沈んだ。アタリが収まりかけた正午過ぎまで計3尾のソウダをGET。うち2尾はヒラソウダである。
昼過ぎになると、早朝組みの何人かは帰り支度を始めるのだが、それに代わってやってくるのが地元の比較的年配の釣り人たち。
小生の立っている左後ろにも一人のジモティーらしき年配の釣り人がやってきて、海を眺めている。しばらくすると竿を出す決断をしたのだろう。小生と左隣の釣り人の間の5mほどの隙間にやってきて、釣りの準備を始めた。
「こんな狭いところに入ってくることないのに」
そんな怪訝そうな表情の小生をよそに、その釣り人は仕掛けを投入。しかも投入先は小生の目の前50m付近である。
「やっぱ来たか…」
薄々は予想していたものの、実際にやられるとイイ気分はしない。
その釣り人が仕掛けを巻き、目の前がクリアーになったのを見計らって小生は仕掛けを投入。するとその釣り人もすかさず小生のウキの近くをめがけて仕掛けを投げてきた。小生のウキから1m程のところにその人のウキが立つ。
「わ〜い。ニアピン賞!」
なんて誰が思うかっ!
2つのウキが徐々にその距離を縮め、やがて合体!!
ここで花火が上がればまさに釣りバカ日誌の世界なのだろうが、そんな冗談を言ってる場合ではない。
するとその釣り人が小生のところへ近づいてきてこう言った。
「あんたの仕掛けと絡んじゃったよ」
なんだか呆れてしまう。
両者とも仕掛けを巻き上げ、その釣り人(以下:オヤジ)が絡まった仕掛けを解く。
かなりややこしく絡まったようで、解けるまでにかなりの時間を要した。解けた小生の道糸はカップ麺のようにチリチリになっていた。
ちなみに心優しい人の場合、ここで「すみません」とか「ありがとうございます」と思わず口にしてしまうのだろうが、小生は終始無言。
時間をたいぶロスして実釣再開した。
そのオヤジは引き続き、小生から真正面の直線上へ仕掛けを投入し始めた。負けじと、そのオヤジの更に奥へ仕掛けを投げ込む小生。
この手のオヤジにはなめられたら最後。どんどん漬け込まれるだけである。
ここは小生が大人しく右斜め前方へ投げれば良いのだろうが、そこは右隣の人の投点エリアである。さすがに小生もそこまで図々しいことは出来ない。
確かに小生の目の前は結構アタリが多い。そこから少し反れただけでもアタリの頻度が落ちる。アタリの多いところへ投げたくなるのは釣り人の心情。わからないでもないが、あまりにもあからさまに連発されると腹が立つ。
潮の流れも左から右へと速く流れ出し、そのオヤジのウキと小生のウキも右前方へ流れ始めた。
そのうち、小生の仕掛けと右隣の釣り人との仕掛けが絡んでしまった。
申し訳なかったので謝った後、小生が仕掛けを解く。仕掛けを解きながらその釣り人(この人も地元の方らしい)から、「もう少し左へ投げてもらえるといいんだが、あの図々しいオジサンがこっちに投げてくるからなぁ」などと言われた。
「そうなんですよ。あのオッサンが毎回こっちに投げてくるんですよ。困ったものですよねぇ」などと会話を交わす。
この右隣の方が投げているあたりでもアタリは連発しているようだ。実際にこの方も自作の仕掛けですでに数尾のソウダを上げている。
小生も自分の正面にこだわらずに、やや右前も狙うことにした。これでオヤジの仕掛けとも絡みにくくなる。
ここでもアタリがそこそこあり、ヒラソウダを1尾追釣。
やがて図々しいオヤジも数尾のソウダをGETできてご満悦だったのか、そそくさと帰っていった。そのオヤジがいた場所に塩を撒いてやりたい気分だ。
やがて時計の針は14時を指した。撒き餌もなくなり、夕飯にヒラソウダの刺身を食べたかったので潔く納竿とした。こんな時間でもソウダの回遊は依然続いている。右隣の方も相変わらず竿をしならせている。
「あれ?もうやめるのかい?」
そう声を掛けられたが、こちらも軽く挨拶し、後ろ髪引かれる思いで釣り場を後にした。
その方の話だと、去年はもう少し遅い時期にイナダやサバも釣れたとのこと。鉄火場ではあるが、朝昼問わずソウダが回遊してくるこの宇久須はそれなりに魅力がある。
さすがに日曜の夕方ともなると車の量も増えてくる。修善寺・三島・厚木で渋滞に巻き込まれながらどうにかこうにか5時間以上掛けて帰宅。ちなみにこのとき、東名の上りは渋滞40kmとラジオが伝えていた。
自宅では早速念願のヒラソウダを捌きいて刺身にし、食べきれない分はヅケにした。

この釣行記や、雑誌などの情報を見て青物スポットに興味を持たれる方もいらっしゃるかもしれないが、夏〜秋口にかけての青物釣りの有名スポットは、目の色変えた釣り人がわんさか押し寄せ、今回の小生のように現地で不愉快な思いをすることも珍しくはない。
@心が非常に穏やかで他人から嫌なことをされても腹を立てない人。
A何らかのトラブルが発生しても己の身をある程度守ることができる自信のある人。
これら@かAにあてはまる方には、宇久須のような青物スポットはおススメであるが、@Aのどちらにも属さない方には正直あまりおススメできないかも知れない
参考までに、雑誌「磯・投げ情報2003年10月号」では回遊魚スポットで殺気立つ「鉄火場」と称して、幾つかのポイントが紹介されているが、駿河湾方面に関しては、三保海岸の飛行場下、片浜海岸、そして今回の宇久須港が紹介されている。
小生としてはこれに静浦港もノミネートしたいところか(笑)



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2004年8月15日(日)
釣行場所 静岡県宇久須港
天気 曇り時々雨、北西の風やや強く、涼しい
釣行時間 5:30〜18:30
キープ 30〜37cmマルソウダガツオ3尾
リリース なし

今年もアイツがやってきた
お盆休みということもあり、久々に遠征を敢行。目指すは「レッツ・ゴー!東扇島!」イチオシの西伊豆である。
昨年のこの時期も沼津へ遠征したのだが、都心からもアクセスしやすく、また、ここ最近のインターネットの普及などのせいか
非常に混雑しており、竿を出すのもままならない。
そこで今回遠征先に選んだのは沼津から車で2時間ほど南下したところに位置する賀茂村の宇久須港である。ここも雑誌などでたまに採り上げられるスポットではあるが、距離が距離だけに、釣り人の数もさほど多くないだろうという考えから、ここを選んだ。
ここ最近、沼津〜西湘にかけて青物釣りがヒートアップしてきた。かくいう小生もかつて東扇島でソウダガツオを釣ってから、
そのすさまじいほどのヒキに魅了されてしまった。ソウダガツオが来たとなっては黙っちゃいられない。
日付が15日にかわって間もない頃自宅を出発し、厚木から小田原厚木道路に乗り、箱根新道、国道一号線を経てそこから中伊豆〜
西伊豆の動脈でもある国道136号線に入り、修善寺を経由して土肥方面を目指す。

夜が白々と明け始めた頃土肥に入り、ケイズフィッシングで常温アミコマセのパックを購入。コストを考えれば冷凍ブロックのほうが断然お得だが、今回竿を出すのはテトラの上。少しでも手軽な装備で臨みたかった為、パック品を選んだ。
土肥からさらに南下すると宇久須港が見えてくる。お盆休み中とはいえ、西伊豆もここまで来ると車の数もかなり減ってくる。
港に到着後、早速道具の準備をし、釣り座となるテトラへ向かう。
ここの釣り人の絶対数は少ないのだが、テトラ堤防自体の長さも短いため、テトラ上はすでに混みあっていた。その中に1人分のスペースを見つけたので入ることに。
5:30実釣開始。ソウダガツオ釣りでキモになるのがその仕掛け。去年沼津で入れ食いを経験したときに使ったのは土佐カブラの胴付き仕掛けである。今回は土佐カブラ針にピンクスキン針、オキアミ装着用の空針を加えたミックスタイプの自作胴付き仕掛けを導入。
早速50m程沖に投げ込んでみる。
周りではポツポツとソウダが上がっている。東扇島や沼津あたりだと釣り上げられるたびにどこからともなくギャラリーが集まってくるが、ここ宇久須のテトラではそんな光景もなく、静かに釣りに没頭できる。竿を出している人たちはそれなりに経験のありそうな人たちばかりで、ソウダ狙いの人たちの中にマダイ狙いの人たちも混じっているぐらいである。ファミリー層はほとんど目にしない。ソウダが上がったくらいでは色めきたたないのも頷ける。。

港内にはファミリー層もいることはいるが、テトラとは反対の内湾側で自分たちの釣りを楽しんでいる。

堤防自体は大きくないが、周りを山々に囲まれた風光明媚な釣り場である。
テトラの後ろの一段高くなった堤防で、ちょうど起床してきたばかりなのだろう、地元のオジサンたちが釣り人たちを眺めながら話をしている。
振り返ってそんな光景を見ていると。小生の竿先が、誰かに「ネェネェ」と催促でもされているかのように2回引っ張られた。前を向くが誰もいない。ふと沖を見ると小生のウキがない。
「いよいよ来たな!」
1年ぶりに味わうこの瞬間。迷うことなくリールをガシャガシャ巻き始めた。しっかりとした重みがしばらく伝わってきたが、その後軽くなってしまった。巻き上げている途中でバラしてしまったようだ。
周囲を見渡すと胴付き仕掛けでやっている人はほとんどいない。ほとんどの人が吹流しタイプの仕掛けを使っているようなので、小生も真似てみる。
次に使用したのは、片浜仕掛けで小玉の先に付ける吹流しのカブラ針2本仕掛け。30分くらいたったところで再びウキが沈んだ。あわせてみるもこちらも針掛かりならず

そんなこんなしている間にも周囲では次々とソウダガツオが上げられている。
自分だけ掛からないこの悔しさ…
何がこんなに違うのか…
あれは小学生の頃、学校でテストがあり答えがわからず頭を抱えて考え込む小生、周りを見ると終わった人からテスト用紙を裏にしていく。一人、そしてまた一人、、、いつまでたっても答えがわからずテストを終えられない小生。終了時間が一刻一刻と迫っている。

竿をしならせて気分は
ザ・フィッシング(謎)
「ん〜〜、、わからない〜〜」
小学生時代の小生がこのとき宇久須の堤防にいた。
時計の針が9時半頃を指したとき、ウキが沈んだ。
「これを逃してたまるか!」
慎重に糸ふけを取り、次の瞬間竿を思い切りあおった。
ビュンっという心地よい音が響いた。
「ノッたか?」
リールを巻いてみると確かに重い。重みを感じたまま、岸まで獲物を寄せる。
獲物が岸に近づいた瞬間、リールを巻こうにも巻けない状態に。奴さんが走り出したのだ。
竿の尻の部分を脇に挟むようにしながら目いっぱい力でリールを巻く。やがて水面近くにギンギンギラギラの魚体がチラッと
映った。まさしくソウダガツオである。弱った隙を見て引っこ抜いた。
上げられたソウダガツオはマルソウダだったが、なんとか上げた貴重な1尾。首を折ってエラを毟り取り、バケツへドボン。
これである。このしばしの格闘が青物釣り、特にソウダ釣りの魅力である。
「とりあえずマルは釣れた。次はヒラだぁ!どっからでも来いっ!」
と、その前にコンビニで買ったおにぎりで遅めの朝食。

隣の人は、両軸リールでカゴ仕掛けを数十メートル先までブン投げ、マダイをGETしている。
小生も戦列に復帰。再び仕掛けを投入開始。
小生のウキはしばらく変化がなかったが、周囲では飽きない程度にソウダが上がっている。
ソウダというとマヅメ時が有利と思われているが、この辺ではそういったことはあまり関係がないらしい。明るい時間であれば十分狙えるチャンスがあるようだ。しかも昼が近づくにつれテトラの上からは一人、また一人と釣り人が去っていく。ある意味、朝マヅメ以降がゆっくりソウダを狙えるチャンスなのかも知れない。
先程から雲行きが怪しかったのだが、ついに雨が降り出した。しばらくの間は小雨だったので釣り人もなんとか我慢しながら竿を出していたが、雨足が強くなりだしてからはさすがに軽装備の釣り人は耐えられなかったと見え、次々に帰り支度を始めている。小生はフィーッシャーマン日暮里店閉店セールで購入した雨具を装着。バッグ類の雨よけ対策もバッチリ施す。「雨でもあられでもなんでもござれ!」
さらにソウダ狙いに興じる。
釣り人の数もだいぶ減り、ウキを広範囲に流すことが出来、これからが本番だ

昼過ぎごろ、久々にウキが沈む。しばらく泳がせても隣の人とマツる心配もない。じっくり泳がせ弱ったところで抜き上げる。今度はマルか、それともヒラか…
「!!!」
なんとヒラである。
しかしこいつがなぜかよく暴れる。つかもうとするとおなじみのバイブ的振動を全開にし、つかませてくれない。
そうこうしているうちに針の掛かっていた唇がブッツン。次の瞬間、ヒラ君はテトラの隙間に落ち、そのまま海へお帰りになられてしまった。。
「うぉ〜〜、、、、せっかくのヒラがぁ〜〜 Ψ△ξ□θ∧дЖ・・・・・!!」
かなりの痛手である。激しいショックを受けた小生のはるか前方沖合いを2匹のジョーズが背びれを出しながら優雅に泳いでいく。
夕方近くまでアタリはほとんどなかった。右となりの両軸リールを使いマダイを狙っていた人は、何やら竿をしならせ格闘中。本人は「5kgあるか!?」などと言いながらリールを巻き上げていたが、上がったのは30cm程のマダイ。5kgには至らないまでも羨ましくも旨そうなマダイだった。
さらに左隣のソウダ狙いの親子は20〜30cmくらいのヒラメを釣り上げていた。予想外の獲物に親子共々大喜び。
小生はその後マルを1尾追釣。なんとか2尾のソウダをGETしたが、ここで方向転換。アジ及びあわよくばのマダイ狙いに転向した。小生はマダイ釣りに見合った仕掛けを持ち合わせていなかったので、ウキフカセで使うオキアミチヌ2号針に2号ハリスを結んだ仕掛けで沖目を狙う。タナもウキ下10mにチェンジ。
周囲を山に囲まれているせいか、夕方暗くなるのも早い。沖目に小さく見えるウキを凝視していると、次の瞬間、スポッと沈んだ。慌てて巻き上げるもスッポ抜け。ソウダのウキの沈み方とは微妙に違う気が。。今のは何だったのか。。もしやマダイ!?
エサを付け替え淡い期待を抱いて即手返し。
するとウキがまた沈んだ。「今度は逃さないぞぉ〜!正体を見破ってやるぅ!」
糸ふけを取り、大きく竿を振り上げた。今のところバレていないようで、手元にその重みが伝わっている。
リールを巻こうとするにもヒキがかなり強い。2号ハリスでははっきり言ってキャパが足りない。ドラグを緩め、竿を少し煽っては緩めての繰り返しでジワジワと手前へ巻き寄せる。ジリジリジリと鳴くリール。奴さんもかなり抵抗しているようだ。
「この重み、マダイに違いない。30cmは超えているか!」
ドラグを緩めているだけに手前に寄せるだけでも時間が掛かる。5分は格闘しただろうか。岸に近づいた瞬間、獲物が左右に走り出した。
「え?マダイも走るの?」
ここで選択肢が増えた。「@マダイ」しかなかった解答欄に「Aソウダガツオ」が加わった。まさにフィフティ・フィフティ。どっちなんだよっ、みのもんた!(謎)
正解はCMの後、ではなくすぐに判明した。
水面に銀色の魚体が浮かび上がった。正解はソウダガツオだった。
今回はソウダ狙いで来ていた上に、ソウダの釣果もままならなかった為、マダイでなくとも嬉しい。
長時間格闘してしまったせいか、ソウダはぐったりしていた。また落としてはいけない、と急遽車から持ってきたタモを伸ばし、魚を取り込んだ。これもまたマルソウダではあったが、ソウダとしては自己最高の後検37cm、しかもハリス2号で上がったのだからまずまず満足。
結局のところマルソウダが3尾という少々不本意な結果に終わってしまったが、念願のソウダのヒキを味わえたので小満足といったところか。
辺りも暗くなり、周囲の釣り人も引き上げ始めたので小生も片付けることに。
帰り際、右隣のマダイ狙いの人からマダイ狙いの仕掛けを教えていただいたので、次回はぜひマダイも狙いたいものだ。ソウダは自宅にて早速裁き、刺身と味噌漬けに化けた。



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2004年8月1日(日)
釣行場所 千鳥運河・東扇島
天気 晴れ、南よりの風やや強く、暑い
潮(横浜標準) 大潮
満潮04:20 18:35
干潮11:29 23:45
釣行時間 16:00〜17:00
18:00〜20:00
キープ 13〜18cmキス3尾、32cmマゴチ1尾、ハゼ7尾(後にエサに化ける)
リリース チビセイゴ2尾

1ヶ月ぶりのご無沙汰でした
つい先日、自宅のオンボロPCが壊れてしまい、急遽新しいPCを購入することになり、しばらく釣行記をはじめ、HPの更新すらできない状態だったが、2週間という納期を経て、我が家にニューPCが届いたため、なんとか久々に釣行記を更新できる運びとなった。
心機一転、「朝からレッツ・ゴー!するぞ」と週末より期待していたが、本日目を覚ましたのは正午過ぎ。これでは釣行もままならない。まぁ、久々の釣行だし、肩慣らし程度に・・・と軽い気持ちで現地に向かった。
ここ最近、アジの回遊も少なく、またSOLAS条約改正の影響か、いまひとつ活気のない東扇島。
サビキ釣りはお休みし、あえて違うものでも狙うか、、と一路東扇島へレッツ・ゴー!
何時ものシマヤ釣具店により、ジャリメを購入。店の奥様の話でも、ここのところお客さんの数は減った感じがするとか。
店を出て、東扇島に行く途中の運河でハゼを狙う。家を出るのが遅かったせいもあり、実釣開始は16:00。

普通、日曜の16:00といったらそろそろ釣りを引き上げる時間である。傾いてきた日差しを横目に少々焦りながら時計と睨めっこ。
その間も10cmにいくかいかないか程度のハゼがぽつぽつと上がり、ときたまキスも混じってくる。
1時間ほどの間にハゼ5尾、キス3尾が釣れた。
ここは一度道具を片付け、いよいよ本題の東扇島に向かう。
すでに西の空は夕焼けに染まっている。そんな中、チョイ投げ2本、ウキ仕掛けの計3本で実釣り開始。チョイ投げの針には先ほど釣り上げたハゼをぶら下げ、そのままエイヤ〜ッ!
しばらく置き竿にする。
「・・・・・」
時間は過ぎ去りながらもいっこうに何のアタリもない。
19:00近くなってようやくウキが沈んだ。巻き上げてみると、掛かっていたのはチビセイゴ。
将来のフッコフィーバーに貢献していただく為にも、ここはリリースする。
ハゼえさのチョイ投げ仕掛けはウンともスンとも言わないので、竿だけ持って少し移動。
再び20m程先に投げ込んでみる。仕掛けが着底し、糸ふけをとった次の瞬間、竿先が「グィ〜、グィ〜」と引っ張られた。
「およよ?」
なにやら鈍いような、けれどもパワーを感じるそのアタリに一瞬戸惑う。
生まれて初めて感じる妙なアタリにどうしていいかわからない小生は、とりあえずリールは巻かずにそのままにした。
1〜2分後、恐る恐るリールに手を掛け、アワせることなくリールを少しずつ巻き始める。
「重い」
確かに何かが掛かっているようだ。
少しずつリールを巻く速度を早め、仕掛けが浮き始めた次の瞬間、針先に掛かっていた獲物が暴れ始めた。その暴れ方はアイナメのそれとも思わせるかのごとく、右に左に大きく体を震わせる。
しばし首振りダンスを楽しんだ後、水面に上がってきたのはマゴチだった。
生まれて初めて釣り上げるマゴチに、小生は内心ガッツポーズ。
ランディングした後も激しく暴れるマゴチ。つい数年前まで、メゴチが大きくなるとマゴチに出世すると勝手に考えていた小生にもとうとうマゴチが釣れてしまった。
その後も同じポイントに仕掛けを投げ込む。サビいているとまたアタリ。竿を置き、エサを飲み込んだであろう頃合を見計らって初めてアワせるも掛からず。
再度仕掛けを巻き上げ同様に投げ込む。
するとまたもや微かなアタリ。竿を置き、竿先がグイッと引っ張られたところで、こちらもグイッととアワせるが、針がスッポ抜けしてしまったようだ。
しばらく忘れていたウキ仕掛けを上げてみると、またまたチビセイゴ。
30分くらい連発したマゴチらしきアタリも遠のき、時計の針も20時を指したので、今日は納竿とした。
小ぶりではあるものの、初のマゴチに感動。ビギナーズラック万歳といったところか。
帰宅してから早速捌き、刺身に化けたマゴチ君。一晩おいてキスの天ぷらとともに、明日の夕飯時に食することにした。
身は結構締まっていてなかなか旨そうである。明日の夕飯が今から待ち遠しい。







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